クリスマスの修羅場の思い出
- カテゴリ:日記
- 2023/12/19 18:02:18
実家では周囲に杉の木を植えていました。
クリスマスの数日前、小学生時代の話です。
同級生が「新しいクリスマスツリー買った」
と言うのを聞いた弟が自分も欲しいと騒ぎだし
私も欲しいと言っていたところ、それを聞いた父が
「よぉしお前たちクリスマスツリーだ」と
杉の木を1本切ってしまいました。
いや引っこ抜いたかな?
私と弟は「?」となりました。
クリスマスツリーと言えばモミの木、もしくは市販の
ツリーだと思っていましたので。
とりあえず面白かったのでワイワイ喜んでいたら
なぜか母が激怒。虫の居所が悪かったようです。
「みっともない」
「杉の木が歯抜けになっちゃっておかしいと思われる」
「飾りつけなんてするな」
「今すぐ片付けろ、でないと買ってきたクリスマスオーナメントを
全部捨てる」と鬼の形相。
弟は泣いて暴れ、私は母の罵詈雑言(ここには書けないほど)
を浴び、涙が止まらず
「せめて1日捨てるのを伸ばして欲しい」と懇願し杉の木を
眺めていました。
母は私を我儘だと叱りましたが、私の涙の理由は父が不憫だったから。
せっかく子どもを喜ばせようと木を切った(引っこ抜いた)のに
こんな言われようはありません。
父が帰宅したらどんな気持ちになるだろうと思うと本当に辛かったです。
母は融通が利かない性格で不器用です。
よそのお宅でやらない事=やってはいけない非常識な事という思い込みの
激しい人です。
このとき本当に意地悪な母が嫌でした。
結局、父も知るところとなり険悪ムード。
弟を甘やかす母なので、私の涙では意地悪な気持ちになったようですが
弟の涙には耐えられなかったようでクリスマスツリーは存続。
涙を流しながらせっせと飾りつけしました。
金銀のモール、赤や青や緑や金銀のオーナメントボール、綿
折り紙の靴下、点滅する色とりどりの電飾、本当に豪華になりました。
すっかりいじけた弟はたいして飾りつけを手伝いませんでしたが
ほぼ1人で飾りつけ終了、反抗する弟にもツリーを見せて喜ばそうとする
健気で幼気な小学生女児でした。
クリスマスの後、同級生に「クリスマスツリー用に杉の木切っちゃって
大変だった」という話をしたら、同級生が「お父さん優しいね、羨ましい」
と言ってくれました。
市販のなんちゃってツリーよりホンモノの杉の木の方が羨ましいよという
言葉に、そうなんだ、父は何も悪くなかったんだと安心しました。
後から思うと、父は海外の父親のような事をしただけで、母から悪く言われる
筋合いのないものでした。
ニコっとのガーデンのクリスマスツリーを見て思い出した、苦い、今となって
は懐かしい思い出です。
あれが一番豪華でした^^
父が先進的だったのだと思います。友人からは羨ましがられたので、終わりよければ
すべてよしということで懐かしい思い出になりました☆
杉の木を切るにしても引っこ抜くにしても
大変だっただろうと思うんですが、お母様には
お気に召さなかったのでしょうか(^▽^;)
たまたまご機嫌が悪かったのかな。
枯葉さんもお姉ちゃんとして色々と
心を痛めた出来事でしたねー。