Nicotto Town



どう生きる?⑱


第十八章 出国




友達数人で集まった時、

友達の一人が聞いてきた。

「海斗、最近どうなの?就職とか進路とかさ」

「あぁ、それな。俺、スウェーデンにワーキングホリデーで行くことにしたんだ」

友達は言葉に詰まることなく、微妙な表情を浮かべました。

「え、マジで?なんで急にそんなことになったの?」

友達は、驚いていた。

「まぁ、いろいろあってさ。でも、チャンスだからってことでね」

 私はMaja(マヤ)の ことは内緒にして こう言った。

「ふーん、そうなんだ。海斗らしいかもなあ」

それを聞いてみんなもうなずいた。

「そう?まぁ、北欧の暮らし楽しんでくるよ」

と、そう言って私は笑った。


準備が着々と進み、ビザの申請が3ヶ月後に降りました。

すぐに往復の航空チケットを購入し、

スウェーデンのストックホルム空港に向かうことになりました。

母は見送りに行くと言いましたが、

空港からの帰りが悲しくなるかもしれないと思い、

来なくてもいいと言って玄関先で別れました。

友達が父親の車を借りて空港まで送ってくれました。



「1年後を楽しみにしててよ。お土産買って帰ってくるね。ありがとう」

と、友達にお礼を言って、

搭乗ゲートに向かい、飛行機に乗り込んだ。


シンガポール航空の便は17:00に出発し、

目的地のストックホルム・アーランダ空港へ

13:55に着陸します。

このフライトは総飛行時間が28時間55分で、

途中2回の乗り換えがあります。



Maja(マヤ)にそのことを連絡すると、

彼女は喜んで「迎えに行くよ」と言ってくれた。

待ち合わせ場所を確認し、

約29時間後に彼女と再会できることを

心待ちにしている。


成田空港での別れから4ヶ月近くが経過し、

その間私たちは遠く離れて暮らしていた。

それでも、時間が経つにつれて彼女への思いは強くなり、

再び彼女の笑顔を見ることが待ち遠しく感じられた。





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