Nicotto Town



どう生きる?㉓


第二十三章 Maja(マヤ)のもう一つの顔



食事が終わると、

彼女の秘密基地のようなパソコンルームで、

彼女の作業を見学させてもらいました。


「ここでは、主にホワイトハッカーとして、

ブラックハッカーからの攻撃を監視し、

システムを守る役割をしているの」

とマヤが説明しました。


「最近は、ロシアのウクライナへの侵攻後、

スウェーデンもNATOに加盟する方向に進んでいるから、

ロシアからのハッキングが増えてきているの」

と彼女は続けました。


「マヤの父親が経営するIT会社のセキュリティ部門も

その対策に当たっているんだ。

もちろん、会社での監視は続けているけど、

この部屋でも24時間監視しているの。

異常があれば、マヤのスマートフォンにメッセージが届き、

対応が迫られることもある」

と私に教えてくれました。


彼女の技術は本当にすごくて、

ロシアのハッカーたちにとっては手強い存在らしい。

「海斗なら大丈夫、教えてあげるから」

と彼女は言ってくれました。


私たちは時間があるたびにこの部屋にこもって、

ホワイトハッキングの仕事をしていました。





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