金融という怪物
- カテゴリ:日記
- 2024/03/08 08:23:17
ここで少し時代をさかのぼります。日露戦争の頃・・にです。
まえにお話ししたように、日本が勝利し一等国として「帝国」の
仲間入りを果たすこととなります。
「日本海軍はそこまで強かった。」
というだけの説明では、ちょっと的を射ていません。
確かに、当時のロシア・バルチック艦隊は最強と言われた軍隊でした。
そこに日本海軍が勝利できたのは、それまで彼らが英国との戦いで
疲れ果てていた、という「ラッキー」があったことを加味しなくては
いけません。また、日本側が英国から情報をかなり貰っていたということ。
そして、当然のことながら、戦争には大量の「お金」が要ります。
当時、戦費調達のための戦時国債を買ってくれていたのが
ユ・ダ・ヤ系の国際金融です。
彼らは親身になって困った日本国にお金を貸してくれた・・のでしょうか?
当時の帝政ロシアでは、ユ・ダ・ヤの人々が抑圧されていました。
民衆の中から体制打倒の芽(マルクス主義)も出てきていました。
まさに革命前夜に向かっていく様相です。
この革命を成功させるためには「王」を打ち倒さねばならない。
そのためにはロシア軍の力を弱体化させなくてはならない。
そのための援軍として、日本海軍を使い、帝政ロシアを叩く。
・・これが目的だった、と言うのが本当のところです。
この、ロシアを「王政」から「共産主義国家」に作りかえること。
が、最終目的でした。(なぜか?は、前回を参照してください)
「いや、彼ら(金融家)は同族を救うためにそうしたのだ。」
そう解説する人もいるかも知れません。
だったら、なぜ、その強大なパワーを使って、わずかな地位向上
くらい「王」に進言しなかったのでしょうか?
彼ら(金融家)の発言には、ところどころ貧しい同族に対しての
侮蔑のことばがみられます。
個人個人では良くも悪くも色んな人がいたでしょう。
しかし、大きな歴史の流れで見ていくと、彼ら(金融家)の
やってきたことは戦争の「誘発」と「煽り」です。
「日本海軍を使い、帝政ロシアを叩く」
・・・何かに似ていませんか?
・・そののち、日本が日露戦争時に借りた借金を完済するのは
1986年になってのことでした。