源氏物語
- カテゴリ:日記
- 2024/01/10 02:08:13
今年の大河ドラマは紫式部だったのですね!
殆どTV見ないので、いまさらながら気が付きました。
さてみなさん、紫式部って何した人?と問われると
源氏物語の作者 と答えると思います。
実はこれ、半分正解で、半分は誤りであると言えるのですが
その辺りの事情、ご存じでしょうか?
平安時代、紫式部によって源氏物語が書かれた。
このことは動かしようのない事実です。
しかしながら彼女の書いた原本は現存していません。
さて、当時大ヒットだったという源氏物語ですが
現代のような印刷技術のない時代どうやって広まっていったのか?
不思議ではないですか?
実はこれ、読んだ人が記憶をもとに書き起こして増えて行ったのだそうです。
そうなると起こっていくのが改変です。
解釈の違いで表現が変わって行ったりなんてのはいい方で
結末や途中が気に入らないからと好き勝手に変えてしまった
と今でいう同人誌的なものまで沢山出てきてしまったのです
そうしてどんどんいろんな人の手を経た結果
鎌倉時代には300を超える、内容の異なる源氏物語が存在しました。
その中のひとつにまとめ
内容的にはこれが標準的だろうという、
現代読まれている源氏物語を選んだのが
かの百人一首を選んだ 藤原定家です。
彼が選び写した本のいくつかは現存しておりますが
それは忠実に写したのではなく
いくつかの本を比べながらある程度の加筆されていると考えられています。
つまり、彼は
複数の同人誌を切り貼りしつつ原典を復元させようという
恐ろしく難易度の高いことをやったのだと考えられるのです。
これが源氏物語の作者が紫式部というのは半分正しい
という理由です。
源氏物語に詳しい人には怒られそうなくらい雑にまとめていますがw
こういう事情で、今読まれてる源氏物語は藤原定家の苦労の元出来上がったんだ!
と思っていただけると幸いですw
授業では、まず触れない部分ですからね~源氏物語に異なるバリエーションが山ほどあった
というのはタブーな話なのかもしれません。
原本が見つかって光源氏がすごくいい奴だったら、みんな困惑してしまうのではw
なんとも謎めいた話ですよね。 こういうのを歴史ロマンと呼ぶのでしょうね~
百人一首を選んだことでもわかるように、彼のセンスは卓越していたのでしょう!
彼がまとめてなかったら、足しに足されて今頃倍くらいのボリュームになっていたかもw
源氏物語も後半は蛇足というかとってつけた感あったりするので
意外と付け足された部分なのかもしれませんね!
とはいえ、現代においても愛されるということは、定家のセンスは間違ってなかったのかも。
かなり正確に書き写されて伝わっているものだと思ってました。
原作でも光源氏はあんなにクズだったのか気になるところです。
原本、本当の話はどんな感じだったのでしょうね。
ともあれ藤原定家さんがすごすぎる!!
この方がいなかったら、源氏物語はどう伝わっていたのでしょうね。
確かにあれは異色というか蛇足というか…
もともとはどんな話だったのか、
口伝だけなのか、下書きくらいは残ってたのか、
ちょっと興味はありますけど、
千年の時を超え、ものすごい数の人々の思いを乗せて今に伝わる『源氏物語』こそが
現代を生きるわれわれにとっての源氏なんですよね
時代時代、人それぞれの源氏があったんだろうなって思いを馳せると
あらためてすごい作品だよなあって思います
やっぱり紫式部さん凄いですw
源氏物語が今の形になるまでの歴史的な背景とかは、まあ授業じゃやらないですよね~
結構面白い話だと思うのですけど、大河で取り上げられて興味を持つ人が増えたらいいな
てっきり原本を写本したものだと思っていました。
今なお源氏物語が絶賛されるのは、藤原定家の功績でもあったんですね。さすがです(*´▽`*)