にゃんでれら
- カテゴリ:自作小説
- 2024/04/06 08:55:51
あれは雨の夜だった。
馬車にぶつかってわたしは脚を怪我して痛みと寒さに震えていた。
すると、馬車から王子様が降りてきてわたしを介抱してくれた。
わたしは王子様の優しさと温かさにふれながら、日に日に回復していったわ。
でも幸福な日は長くは続かなかった。
イジワルな家来がわたしを見つけてお城から追い出して門を閉めてしまったの。
わたしは泣いて抗議したけれど、扉は固く閉ざされたままだった。
ある夜、お城の周りで啼いているわたしに魔女が声をかけてきたの。
一晩だけ、王子様に会わせてあげるって。
びびでばびでぶー!
わたしは人間のお姫様になれたの。
舞踏会でわたしを見た王子様は言ったわ。
「君の瞳は僕が愛した女性と同じ色だね」王子様の瞳は哀しそうだった。
王子様に抱かれてわたしはくるくると踊ったの。
「どうして王子様は哀しそうなの?」
王子様は言ったわ。
「愛する人がいないからさ。僕は独りぼっちなんだ」
そして真夜中、魔法は解けてわたしは元の灰色猫に。
お城を抜けて森を彷徨いながら、わたしは今までよりもずっとずっと
王子様のことしか考えられなくなった。
森で狩りをする元気もなくしていた、ある日のこと。
王子様と同じ温かい茶色の瞳の猫がわたしを見つめていた。
「魔女がやってきて、僕を猫にしてくれたんだ。」
「これからはずっと一緒だよ」
わたし達はいっしょに尻尾を立てて森を駆けぬけた。
きれいな自然の中でチヒロとデートしてると思ってたら、そこは大規模な溶鉱炉。
そんな気もする。(キャラクターの名前は憶えてないこと多いの)
全ての物語には原型というかパターンがありますね^^
大好きなミステリーに「11月に去りし者」という作品があるんですが
人妻との恋、ケネディ暗殺、逃亡…と、どれも手垢のついた素材なのにそれを料理する作家の手際の
良さで一晩で読んでしまわずにいられない傑作になってました。
本当に巧い作家というのは素材ではなく「語り」が天才的なんだろうと思います。
一番いいのは好きな時に猫になれる体質(?)が欲しいなあ。
魔女さんにお願いしてみようw
火の鳥、未来編かな?読んだ記憶あります。アンドロイドと人間の恋物語ってどうしてこうも
惹かれるんでしょう。
王子様のお妃になってめでたしめでたしにはしたくなかったのよん。
自由に二匹で狩りをして過ごせたら一番幸せなんじゃないかなあって想像しました。
猫愛にあふれたストーリーだし^^
僕も猫になりたかったな。
別に気になるニャゴがいるわけじゃないんだけどw
魔女に頼もう、うんうん。
そういえば、火の鳥という漫画で、人間の男性と女性型アンドロイド(ロボット?)が恋に落ちて、最後にアンドロイドが人間になってハッピーエンドになるという話があったな。
その火の鳥も面白かったけど、この王子が猫になるという話もグッと来ますね^^
物語の中くらいハッピーエンドに浸りたいですよね(o^―^o)。
やっぱ。
ハッピーエンドはええなぁ^^
日本人には決して出てこない発想でさすがv
昔、イスラム系の国ではモハメッドが猫を愛した関係で猫を大事にしなくてはいけなくて(心情的にも)。
それを知った敵国が戦争時、盾や甲冑に生きた猫を縛り付けて戦いに挑んだという話を聞いたことがある。猫を避けて、剣を振る戦い。壮絶だなw
おとぎ話はハッピーエンドであって欲しいですよね^^
わたしにはまだ研究と技量が足りません(笑)。
今日Twitter見てた時にさ、
中国の会社で入社した社員に猫を貸与するところがあって、
退職する時に猫を返さなくちゃいけないんやって。
で、それが退職率の抑制につながってるって話でさ。
猫の可愛さ、知っちゃったらねぇ。中毒性高いもんなぁー( ̄▽ ̄)
せんちゃん、そんな絵、描いて~~!(≧▽≦)
王子様はいろいろ辛くて人間じゃなくて猫になりたいと思ってたんじゃないかな。
で、魔女は両方の願いを叶えてくれたの。