お遍路の記録 宇和島から松山編 その2
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2024/02/25 16:20:07
2024年2月15日(木) 曇り
6:00 起床。曇り。だが、夜中に一雨降った模様。
よく眠れた。パンと牛乳の朝食。
食欲はそそらないけど、しっかり食べる。
7:10 出発。今日の天気は、雨の確率が50%。
しかし、今は降っていない。なんとか天気がもってくれればいいが。
最初は、ゆるく登る車道歩き。
8:45 41番札所の龍光寺に到着。
このお寺で車で遍路をしている方から、
お接待として茹で卵とチョコをもらう。
正面に神社があり、途中の両脇に本堂と大師堂があるお寺。
今回のお遍路で最初の納経。300円。
今年は納経をすると、御影という本尊の姿を描いた紙に加えて、
弘法大師の逸話を描いた一コマ漫画みたいな、小さな厚紙がもらえる。
9:25 トイレして出発。
歩き遍路のコツ その1
トイレを早め早めに済ませておくことは、とても大切。
トイレに行きたくなっても、
街中のようにトイレが簡単に見つかるわけではないから。
龍光寺に登る階段の中腹から、次の仏木寺へと至る遍路道が伸びている。
お墓の中を通って裏山に入ると、山道沿いに放水ホースが伸びている。
作業している人がいたので聞いてみたところ、
山の反対側の水道が壊れたみたいで、
龍光寺側から水を引くための仮設の水道を作っているそうな。
ご苦労様です。
10:20 42番札所、仏木寺に到着。
このお寺は、なんかリフォーム進行中な感じがするお寺。
古い本堂だけでなく、新しい建物や新しい七福神の像などが目立つ。
現在は、トイレを工事していた。
境内も、本堂と大師堂だけでなく、聖徳太子堂や不動明王堂、
そして、家畜を祀る家畜堂まである。
納経に300円。
10:55 出発。雨はなんとか持ち堪えてる。
11:30 歯長峠を越える山道に入る。
なので、足にスパッツをつける。
夜半の雨で、道が泥々になっているかもしれないから。
途中、崖崩れによって道が崩壊し、
ハシゴを登るようにして迂回するところがあった。
11:50 ベンチにちょうど良い感じで倒れている木があったので、
そこに腰掛けて休憩。
右足に違和感があったので、チェックしたところ、
右足の人差し指と小指にマメができてた。
バンドエイドを巻く。12:00出発。
歩き遍路のコツ その2
靴の中に小石が入っているような違和感を感じたら、
すぐにチェック。その多くは、小石ではなく、マメ。
私の場合、マメはつぶさず、マメがつぶれないように
マメの上からバンドエイドを巻いてしまう。
バンドエイドには、痛みを麻痺させる成分が入っているため、
バンドエイドを巻いて、最初の数分をゆっくり歩いていると、
徐々に痛みや違和感を感じなくなる。
違和感を感じなくなったら、歩くスピードをあげる。
休んだところから少し歩くと、一度車道に出る。
その車道を300mほど歩くと、また山道へと入っていく。
この山道に入ったすぐのところに休憩小屋があった。
休んだばかりなので、ここは12:10に通過。
この休憩小屋から約15分間は、急登が続く。
鎖が設置されているところもあった。
その後、山の斜面に沿って緩く登っていくような形で、
峠道は続いている。
途中、逆打ちのお遍路さんとすれ違う。
この方も一人で歩いてた。
12:35 歯長峠の峠に到着。祠と記念碑があった。
地図を見ると、この祠は、仏木寺の奥の院で、
送迎庵見送り大師というらしい。
でも、ブロック塀づくりの祠で、有り難みはあまりないな。
よく見ると、四国電力の鉄塔がすぐそばにあり、
足下には車の轍がある。
つまり、車道の峠道からここまで、車でも登ってこられるのだろう。
ガスがかかっていたので展望はなし。
13:15 歯長峠の反対側の登り口に到着。
ここから次の明石寺まで6.3K。
現在、宇和島から卯之町に抜ける道は、もっと海沿いを走っていて、
この峠を抜ける道は、歯長峠の細い車道以外は、高速道路しかない。
でも、昔は、この峠道が主街道だったらしい。
13:25 肘川の橋のたもとに休憩所があったので一休み。
ここにも小さな祠がある。歯長地蔵というらしい。
峠を下りてきたのだから、ここから肘川に沿って、
川を下るように歩いて行くのかと思いきや、
むしろ上流の方に道は続いている。
上流の方に西予市の中心、卯之町があるのだ。
肘川の流れ方を見てみると、逆の「の」の字を描くような感じで
ぐるりと輪を描いて流れている。
15:00 43番札所、明石寺に到着。
このお寺、お寺までの最後の400mが急坂できつい。
幅広い車道で歩きやすいのだけど、
途中で何度も立ち止まって、息を整える。
坂の先に売店が見えているのに、なかなか辿り着けない。
売店のおばさんが、登ってくる私の姿を見つけて出迎えてくれた。
「きつい坂ですね」と声をかけたら、
「皆さん、そう言うのよ。峠の方がまだ楽だったって。
人が歩いて登ってくるような坂じゃないもの。」
うへぇ~~~。
売店があるところに、お寺の駐車場があるのだけど、
本堂は、そこからまだ階段を上らなければならない。
歩き遍路にとっては、酷なお寺。
でも、その分、山に抱かれた静かなお寺で、本堂は、千手観音。
経本に千手観音の真言が書かれていなかったので、
ネットで調べて、真言を唱える。
15:35 トイレして出発。
ここもお寺の横から山に入るような形で遍路道が続いている。
先ほどの売店のおばさんからジュースでも買おうかと思っていたのだけど、
登ってきた階段をわざわざ降りて買いに行くだけの気力がない。
なので、ごめんなさい、このまま先に進みます。
地図を見ると、
山の頂上を辿る山道と卯之町の方に下りていく山道があるのだけど、
山の頂上を辿る山道は、入り口がどこか、わからなかった。
なので、そのまま卯之町の方に下っていく道を辿る。
そして、こちらの道を選んで正解。
なぜなら、卯之町の古い宿場町を歩いて行くことなるから。
立派なお屋敷の一つが無料公開されていて、
中にお雛様が飾られていたので、ちょっと見学。
係員の人に聞くと、この家は昔、造り酒屋だったそうな。
この町は、古い家や町並みを活かした、
とても魅力的なまちづくりをしている。
16:45 今日の宿に到着。2食付き8910円。
カード払い可。大浴場付き。食事はバイキング。
ビジネスホテルのような感じなので、
この規模のホテルで食事をバイキングにしたら、
採算性が合わないのではないかと思っていたら、
結構若い人が食べにくる。
でも、若い人が普通、夕食にバイキングを食べに来るか?
なんで、こんなに多くの若い人たちがバイキングを利用しているのか、
ホテルのフロントに聞いてみたら、
すぐそばに自動車学校があり、合宿免許の若者たちが朝夕を、
ここに食べに来ているらしい。
自動車学校とこのホテルが同じ経営らしく、
合宿所は自動車学校の方にあるのだけど、
食事だけホテルで提供しているとのこと。
なるほど、上手に経営している。
2月3月は、卒業した高校生や春休みの大学生の合宿免許で混み合う時期だし。
大浴場に入り、すぐに洗濯をして、
洗濯が仕上がる間、バイキングの夕食へ。
豪勢なバイキングではないけど、
一日中歩き通して、身体中の水分を失っていたので、
食べ物も飲み物も何でも美味しい。
洗濯物を回収して、この記録を書く。現在20:30。
本日の移動距離 22.5K
2024/02/15
マメは、現在固くなり、下の皮膚がしっかりしてきたら、
まもなく剥けてくるのではないかと思います。
歩き遍路の場合、雨でも歩き続けなければいけないのが、難儀です。
人が歩く速度は、だいたい時速4キロなので、
10キロということは、2時間半かかったわけですね。
ご苦労様でした。
マメができるかどうかは、歩いてみないとわからないので、
足に違和感を感じたら、早め早めに対処していくことが肝心ではないかと思います。
今回も、マメはたくさんできましたが、
でも、一つも潰さずに歩いてこれました。
マメが直るといいのですが・・
ダウンしました…22.5km/日の遍路道。すごすぎる@@
私もよく豆ができるのですが、足の裏側、指の根元にできますので、
よく歩くと分かる日は中敷きの替えや部分的なジェルクッションを
持参します。指はそうやって処置すれば痛まないのですね。納得。
お雛様のことも、自動車学校のこともですが…好奇心に正直な旅って
いいなぁ。楽しそうです。
お遍路さんまで行かずとも(体力に自信が無い)、仏閣見学しに
行きたくなります。