Nicotto Town



どう生きる?⑬


第十三章 甘い夜



東京に到着が近づくと、

「東京って本当に大きいよね」

と彼女が窓から外を眺めながら言うと、

私は微笑みながら

「そうだね、でも楽しい場所がたくさんあるよ」

と答えました。


東京に到着してホテルにチェックインした後、

着慣れない着物を着たこともあり、

彼女は少し疲れていました。

「疲れてるんだろう? じゃあ、ゆっくり休んでね」

と私が言うと、

彼女はにっこりと頷きました。

そのままシャワーを浴び、しばらく寝ていました。


彼女の横顔を見ながら、

明日と明後日の東京ディズニーランドと

ディズニーシーは私にとって初めての経験だったので、

ネットでいろいろ調べました。

2時間ほど寝た後、彼女はむくっと起きて

「お腹が空いた」と言いました。

ホテル内のレストランで食べたいものはあるか聞いたところ、

ステーキが食べたいと彼女が言いました。

フロントに電話してそのステーキ屋が予約できるか

確認してもらったところ、大丈夫だと言われましたので、

着替えて最上階のステーキハウスに行って、

ステーキのコースを楽しむことになりました。


「ステーキって美味しいよね。どんな部位が好き?」

と私が尋ねると、

彼女は笑顔で

「フィレが一番好きかな。でもリブアイも美味しいよね」

と答えました。


「じゃあ、今日はフィレとリブアイの両方を楽しもう!」

と言って、彼女と一緒にステーキハウスに向かいました。


料理を待っている間

「何か特に行きたいアトラクションはある?」

と私が彼女に尋ねると、

彼女は思い出しながら

「スプラッシュ・マウンテンとトイ・ストーリー・マニアが絶対に行きたい!」

と言いました。


赤ワインを注文し、一口飲んだ後、

黒毛和牛のステーキが運ばれてきました。


「ああ、このステーキ、見てよ、すごい!」

彼女は興奮気味に言いました。


私も興奮しながらステーキを見つめ、

「確かに、これは見た目も絶品だね。」

と答えました。


彼女はナイフとフォークを手に取り、

ステーキに切り込むと、肉汁があふれ出します。


「わぁ、なんてジューシーなんだろう!これは食べるのが楽しみだ!」

彼女は興奮気味に言いました。


私たちはステーキを囲み、

その素晴らしい料理を楽しみました。


私も彼女の感動に微笑まずにはいられませんでした。

「本当に?良かった、喜んでもらえて嬉しいよ。」


彼女は一口一口を大切に味わい、

その美味しさに心を奪われているようでした。



食事が終わると会計を支払おうとしましたが、

彼女がカードを出して

「ここは私がご馳走します」と言った瞬間、

私は驚きました。

彼女が既にホテル代も支払ってくれていることを考えると、

ますます気を使わせるわけにはいかないと思いました。


「でも、マヤが旅行中に私を楽しませてくれているし、

ホテル代も出してくれているから、

食事は私が払うべきだよ」

と言うと、彼女は優しく微笑んで、

「海斗はとても良くしてくれるから、

私に払わせてくれ」と言いました。


彼女の言葉に心打たれ、

私は引き下がることにしました。

お互いにお互いを大切に思う気持ちが伝わり合い、

その場の雰囲気はとても温かくなりました。


彼女のやさしさにに感謝しながらごちそうになることにしました。



部屋に戻り、彼女はもう一度シャワーを浴びた。


「さっきのステーキ、本当に美味しかったね。」彼女が微笑みながら言った。


「美味しかったね。ごちそうさまでした」と、僕は答えました。


彼女はベッドに座り、手で髪を整えながら

「今日は本当に楽しかった。おおきに。」と言いました。


「明日もディズニーランド、楽しみだね。」

彼女がワクワクとした表情で言うと、

僕もうなづきました。


僕もシャワーを浴びに浴室に行くと、

熱い湯が身体を包み込む中、

日々の喧騒を一時忘れ、心が落ち着くのを感じました。



「さっぱりした?ワインでもどう?」彼女はゆったりとした椅子に腰掛け、

手には赤ワインを握りしめていました。

「静かな夜を過ごすのにぴったりの時間だね」と彼女が言いました。

「いいね、ありがとう。」僕が言うと、

彼女は微笑みながらワインを注いでくれました。


彼女の視線は何かを思い巡らせているようで、しばらく沈黙が続きました。

彼女の目が艶めかしく潤んでいた。

彼女は僕のそばに寄りかかり、耳元で囁いた。

「あなたはどうして私を抱かないの?私って魅力がないの?」

その問いかけに、僕は一瞬驚きながらも、

心の中で葛藤が渦巻いた。

彼女の魅力には確かに惹かれていた。

しかし、今の状況で進むべきかどうか、迷いがあった。

「君は魅力的だよ。ただ、今は少し酔っているかもしれないね。」

と僕は優しく笑みを浮かべながら答えた。


彼女は微笑みながら頷いたが、

その微笑みには少し寂しさも滲んでいた。

2人は静かに乾杯を交わし、ワインの美味しさを楽しんだ。




彼女の問いに直面し、僕は躊躇せずに素直な事実を告げた。


「まだ女性と経験がないんだ」と、彼女に伝えた。


その言葉を聞いた彼女は、驚きの表情を浮かべたが、

すぐに優しい笑顔に戻った。


「そうなの?大丈夫だよ。そんなこと気にする必要はないわ。

経験っていうのは大事なことだけど、

焦らなくてもいいんだよ。

大切なのはお互いがリラックスして楽しむこと。」

と、彼女はそっと手を伸ばし、僕の手を包むように握ってくれた。


その温かな手の感触が、

僕の心を少しずつ安らかにしていくのを感じた。



彼女は優雅に服を脱ぎ、

次は僕の服に手を伸ばしました。

そっと服を脱がせる彼女の指先に、心がざわめきました。


そして、二人は抱き合い、熱いキスを交わしました。

その瞬間、時が止まり、

世界が二人だけのものになったかのようでした。

心臓の鼓動が高鳴り、

不思議な興奮が全身を駆け巡りました。

この美しいスウェーデンの女性との関係が、

まさに夢のような驚きの連続でした。


彼女の柔らかな肌に触れる感触、

彼女の甘い吐息、彼女の熱いキス。

それら全てが、まるで別世界にいるかのような

感覚を呼び起こしました。


初めての経験に心から感動し、

彼女との時間を大切にしながら、

夢心地のようなひとときを過ごしました。



彼女との出会いは、まさに偶然の連続だった。

空港のカフェでの一瞬の決断や、

席が空いていたこと、

そして英語を喋れたこと。

これらの偶然が積み重なり、

私たちは運命的な瞬間に巡り会った。


もしも、私が一人でなければ、

席が埋まっていたら、

相席の誘いに気づかなかったら、

英語ができなかったら、

彼女の提案を断っていたら、

そして受験に失敗していなければ、

こんな幸せな瞬間は存在しなかったでしょう。


運命の歯車が巧みにかみ合い、

私たちは出会い、旅に出ることになった。

この幸せな瞬間が、

偶然の連鎖から生まれたものであることに感謝しつつ、

未知の未来へと進んでいる気がした。



彼女は深い夢の中にいた。

彼女の眼は静かに閉じられ、

まるで幸福の一片を見つけるための

探求の旅に出かけたかのようだった。

私はその美しい姿を見つめながら、

彼女と共に過ごした時間を振り返った。


彼女との一夜は、

まるで魔法のように特別なものだった。

何度も抱きしめ合い、

互いの心が一つになるような

感覚が体中を包み込んでいた。

その一瞬一瞬が永遠のように感じられ、

時が止まったかのような幻想的な世界にいた。


朝が近づくにつれて、部屋には静寂が広がり、

新たな一日の始まりを感じさせた。

窓から差し込む朝日が、

私たちの間に織りなす物語の一部となっていた。

この幸せな瞬間を永遠に刻んでおきたいと心から思った。





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