Nicotto Town



どう生きる?⑭


第十四章  Maja(マヤ)を見送った後に


風は心地よい冷たさをもたらし、

空港の展望台から広がる景色は

無限の青さに包まれていた。

マヤの搭乗した飛行機が、

遠ざかっていく様子を見送りながら、

私の心は不思議なくらいに

空っぽになっていくようだった。

自分の帰る便までまだ時間があったので、

喫茶店で暖かいコーヒーカップを手に、

窓辺の席に座りながら、

彼女と過ごした数日間の思い出が甦ってきた。

「あの笑顔が忘れられないな。」

ひとりごとのようにつぶやくと、

遠くの空に思いを馳せていた。

カフェの喧騒がぼんやりと耳に届く中、

彼女との微笑ましい瞬間が目の前に浮かび上がる。



彼女と出会い、共に過ごした夜、

そして笑い合った時間。

その全てが、今、心の中で輝いているようだった。

過去の煌めきに心を委ねながら、

私は幸せの余韻に身をゆだね、

その瞬間を深く刻んでいった。



家に帰るフライトの時間が迫り、

私は搭乗ゲートに向かいました。

飛行機の中でも彼女と再会する方法を考えながら、

様々なアイデアが頭をよぎりました。

そして、一番いい方法が思い浮かびました。


スウェーデンはワーキングホリデーを

受け入れている国であり、

ワーキングホリデーのビザを取れば

1年間スウェーデンに滞在できます。

そこで、パスポートを用意し、

往復のフライト料金やスウェーデンでの生活費を賄える

十分なお金を準備をする。

また、スウェーデンの医療をカバーする

包括的な健康保険にも加入しなければならない。


さらに、ワーキングホリデー許可の申請手続きを進め、

必要な手数料を支払います。

現地で仕事を見つけるために、

現地での生活に備えてスウェーデン語も

少し勉強しようと考えました。

すぐに仕事が見つからない場合を考えて、

経費込みで100万円は用意しておくべきだと思った。


家に帰り着くと、母親が心配そうな表情で玄

関で迎えてくれた。


「彼女と楽しい思い出を作れたの?」

母親が優しく尋ねた。


私は彼女と出会った後、

空港のカフェでの出来事を

母親に事情説明しておいた。


「うん、楽しんでくれたよ」と、

洗濯物を渡しながら答えた。


母親はほっとしたような笑顔を浮かべ、

「受験で失敗したから心配してたけど、

楽しんだんだったら良かった」と言った。


部屋に入ると、パソコンを立ち上げて、

スウェーデンに関する情報やワーキングホリデーについて、

そしてパスポートの申請手続きについて調べた。


一般旅券発給申請書1通、戸籍謄本(全部事項証明書)1通、

写真1枚、そして本人確認書類1点が必要であり、

申請費用は10年間有効なパスポートであれば16,000円だった。


パスポートの取得に必要な手続きや書類についての情報を探し、

明日パスポート申請しに行く準備を整えた。





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