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どう生きる?第四十三章  受験の準備とクリスマス


第四十三章  受験の準備とクリスマス



私は、9月の終わりに、共通テストの願書提出のために

いったん日本に帰国した。

志願票を書き、検定料を支払って願書提出を済ませて、

スウェーデンに戻った。



11月に入ると、嬉しいニュースが飛び込んできた。

「東京大学留学が決まったんだね。おめでとう!」

と私は彼女の肩を抱いて言った。


「ありがとう!次は海斗ね 。

あなたなら大丈夫だと私は信じている。 

その前にあなたと初めてのスウェーデンでのクリスマス、

楽しみだわ.」 

と私の肩に寄りかかって言った。



「そうだね。スウェーデンのクリスマスってどんな感じなんだろう?」

と私が聞くと、


「スウェーデンでは11月下旬から街がライトアップされて、

とてもロマンチックなんだ。

人々は星の形のランプを窓に飾るの。」

と彼女が答えた。


「なるほど。日照時間が短い冬でも、

その暗さがキラキラとしたクリスマスになるんだね。」

と私が言うと、


「そう。スウェーデン語でクリスマスは

『JUL(ユール)』って言うの。

メリークリスマスは『GOD JUL(ゴッユール)』って言うよ。」

そう教えてくれた。


「面白いね。それに、スウェーデンのクリスマスは

12月25日じゃなくて24日に家族のイベントが

あるって聞いたことがあるよ。」

と私が尋ねると、


「そう。24日は家族で食事をしたり、

プレゼントを交換したりする日なの。

窓に星のライトを飾ったり、

本物のもみの木でツリーを作ったりするのも楽しいんだ。」

と彼女が答えた。


「それはすてきだね。私も家族パーティー参加してもいいかな」

と私が聞くと、


「もちろん。みんな海斗が来るのをを楽しみにしているよ。

一緒にGlöggっていうスパイス入りのホットワインを飲んだり、

ユールボードと呼ばれるスウェーデン料理の

ビュッフェを楽しんだりしましょう。」

と彼女が言った。

「それは楽しそうだね。クリスマスが待ち遠しいな。」

と私は言った。


12月24日の朝、

私とマヤは家族のクリスマスの祝いに

参加するために彼女の実家を訪れた。

窓から差し込む朝日が部屋を明るく照らし、

クリスマスの装飾で彩られ、

窓際には星が輝く装飾が飾られ、

その輝きが部屋に幻想的な光景を作り出していた。

リビングには立派なもみの木のツリーが飾られ、

その周りには色とりどりのプレゼントが並べられていた。


家族全員が集まり、プレゼントの交換が始まりました。

美味しいスウェーデン料理が供され、

温かい会話が家族の絆をさらに強めていった。

私はギターを手に取り、

マヤが美しい歌声で

クリスマスキャロルを歌い始めた。

その瞬間、家族全員が一体となり、

愛情に満ちた雰囲気が部屋に広がった。





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