新成人のお題ということは、成人式が近いのですね。

「成人」って、本人の自覚というより周囲の認識が変わる感じかな、と思います。

私自身は、引っ越しを繰り返していたせいで、子どものころ住んでいた地域と成人式を迎えるときに住んでいた地域が違うせいで、成人の日を迎えたとき、住んでいた地域に知り合いなどが皆無だったので、市町村が組織する成人式に参加していません。

そのせいか、成人式を迎えて、成人になったという自覚が薄かったかもしれません。運転免許証も、パスポートもその前に持っていましたし…

ただ…

成人式の日、20世紀初頭か19世紀後半に作られた着物を着て、親戚回りをしたのですけれど、振袖を着て、自分で車を運転して、父に伴われて、生まれて初めて会うような親戚のお宅の玄関先で挨拶をして回ったことは印象深かったなあ、なんて、「新成人」という言葉を聞いて、ふっと思い出しました。

その時会ったきりという感じの親戚の方々、今も元気にしていらっしゃるでしょうか、なんて思ってしまいます。もう、100歳近くになっている方も多いことと思います。

成人式を迎えたとき、私は大学二年生で、院で研究するか、国家公務員試験の難しめのほうにいくか、それとも、進路変更して違うことを学ぶか、まだ悩んでいた時期でした。結局最初の選択肢が一番性格に合うと思って、そのままでしたが。
こんなことを考えていた私が、よその人、今の新成人に「期待する」ことなんて、恥ずかしいです。当時の自分の幼さを十分知っていますから。今だって大して成長していませんし。

ただ…

今の若い人もそうでない人も、援助が必要な時に、「援助してください」とはっきりと言えて、その援助がちゃんと受けられるような暮らしができるような社会になるよう、みんなが頑張っていけるようになればいいなあ、と思います。

「頑張る人を応援する社会」とは昔から言われていますけれど、「頑張っているのに、困っている人も助ける社会」になればいいな、なんて。