りり小説を書いてみる③ その7
- カテゴリ:自作小説
- 2024/03/20 02:04:11
休みじゃん!春分の日!ナイスぅ
「しいちゃんのおじさん、僕はどうしたらいいのかな。どうしたらもどれるのかな。」
僕はそう言いながらまた泣き出してしまった。
しいちゃんの叔父さんは泣いている僕の顔を覗き込んで肩に手を置いてゆっくり言った
「君はこの世界に迷い込んだと思っているかもしれないけど、実はそうじゃないんだ。
きっと、これは必然。そう、偶然の出来事じゃないんだよ。」
その時の僕には必然という言葉の意味は解らなかった。ただ、いきなりこんな世界にとばされて
何がなんだか判らないし謎と不安しかなかった。そんな僕にしいちゃんの叔父さんは言葉をつづけた。
しいちゃんの叔父さんが言うには、しいちゃんの叔父さんが足を大けがした時の事故の原因を自分のせいだと思ったしいちゃんのママがココロを痛めて性格が変わってしまったのだということ。それは、僕の世界でのことで、今、僕がいる世界の叔父さんは怪我をしていないということ。だから、ここでのしいちゃんのママは明るくて優しい人なのだということ。
ある日、突然にしいちゃんの叔父さんたちは、それぞれの世界と入れ替わってしまったらしくて、それが何度も繰り返されたんだと言った。それが偶然ではなくて何かの理由があったに違いないというんだ。
そんな話を聞いているとあの猫がいつの間にか僕の足元によってきていた。
「その猫は、僕の友達なんだ」
猫が友達?僕の世界でもしいちゃんの叔父さんは同じことを言ってたっけ
「君はわかっているんだろ。この子があっちの世界の子どもだってことを」
しいちゃんの叔父さんが猫に向かって言った。
猫は僕の顔を一度見たあとしいちゃんの叔父さんに向き直って話し始めた。話し始めたんだ。
「知ってたよ。角の空き地で会ったとき、僕らは一緒にこっちへ飛んだんだよ。」
「やっぱり。君と一緒だったんだね。君はまたあっちへ行って彼を探していたんだね。」
「ああ。そうだよ。」
「あっちへ?」
僕は二人の会話の間に言葉を挟んだ。二人は同時に僕のほうを見て、今度は猫のほうが僕に話しかけてきた。
「僕の言葉がわかるんだね」
猫の言葉がわかるなんて信じられないことだけど僕はもう信じられないことだらけで驚きはしたけど、それに反応している余裕もなかったのかもしれない。
「わかる。。。っぽい。」
「君は時空の旅人になってしまうかもしれない。僕がそうなってしまったように。」
こんどはしいちゃんの叔父さんが言った。やっかいなことになったという表情をみせて小さくため息をついた。僕は帰れないかもしれないと思った。同時に、この人たち、この人と猫と一緒にいれば帰る方法が見つかるかもしれないとも思った。方法はきっと、それしかない。
しばらく沈黙が続いてしいちゃんの叔父さんが猫に向かって言った
「あの時みたいにやってみるかい?それしかないだろう。」
「そうだな。それしかないな。」
猫が応えて、しいちゃんの叔父さんが猫の毛を少しとって僕に渡して言った
「この毛はこの先に必要かもしれないから大事に持っておいたほうがいい。自分の世界に帰れたと確信が持てるまで持っているんだよ。」
しいちゃんの叔父さんの言葉の後、こんどは猫が言った。
「僕の目を見ててごらん。」
僕が猫の目をみていると、さっきの感覚がまたやってきた。その宝石のような目を見ているとピーンと耳鳴りがして僕は生唾をのんだ。
目の前から猫と叔父さんは一瞬で消えてしまった。
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このお話の続きは全く考えてもないしイメージもない
なので、いつ続きを書くのかも全くわからないのです
読んでくれてありがとぉ
にゃん♪
続きが楽しみw