釣り師ジュンチャンと世界を巡る 第21回はトルコ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2024/02/02 05:22:50
今回は、「トルコ行進曲」で名高い「トルコ」をとりあげます。
トルコ人の祖型であるトルコ系諸民族は、古くは内陸アジアのアルタイ山脈周辺の草原の道(ステップ=ロード)で活躍した騎馬遊牧民で、中央アジアのトルキスタン(ペルシア語で「トルコ人の地」という意味)に定住してからはイスラーム化して広くイスラーム世界に広がり、現在でも中央アジアから西アジアにかけて広く居住していて、一番西まで元気に頑張って「行進した人々」がトルコの国を造ったのです。
歴史に登場したトルコ系民族国家を時代順に列挙すると、丁零→高車→鉄勒→突厥→ウイグル→→カラ=ハン朝→ガズニ(ガズナ)朝→セルジューク朝→ホラズム→オスマン帝国→現代のトルコ共和国となります。
トルコの建国は552年、突厥の建国が祖国誕生と見なされ、その後トルキスタンの成立とトルコ人の西方定着となるのです。
次にトルコ人のイスラーム化が起こり、11世紀以降はトル コ人の国家の興亡の歴史となります。
トルコ系部族の一つセルジューク朝が11世紀に小アジアに進出し、この後モンゴル帝国に征服されますが、再びトルコ系のティムール帝国(中央アジア)とオスマン帝国(小アジア)の時代となります。
中央アジアではティムール帝国衰退後のトルコ系国家としてカザーフ、キルギス、ウズベク、新ウイグルなどが生まれます。
一方オスマントルコは、13世紀後半から1923年までの600年以上もの期間、現在のトルコを中心として領土を拡大しながら大帝国として繁栄しました。
最盛期は16世紀で、その後領土は次第に縮小しました。
トルコ人は、もともとはアルタイ山脈周辺(今のモンゴルや中国西域のタリム盆地あたり)に住んでいましたが、今はギリシャのお隣に住んでいて、大移動のレガシー(大いなる遺産)のように、中央アジアにはトルコ系の国々(カザフスタン、キルギス、ウズベキシタン、タジキスタン、トルクメニスタンなど)が名を連ねているのです。
トルコ人の残したチェルク語(トルコ語およびこれと同系の諸言語の総称)の地名も、これらの国々には沢山残っています。
アルタイ=金
天山南路の分岐点にあるトルファン=町
カザフスタンの旧都アルマアタ=りんごの村
キジルクム=赤い砂地
カラクム=黒い砂地
カザフ=放浪者の民
ウラル=帯
そして、この地域に特有の地理用語が今だに存在して、黒いを意味するカラ(kara)はその代表例となります。
カラを使用したチェルク語系言語
カラコルム=黒い小石
タクラマカン=ター(漢語で大きい)+カラ(チェルク語で黒い)+マンハン(モンゴル語で砂漠)の合成語カラマイ=黒い油、つまり石油
カラバフ=黒い森
トルコには沢山の歴史遺産があり、風景の美しい観光地も沢山あります。
皆さんは何処を旅してみたいですか。
- 2024/02/02 05:37
ジュンチャン
削除
2020/10/17 10:51
トロイ遺跡といえば、ハインリッヒ・シュリーマンが掘り当てた有名な遺跡ですよね。
実は釣り師はここも行ったことがありません。
釣り師のトルコでの「夢の中の旅」は、『ウユニ塩湖までは行かないトゥズ湖を歩き、奇岩のパノラマが広がるカッパドキアでバルーンツアーを楽しみ、イスタンブールでは庄野真代の「飛んでイスタンブール」を口ずさみながら、ボスポラス海峡クルーズくらいには参加して、最後にトロイの遺跡でギリシャ神話の世界に出てくる「トロイの木馬」を見ながら、ボスポラスの海に沈む美しい夕日を見る』というような感じになりそうです。
この「コロナの時代」ではこんな程度の旅でも、とても実現しそうにないですね( ^)o(^ )
それから、気に入ってた服のその後はどうなりましたか?
釣り師も旅先でTシャツを忘れたことがありましたが、ホテルに電話して自宅に送ってもらいましたよ( ^)o(^ )