メトロポリタン美術館
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2024/03/01 00:29:47
先日、日本で手術。
手術さえすればもう問題なくて完治したんだけど、その病気になってから、去年の初めくらいから続けてきた健康と腰痛予防のためのランニング、ヨガ、体幹トレーニングを全て止めざるを得なかったのね。
ところが、それらの運動をやめたために今、また太り始めてるし、体も硬くなって先週から腰痛が再発。。
いやはや、40代って次から次へと何かあるね〜。。(涙)
そんなこんなで今週はお休み。
いやはや、40代って次から次へと何かあるね〜。。(涙)
そんなこんなで今週はお休み。
んで、腰の痛みも和らいだから、セントラルパークに行き、池のまわりを一周(2.5キロくらい)ゆっくりメディテーションしながら歩いてみた。
それから、すぐ近くのメトロポリタン美術館(通称、メット)へ行く。
メットに行くのはかなり久しぶり。
チケットはNYC市民は、1セント以上ならいくらでも好きな値段でチケットが買えるというシステム。
なので、いつも$1で入場する。
たぶん、NY以外に住んでる人や旅行者は$30くらいかも。
昔は全部の人にそのシステムが適応されてたと思うけど、確か数年前から変更されちゃったんだよね。。
メットは世界有数のとっても大きな美術館なのね。
その大きな建物の中は、例えば、アフリカセクション、中国セクション、日本セクション、ギリシャセクションのように、それぞれの地域の古い美術品を展示するスペースに分かれてるの。
例えば、日本セクションに行けば、仏像などの宗教関係の美術品、尾形光琳や葛飾北斎の作品、焼き物、侍の甲冑などが展示されていて、どれも一級品。
正直、全てのセクションの作品を一つ一つ丁寧に見ていると、1日で全てを回るのは無理だと思う。
それぞれのセクションが本当にとても濃厚なの。
なので、おれがメットに行くときは大体決まってる。
近代、現代アートセクションへとりあえずまっしぐらに向かって歩く。
(メットの一番奥にあるのね。)
そのセクションではほとんどの場合、特別展がやってるのね。
おととい行った時の特別展は、
“The Harlem Renaissance and Transatlantic Modernism”
「ハーレム ルネッサンスと大西洋横断モダニズム」
「ハーレム ルネッサンスと大西洋横断モダニズム」
というタイトルの展覧会。
展覧会のテーマは、
「約 160 点の絵画、彫刻、写真、映画、一時的な作品を通じて、黒人アーティストが 1920 年代から 40 年代にニューヨークで形成された新しい黒人都市での現代の日常生活を描いた包括的かつ広範な方法を探ります。 何百万人ものアフリカ系アメリカ人が隔離された南部の田舎から移住し始めた大移住の初期の数十年間に、シティのハーレムと全国に広がった。 1987年以来、ニューヨーク市でこの主題に関する初めての美術館調査となるこの展覧会は、ハーレム・ルネッサンスと、その現代黒人主題の根本的に新たな展開を、国際現代美術の発展の中心として確立することになる。」
めっちゃ良かった!
まさにニューヨークじゃないと見れない展示だと思うし、そして、そのハーレムの美術の歴史とともに、ピカソやマティスなど、ヨーロッパの黒人をテーマにした作品も同時に置かれて別の角度の観点になり、展覧会を立体的にしていた。
まさにニューヨークじゃないと見れない展示だと思うし、そして、そのハーレムの美術の歴史とともに、ピカソやマティスなど、ヨーロッパの黒人をテーマにした作品も同時に置かれて別の角度の観点になり、展覧会を立体的にしていた。
その特別展の後に、コンテンポラリーアートの常設展に行ってみると、以前に来た時からまた作品がいくつか入れ替わっていて楽しめた。
それから、美術館内をテキトーに歩く。
("このテキトーに歩く。"というのが、一つのおれの美術館の楽しみ方。特にメットでテキトーに歩くと、おおよその場合、迷子になる。迷子になっていくと、あれ?なんだこの展示は?と、新しい発見がいつもあるの。)
すると、ヨーロッパの陶器などが展示されたセクションに出る。
そこでものすごい皿を見た。
その皿はとても大きくて、たぶん、1.2メートルくらい。
そうゆう古い美術品となってるヨーロッパの(または日本の)お皿ってさ、おおよそのものが皿に模様が描かれているじゃん。
ところが、そのお皿の模様は全てがしっかりと立体なのね。
たぶん、ナイルパーチと思われる大きな魚がその皿のど真ん中に泳ぎ、その下には蛇がうねうねと這っている。
その周りにはカエル、虫、ザリガニ、葉っぱなどが全て立体的な彫刻となって、配置されている。
正直、ものを食べるためのお皿としては、そんなにたくさんの立体的な彫刻が配置されていたら使いにくいかも知れないけど、でも、これマジで欲しい。。って思っちゃった。
そうゆう陶器のことを19世紀くらいのパリッシー陶器って言うらしい。
フランスのベルナール・パリッシーという陶芸家の影響を受けた陶器のスタイルらしい。
例えば、小説家ジュール・ヴェルヌはそのパリッシー陶器を見て「海底二万マイル」の小説を書くインスピレーションを得たらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=sgvk2zvwiGI
これはおれが見た作品ではないけど、パリッシー陶器の参考までに。
これはおれが見た作品ではないけど、パリッシー陶器の参考までに。
パリッシー陶器を堪能した後、また歩く。
今は工事中で入れなかったが、小さな中庭のような雰囲気の観葉植物とかが配置された休憩できるベンチの置かれたスペースがあって、そこは吹き抜けになってるの。
吹き抜けの二階にはぐるりと周りを絵画が囲んでいて、とても素敵なスペース。
あの工事が終わったら、あそこで読書でもしたいなあ。
その後、また歩いていると、パッと目につく、ものすごいキラキラした作品がある。
たぶん、ヨーロッパの昔の貴族とかが使っていたであろう水差し。
純金で出来ていて、ダイヤやエメラルドが惜しげもなく散りばめられている、この世の極みのような贅沢。
人間の"これでもか"という際限を知らない強欲さがその水差しや他のものすごい豪華な美術品が置かれたその展示スペースからは感じられた。たかが水差しなど、質素なものでよいし、ちょっとお花でも筆で描いて可愛くすれば、それで十分。
だけど、人間はここまでしないと満足できない、いや、たぶん、そこまでしてもまだなお満足できない病的な強欲さに囚われてしまう場合もあるのだろうな。と、その展示からは見てとれた。
メトロポリタン美術館、おすすめです。
今、紹介したのは、ほんのごく一部なのね。
今書いたのの、10000倍あります(笑)(もっとかも)
NY遊びに来たら、メットには1回じゃなくて、2〜3回、日を変えて行くことをおすすめします。
まあ、もちろん、1回でも十分楽しいと思うけど、もし、芸術に興味のある方は、2回、3回と足を運ぶと、良いかもです。
例えば、初日はアフリカセクションをじっくり見よう。
次の日は、アジアセクション。
次の日は、ヨーロッパセクション。
それから、モダン・コンテンポラリーセクション。
みたいな感じで。
ただ、メットの中のカフェでのお食事はおすすめしません!
まあ、コーヒー飲むくらいなら良いと思うけど。
ちょろっとさらに盛られた$15のサラダを食べれるくらいでそんなに満足できないと思うから。
それだったら、メットを出て、他のところでランチした方がいいかも。
ちなみに、メットの近所にあるオーストリアの美術館、ノイエギャラリーの一階にあるカフェ(レストラン?)の方がおすすめです。
高いけど!
オーストリア料理やケーキが楽しめます。
オーストリア料理やケーキが楽しめます。
めっちゃ美味しいです(^-^)
実は今日もセントラルパークとメット行こうかな?って思ってるけど、その前にやることあるから、行けるかしら??
それではまた。
美術館でのんびり、、しかも 1ドル?
体調はどうですか?どうぞご無理のない様に、、
ぜひ行ってみてください!
確か日本語の説明もあったと思うし、ゆっくり時間をかけて、あらゆる時代や国に思いを馳せながら、空想に耽りながらのんびり出来る素敵な場所ですよ^_^
それはともかく、そんなに中が広いんですね~。お話読むだけでいつか行ってみたいな~と思ってしまいます♪