鬼を名乗りて⑫
- カテゴリ:レシピ
- 2024/02/03 17:01:45
今年も約束の日がやってきた!!
全国5人のオニナノファンの皆様、1年間お待たせしました。
皆様のおかげで無事12回目を迎えることが出来ました!
今回の鬼はついに! 人間界を飛び出してしまいました。
昆虫界最強との呼び声が高いあいつが今回の鬼
オニヤンマさんの入場ダーー!!
〇昆虫界最強
今年の夏、とあるグッズが発売されたのを覚えているだろうか?
オニヤンマそっくりの模型でこれを体につけておくと
蚊はおろか、蜂を含めたありとあらゆる虫が寄ってこなくなるという…。
つまり昆虫界の頂点にいるため、他の虫はビビッて近づけないのだ!
怒っているような面構えと黒と黄色のストライプは
まさに鬼そのもの! こいつは強そうだ。
ゆうてトンボじゃん! という声が聞こえてきそうだが待ってほしい
オニヤンマの体長は最大11cmほど
アキアカネが4cm前後というからいかにこいつが巨大であるかわかる。
またこいつの飛行速度は最大80kmを超えるという
さらにこの状態から急停止も可能。
80kmからいきなり止まることは、人類には不可能な動きと言われています。
停止状態から即最高速 急旋回 ホバリングなど
飛行能力に関しては人類を大きく上回っていると言えそうだ。
さらにこいつのやばい所は、強力無比なアゴの強さ
こいつでバリバリと音を立てながら獲物を食うのだ!
その力は人間にも怪我を負わすレベルというから恐ろしい。
もっとも人間を襲うことはないが、捕獲する際にはくれぐれも注意が必要だ。
食欲は旺盛で 蚊、虻、蝿、蝶、蛾、蜂、蜘蛛などを主食とするが
時には蝉などの大きな個体にも食らいつく!
凶悪で有名なスズメバチすら捕食するというから
こいつはやばすぎる!
空中でホバリングしながら、あごでムシャムシャ
自分と同じくらいの体積なら30分足らずで平らげると言うから
まさに王者の風格といえる。
〇オニヤンマの一生
オニヤンマは卵を水中に産み落とす
卵はおよそ1か月ほどで孵化してヤゴになる。
オニヤンマのヤゴは水底の泥の中に潜み
目だけを出して獲物が通るのをじっと待つ
そして通りかかった瞬間、アゴで素早く捕らえるのだ!
すでに幼少期から鬼の片鱗が見え隠れしているような気がしないでもない!
メダカ、ボウフラ、ミジンコ、オタマジャクシなどを好んで捕食するが
肉なら大概のものは食べているようだw
3~5年をかけ10回ほどの脱皮を繰り返し
5cm位まで成長するといよいよ羽化の時期となる
成虫になってからはおよそ2か月と寿命は短いが
その間は常にテリトリーを飛び回り、メスを見つけ交尾をし子孫を残すのだ。
〇準絶滅危惧種
このように昆虫界最強と言われたオニヤンマですが
東京都では、準絶滅危惧種に指定されています。
オニヤンマだけではなく、絶滅危惧種に指定されているトンボは
20種類にも及びます
何故トンボが減ってしまったのか?
その理由は多岐に亘ると考えられています。
①水質の悪化
水が濁ると、水草が光合成が出来なくなり酸素濃度が低下
ヤゴをはじめとする水棲生物は生きていけなくなります。
農薬や除草剤の流入は直接的に死に至らしめます。
②河川工事
洪水対策として浚渫工事を行いますが、浅瀬を好むトンボには
こうした工事によって水位を深くされることはマイナスです。
また堤防のコンクリ化はトンボには居場所を失うことへと繋がります。
③水辺の減少
水の通り道がパイプを通しての地中化が進みそもそもの水辺が減ってきている。
また水が必要なとき以外は干上がらせておく傾向もあり
トンボは幼虫期を無事に過ごせなくなってきています。
④外来魚
外来魚に対する防御手段を身に着けていないヤゴは
簡単に捕食されてしまいます。
大きいものはこの4つでしょうか
他にも乱獲であったり、殺虫剤、農薬の散布であったりと
懸念すべき材料は山ほどあります!
毎年オニヤンマを見つけられるような環境になっていけばいいな。
今回はなんだかちょっと社会派のオニナノになってしまいましたが!
たまには良いのではないでしょうか~
ネタが枯渇したとかそういうわけでもなく
おにやんまくんが流行ったあたりで、一回やろうと思っていたんですよ!
一風変わった風オニナノにはなりましたが
今年の鬼はいかがだったでしょうか?
また来年というと鬼に笑われてしまいますが
来年の鬼でまたお会いしましょうw
良い節分を~
オニヤンマって漢字で書くと鬼蜻蜓なんですよ。
黄色と黒のストライプと強さで鬼がつくのは当然だと思うのですが
実はもう一つ漢字が当てられてましてそれが馬大頭なんですよ~
これがオニヤンマと読めたら、漢検1級間違いなしですw
凄くほしくて探したんだけど・・・
100均では売り切れでした><
ホームセンターで高いのはあったけどw
鬼・・・からオニヤンマ・・・
なるほどでしたw( *´艸`)
何だか「おにやんまくん」は爆発的に売れたらしいですね。
効果はいまいちという話も聞きますが実際のところどうでしょう~
ヤゴの間はオニヤンマも弱いですからね~外来魚にはパクリですよw
一度成虫になっても鳥やコウモリのような天敵も多いし、昆虫界も厳しいのです。
・・・でもどうしたっけ?買ったことすら忘れてて現在行方不明です(^^;)
代わりに黒と黄色をねじった工事用?のロープをオニヤンマに見立ててぶら下げています。
トンボは、私にとって怖くない希少な昆虫ですが、そんなに頼もしく強い存在だったとは知りませんでした。
でも強いトンボも人間や外来魚には叶わないんですね。なんとか守ってあげたいものです。