サプリ
- カテゴリ:日記
- 2024/03/29 00:31:58
私は小林製薬の関係者でも、紅麹の利用者でもないですが、
今の紅麹問題で毎日とても忙しいです。
メーカーの発表で方針が決まり対応、また対応の連続。
医療従事者の端くれですし、薬の人なんで当たり前なんですが、毎日とても気疲れします。
紅麹とは昔から利用されている菌の一種です。
お酒なんかでも利用があり、その歴史は古い。
そして昔からある天然由来の添加物。赤い色を付ける着色料。
同じ天然由来の着色料ならブルーベリーの青とか苺の赤なんかも、
色素として使うなら立派な食品添加物です。
よく「添加物」=「悪」と捉える人がいますが、
自然由来の添加物は沢山あるし、安全性試験で許容値を割り出し、
そのはるか少ない量で使用していますので、毎日馬のように飲まない限り、
なかなか添加物で死ぬことはできません。
今回の紅麹は想定していないナニカが入っていた、分析でピークが出ました。
そしてそのロットを使用したサプリの服用者に腎機能低下者が多く、
沢山の死者の中にサプリを愛用していた人がいた。
現在4名の死者の報道が流れています。
おそらく発表に際し、関連性が疑われることを確認して入ると思いますが、
あくまでも現時点ではお亡くなりになられた方の中にサプリの愛用者がいた、
そして何が原因かは不明だが腎機能に問題があったことしかわかりません。
ナニカとはなんでしょう。カビ毒のシトリニンとは違うナニカ。
それが分からなければ防ぎようもない。
色々考えました。
まずナニカが影響していなかった場合、単純に紅麹を摂取しすぎて毒となった。
何事も摂取しすぎは毒となる。
食品、添加物の少量だったら一生摂取しすぎても何も問題なかったが、
毎日過剰摂取しすぎて毒となった。
しかし、小林製薬ですので安全性の試験はしていると思うのです。
次にナニカが影響した場合。
製造工程中の混入。
例えば、普段と工程が異なった。
医薬品の製造は製造工程も承認の対象で簡単に変更はできませんが、
サプリは食品ですので、工程の変更は薬より楽だと思います。
その結果、本来入るものが混入した、若しくは生成した。
製造工程で使用していた原料や薬品の仕入れ元が変わった。
物価高騰や会社の倒産で、いつもお願いしていた工場が無くなり別の工場から仕入れた。
そしたら入手した物質は同じでも夾雑物が異なっていた。
製造工程中でフードディフェンスが働かず意図的な混入が有った。
雑菌のコンタミで意図しない物質が混入した。
今思うのはこのくらい。でも原因はさっぱり想像できない。
分からないから対応のしようも限られる。
だけど小林製薬からは確実な情報が欲しいので待つしかない。
他の紅麹でもあり得るのか。この特定のロットだけの問題で済むのか。
メディアでは色んな推測を流していますが、
まずはこれ以上被害が拡がらないことが大前提です。
また紅麹を起因とする死者が出ないことも。
せめて早く原因が分かればな。
因が分からない今が一番あらゆる可能性を考えるのできつい時期です。
なる人は2週間くらいとか、結構早い段階で手足がむくむようですね。
私はプベルル酸なるものを知らなかったのですが、これって腎毒性があるんですか?
多分これが悪さをしたんだとは思いますが、どこにどのくらいダメージを与えるか分からず。
もしもプベルル酸が原因なら製造工程の衛生管理、原料の管理、品管の不手際、
この辺が原因でしょうか?
原因ロットは今は無き大阪工場とのことなので、元々雑菌が入りやすい古い工場とか、
最後だからと原料の端の方を入れたら汚染されたものも入ったとか、
移転だからと掃除の手を抜いたとか、色んな可能性がありますね。
取りあえずプベルル酸を調べます。
日々騒ぎがデカくなってますね。
同僚も摂取してたらしいけど、今のところ大丈夫らしい。
麹が相手なので、何か予期せぬことが起きたかと思いやしたが
シトリニンどころかプベルル酸らしいじゃないっすか。
これって、製造プロセス〜品質管理に関する問題っすかね?
お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。