NHK杯
- カテゴリ:日記
- 2023/11/27 20:38:56
週末、フィギュアスケートのNHK杯がありました。
今回はあまり注目している選手もいなかったのですが、それでも面白かったです。
そしてニュースにもなっていますが、テクニカルの採点が厳しくなったとか。
特にジャンプの採点が厳しく、回転不足を取られる。
ただ、特定の選手を狙い撃ちにするわけではなく、
参加した選手に平等に厳しければそれでいいと思っています。
そして今後もその姿勢を続けてくれるなら歓迎します。
宇野選手がインタビューで回転不足云々を言っている時も、ご自身分かっていましたし。
それに、そんな厳しい大会なのに、鍵山選手はショートで世界最高得点を叩き出しています。
ただ厳しいだけの試合なら世界最高得点なんて出るわけないと思います。
鍵山選手の演技は久しぶりに観ましたが、流石いきなりオリンピックに出ただけのことはあって、
すごくうまくなって復帰されました。
ジャンプの着氷までの流れが綺麗な事と、表現力が上がっていて、画面越しにも熱量が伝わってきます。
選曲と演技が美味くかみ合っていました。
今回、宇野選手と頂点を争いましたが、観ていた感じの流れは鍵山選手にありました。
宇野選手も表現力がまた一段と上がって、指先まで神経が張り巡らされているのが分かります。
鍵山選手よりもしなやかなジャンプ、固定された体幹は流石シニアのベテラン勢です。
ただし、彼の特徴だと私は感じていますが、なかなか熱量が伝わってこない。
他の人には伝わっているかもしれませんが、私には以前から分かりにくい。
そして、ずっと気にしている事なのですが、宇野選手の特徴として、ジャンプして回転して着氷、
その後に更に氷の上で足首をひねって4回転なり3回転にします。
また踏切時も氷上で少し回転したうえでジャンプ。
彼は空中で既定の回転をしているわけではありません。
勿論、それも公式に認められているので、文句はありませんが、ずっと私は気にしていました。
友人とも話して、「あれは一生直らんね。」と。あれが彼のジャンプの特徴である以上どうしようもない。
他の選手にもそう言う人がいるので、何も彼一人に限ったことではありませんが、どうなのかなと。
今回回転不足を言われたこと、その辺もあるんじゃないかな。
鍵山選手の方が足回りが綺麗かと。
私は空中で回るのか望ましいと思っているので、そうであれば採点になんら異存はありません。
この採点では飛べないなら飛ばなくて良いです。飛べないんですから。
その基準が全選手同じならそれでいい。
だったら、他のステップやスピン、構成、表現力。
フィギュアスケートはジャンプ大会じゃないんだから総合力で争えばよい。
その方が幅が広がるし、ジャンプだけに力入れればいいと言う、表現無視、
低年齢化の使い捨てのようなロシアの選手もいなくなる。
シニアの円熟味のある演技が評価される方が私は嬉しいです。若い人の使い捨ては悲しい。
ジャンプだけ重視ですと怪我も増えますし。
その上で綺麗に飛べるのであれば高評価を付ければ良いんじゃないかな、
選手生命が延びるんじゃないかなと希望的観測を持っています。
去年、マリニン選手が鮮烈世界デビューをしました。
安定感のある綺麗なジャンプはとても美しかったですが、
表現力が全く足りておらず粗削りでトップにはなれませんでした。
女子も坂本選手は4回転も3回転半もありませんが総合力で戦っています。
それで良いと思っています。
なんにせよ、今回の鍵山選手は希望の見える復活でした。
羽生君は羽生君ですし、同じことはできないでしょうね。
今の選手が自分のオリジナルで進んでくれればと思いますが、
世界の壁は高いと思います。
なれないですね