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紅麹:産経新聞のウソに惑わされるな!


本日20:20に配信された産経新聞の表題に、明らかな誤りがあり
これが まっとうな商品への巻き添え被害をもたらす
悪質なデマに等しいとかんがみ
報告します。

下記の表題の「↓で示した」太字の部分です

                ↓
発酵食品に使われてきた紅麹、伝統的製法に〝死角〟か 小林製薬のサプリ健康被害(産経新聞) - Yahoo!ニュース
3/27(水) 20:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e07a9809891e97836a2d2cb0a64835c4b81d724

・産経新聞は この記事の中で

小林製薬は平成28年にグンゼから紅麹事業の譲渡とともに譲り受けた紅麹菌株を使い、大阪工場(大阪市)でコメに紅麹菌を植え付けて培養する伝統的な「固体培養法」を採用。紅麹を粉末状にして出荷』
と記載。

しかしながら、「個体培養法」=伝統的製法ではありません!!

日本の 伝統的な発酵食品の製法は、麹座より「種麹」=胞子を購入し、各生産者が、種麹(胞子)を麦などの培地で培養したのち、蒸した米や大豆に混ぜで味噌・しょうゆ・酒を造るのです!!

 地域やメーカーによっては、自前で種麹を採取し翌年利用している所もあります。

この 日本の伝統的製法の利点は
①仮に突然変異種が発生し その胞子が種麹の中に混じっていたとしても、
種麹を培養している段階でチェックして排除できる

 生産者が 自分の五感を使って、使用する麹の品質をその都度確認できる
 ゆえに 食品製造時に紛れ込むのを防ぐことができる

②米や大豆の収穫期に、その都度 新たに麹を培養する
  ゆえに 麹を培養し続けることによる変異リスクを減らせる
  また 麹培養期間が 毎年限定的(たいていは冬)なので
  カビなどの混入リスクを減らせる

それに対して、小林製薬の赤麹培養法は
コメに直接麹の胞子または赤麹をまぶしつけ 培養したものをそのまま砕いて 食品に混ぜ込む方法である

 ゆえに、培養中の変異株による毒性のチェックができていない
 (見た目そっくりさんの変異株 及びカビ)

 しかも 胞子の段階を経ず、赤麹から赤麹へと増やす培養法をとっているならば 変異リスクは増す

 生産者は 自分の眼で 食品加工に使う赤麹の出来具合をチェックできない。

・しかも 工場生産であるから 年中通しての麹の培養である
 
ベニコウジ色素を抽出するための紅麹の培養方法は「液体培養法」
サプリや食品に入れる紅麹の培養方法は「個体培養法」であることは、すでに 私は 前回の投稿頁で述べた。

しかし 個体培養法ではあっても、伝統的製法ではないということは、前ページで私が紹介したとおりである

にもかかわらず、産経新聞は、小林製薬の紅麹は、「伝統的製法である」とウソ記事を拡散することにより
日本の伝統産業を侮辱し その製法を守っている日本の伝統的生産者を誹謗・中傷して その信用を大きく損ねた

 これは 明らかな 意図的 日本攻撃であり
 日本のまっとうな生産者の生産活動を阻害する
 悪質な営業妨害である!!

「無知ゆえの間違いです」という言い訳は無用
仮にも全国紙の末席を汚す新聞社として
 許されざる過ちどころか犯罪的行為である!!  

・ちなみに、豆腐ヨウが沖縄で作られるようになったのはいつからなんだろうか?

 沖縄に行っても 私は 赤い豆腐ヨウは見たことがない
 そりゃ 中国からの観光客のために 作っているのかもしれないが・・

 明の時代に流入した腐乳からはじまったともいわれているが
 それなら けっして 日本の伝統食品ではない。

 日本の伝統食品と言えるのは 奈良・平安時代から遅くても鎌倉時代までに日本で生産され始め磨き抜かれた技術のことでは?
 日本酒だって、どぶろくの時代から清酒の時代になるまで
 何百年かかかっているんだから。

 そもそも 日本、特に本州では 紅麹を使うのは 一般的ではないように感じるのだが・・。

※ 紅麹を 食品に利用するのは、日本の伝統ではないことを明確に述べた論文(これは 小林製薬系の研究発表ではないかと思われる)の紹介は コメ欄に

・そもそも 色素利用そのものが 第二次大戦後だ

 さらに言えば 小林製薬のサプリそのものが、「世界発の製法」を宣伝してきたではないか!

 それが 人の命を奪ったとたんに、「日本の伝統的製法」と言い出すのは どこまで 日本人をコケにして ないがしろにするのか! と言いたい!!

 大嘘こくのも 大概にしろ!!!!!

(おまけ)

・日本の伝統的発酵食品に使われている麹菌と 紅麹菌は 全く別物である

・学名からして、~oryzae (米) ~kawachii(河内)
~awamori(泡盛) と日本の固有種であることを明確に示している。

紅麹はMonascus属であり 中国・台湾の食品に使われている

◇ ◇
ちなみに 産経新聞は 同記事で
企業向けに出荷した原料のうちサプリメント用からはこの未知の成分を検出したが、食品用には別の種類の原料を出荷しており、この成分が含まれないことを確認した」
と述べている

 ならば サプリはNG
 小林製薬の赤麹を使った食品は ちょっとは安心かな???

なのかもしれない

情報を小出しにするから ますます 話が錯綜するんだろうが~~! 小林製薬さん!

・産経新聞よ
 小林製薬の本社が大阪にあるからって
 張り切って記事を出したい気持ちはわからないでもないが
 おたく 記者の品質が低俗なんだから
 無知から誤報・偽情報で 市民を混乱させるような記事を乱発するなよ。分相応にふるまえ!

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2024/03/28 00:19
(参考)

健康維持・保管代替医療素材としての紅麹
 日本保管代替医療学会誌 第6巻 第2号 2009年6月:45-51
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/6/2/6_2_45/_pdf

には、

・味噌・しょうゆ・みりん・日本酒:黄麹 Aspergillus oryzae

・泡盛 :黒麹 Aspergillus awamori

・焼酎 :黒麹 白麹 Aspergillus kawachii

・中国・台湾では 紅麹 Monascus属 から紅酒 豆腐乳
 沖縄の 豆腐ヨウ

Monascus属のカビが紅色系の色素を生産するため、その麹は 新紅色を呈するので紅麹、
Monascus属を一般に紅麹菌と呼ぶ

日本では 第二次第千五に この紅色系の天然色素が 興行的に利用されるようになり(略)

近年では 一部の紅麹菌から 血清コレステロール低下作用のある有効成分ロバスタチン(モナコリンK)が発見され (以下略)

とあるように、

紅麹が 日本の伝統 というのは かなり 無理のある話だ!!





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