Nicotto Town


Re:一刻のつまらない日記&コラム


リアクションとは④


よくぞこの日記に辿り着きましたね。感謝

出来ればリアクションとは①〜③を読んでから
この記事を読んで欲しいですな。

では参る。

で、あくる日、男の枕元に手紙が置いてある。
プレゼントをもらった男への感謝の手紙だ
(TOEIC600点)

さらに数か月後、仮に一緒に住むマンションに突然、避難勧告のアナウンスが流れるとしよう。
「火災が発生した可能性があります。ただちに避難してください」

男は携帯と通帳、最低限のものを持ってすぐさま飛び出そうとするのだが、君は「待って!」と言って部屋の奥から何かを持って出てくる。
「何やってんだよ、こんなときに」
「……ごめんなさい」
「何持ってきたんだよ」
そして君は申し訳なさそうに、手のひらを開く。
そこには、男からプレゼントされた指輪がある
(TOEIC800点)

しかしこの程度で安住してはならない。
繰り返すがリアクション道は奥が深く、この上、またその上をいくリアクションが存在する。

「リアクション8段」と呼ばれる一刻でさえ、リアクションに関しては日々厳しい鍛錬を積みながら追及している。君たちも常に今の自分を疑いながら向上し続けて欲しい。

ただ、リアクションについてもう一つ大きな原則を言うならば、「ウソはつけない」ということだ。

「こういう演技をすれば男を騙せるんじゃないか」という考えでは、客(男)を魅了するリアクションなど取れはしまい。
結局のところ、人を感動させるのは、ウソ偽りのない本物の愛である。

だからこそ、最高のリアクションを取るために必要なのは、君がそのプレゼントに対して「本当に感動」していることになる。

まとめると、リアクションで問われるのは、君達自身の持つ「感動する力」。

では、どうすれば感動する力を養うことができるだろうか?

それは、「目に見えない『プロセス』に目を向ける」ということだ。

たとえば、普通っぽく見えるプレゼントでも、男は忙しい仕事の合間を縫い、上司に小言を言われながらもプレゼントを買う時間を作ってくれたかもしれない。

お金や将来に対する不安と戦いながらそのプレゼントを選んだのかもしれない。

そんな男の、「目に見えない心の動き」を想像するのだ。それだけではない。

プレゼントされた指輪は、思ったより安いものだったかもしれない。
しかし、その指輪は、様々な人の知恵と工夫と労力の結晶である。

ダイヤモンドを掘った人がいて、磨いた人がいて、指輪を作った人がいて、運んだ人がいて、店頭に並べた人がいて、その店が閉店した後も盗まれないようにガードしてくれる人もいる。

そもそも指輪とは? 
君たちは、指輪の起源を知っているのか?

人類最初の婚約指輪は「鉄」だった。
恋人同士の愛の証として鉄の輪を指にはめたのだ。
そこに輝きはなく、もちろん重かった。
指を傷つけた女性もたくさんいただろう。

だが、その鉄の指輪を見て、涙を流した女性もいたはずだろう。
こうした歴史を経て、今日の指輪――君たちの目の前にある指輪は生まれたのである。
 
このように、目に見えないプロセスに目を向けることで、「世界」は新たな輝きを持ち始める。

そして、その輝きを見ることができたものこそが、目の前のプレゼントに対して感動し、最高のリアクションを取ることができるのです。
(TOEIC990点)。

おしまい。




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