Nicotto Town



どう生きる?⑦


第七章 難波



「お疲れさまです。難波に到着しましたよ」

と、私が彼女を起こすと、

彼女は眠りから覚め、微笑みながら目を開けた。

彼女の目には少しの疲れが残っているようだったが、

それでも安堵と安心の表情が見て取れた。


ホテルのロビーでチェックイン手続きを済ませ、

部屋に案内された。

部屋の窓からは、大阪の街並みが見え、

ビル群が幻想的な雰囲気を醸し出していた。


ディナーの時間はまだ早かったので、

難波から心斎橋まで一緒に歩くことにした。



私は彼女に何が食べたいか尋ねた。

彼女はたこ焼き、お好み焼き、寿司が食べたいと答えた。

彼女はシャワーを浴びて、服を着替えたいと言ったので、

私は下のロビーの横のカフェで待つことにした。

念のために、彼女とLINEの交換も済ませた。


約1時間後、彼女は私の待つカフェに現れた。

白い生地に花の模様のワンピースを身にまとっており、

空港で初めて会った時よりも

一層エレガントな雰囲気になっていた。

私は彼女の美しい姿に目を奪われ、

しばらく言葉に詰まってしまった。


「待たせちゃってごめんなさい」と、

彼女は微笑みながら席に近づいてきた。

彼女の声は優しく、まるで音楽のように心地よかった。


「全然大丈夫ですよ。素敵なワンピースですねとっても似合ってるよ」


と私が褒めると、彼女はにっこりと微笑んだ。

「ありがとう。これ、ちょっとしたお気に入りなんだ」

と、彼女はワンピースを手でなでながら答えた。





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