Nicotto Town



どう生きる?⑥


第六章 旅の始まり


空港のカフェを出て、彼女の荷物を持ち、

関西国際空港から南海電車に乗り、難波へ向かった。


電車に乗ると、彼女は安堵の表情を浮かべ、

すぐにすやすやと眠りに落ちた。


「疲れたのかな?」と私はひそかに思いながら、

彼女の横顔を見つめた。

どこか安らかな表情で、

まるで子どものように穏やかに眠っていた。


私は彼女の姿を見守りながら、

彼女との新たな旅の始まりを感じた。



一人で日本に来ることは、

さぞかし不安だったことだろうと思った。

彼女が安心して眠る間、

私はスマートフォンでスウェーデンの情報を調べた。


スウェーデンは北欧スカンジナビア半島に位置し、

隣国にはノルウェーとフィンランドがある。

国の面積は日本の約1.2倍で、

人口は約1000万人。



公用語はスウェーデン語で、

第2言語として英語が必須とされ、

英語を話す人が多いことがわかった。

スウェーデンは消費税25%と高い税率を誇りながらも、

福祉が充実している国だ。

離婚率が高く、事実婚が多い。

「サムポ法」という法律が確立されており、

事実婚でも既婚者同士と扱われる。


スウェーデンではキャッシュレスが普及しており、

普及率、使用率ともに高い水準を保っている。

有名な企業としては、家具のIKEAやファストファッションのH&Mが挙げられる。

スウェーデン人の国民性は、

日本人と少し似ていて

几帳面で真面目、シャイな性格、

我慢強い、職人気質、

誰とでもフレンドリーに話す。

決断力が早く自尊心が強いとされている。

人見知りだけど、一度打ち解けると非常にフレンドリーになる。


スウェーデンの美しい自然や豊かな文化についての

記事や写真を見ながら、

彼女が故郷でどのような生活を

送っているのか想像した。

彼女が一人で日本に来ることで

感じるであろう寂しさや不安、

そして新たなる冒険への期待が、

私の心を動かした。


彼女が目を閉じ、安心して眠りについている

その姿を見ながら、

私は彼女が日本で素敵な思い出を

作ることができるよう、心から願っている。

そして、私たちの旅が彼女にとって

良い思い出になることを祈るばかりだった。






Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.