アスーラとアズラーイル 7
- カテゴリ:自作小説
- 2023/11/23 20:07:42
眩い光の中に微笑んでいたのは、いつも夢に見たあの少女だった。
「わたしはアスーラ」
「アズラーイル、あなたの遠い祖先と出会った日のことを昨日のことのように覚えているわ。わたし達は愛し合ってよく一緒に旅をしたの。でも、人間は瞬きするほどの時間で老いて亡くなってしまう…。だからわたしはアズラーイルの子供やその子孫に約束したの。わたしとの愛を誓った歌を代々伝えてと。もしも、遠い未来でわたしの助けが必要になったら歌でわたしを呼び覚ましてと。そうしたら必ずわたしはあなた達を守ってみせると」
「不思議だね。僕は初めて君に会ったのに、何故だかとても懐かしい気持ちになるんだ。ずっと昔から君に会うことが決まっていた気がするよ」
僕は手を伸ばして彼女の髪に触れようとした。
でも、僕の指先はなんの感触もなく通り抜けてしまった。
「どうして?」
「あなたの目に映るわたしはアヴァターラ(化身)なの。本当のわたしは雪と氷に覆われた山脈に擬態していたあなた達が神龍と呼ぶ存在。」
「わたしは、これから二つの月の神殿に行ってマハール族が生み出される伽藍を破壊しなくてはいけない。そうしなければ、人間が滅ぼされてしまうから」
「僕も一緒に行くよ。僕じゃ君の助けにならないかもしれないけど」
「優しい愛しいアズラーイル。あなたは今、わたしの胎内にいるの。あなたが望むならこのまま受胎せず戦いが終わるまでここで夢を見ていることができる。戦いが終わったらあなたはわたしの固い鱗でできた箱で村に帰ることになるわ。」
「受胎?」
「わたしの子宮で新しい命を生み出す素になるの。でも、そうしたら今のあなたは死んでしまう…」
「…!」
「受胎しなかったら、君は独りぼっちになってしまう?」
「もう永い間、そうだったわ。」
「それなら答えは決まっているよ。」
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アズラーイルが神殿に向かって20の昼と夜が過ぎた時
二つの月が一段と煌めきその夜を境にマハール族の襲来はぴたりと止んだ。
神龍アスーラはマハール族を殲滅し産卵に適した惑星を探す旅に出た。
アズラーイルたちが暮らした惑星は氷に覆い尽くされていたので。
太陽により近く、青く澄んだ水に覆われた惑星をアスーラは目指した。
アズラーイルの思い出を大切に守りながら。
終
先生の作品はどれも超スケールでかいけどw
うふふ(*´艸`*)。歴史の転換で大阪が首都になる時代がくるかもよ!
ってことで日本の中心は京都で大阪で正解と_〆(-∀-*)←東京にライバル心強い関西人。
昔、日本の天皇家は龍の血が入ってるという伝説を読んだのが元ネタだったりしますw
日本列島は龍じゃん!
アスーラ様の背の上で暮らしてるのよね、我ら龍の子w
アスーラとアズラーイルの伝承者がせんちゃんなのね・・・(〃∇〃)
日本の国土は龍の形に似ているから、私らは今ここで生きてるんか・・( ̄ー ̄)・・・ステキや・・・
諸事情によりラスト駆け足でしたが、最後まで付き合ってくれてありがとう(^▽^)/
多分我らはアスーラとアズラーイルの遠い子孫なのさ♪
ラストでなんかSFになった!(≧▽≦)
このあと、どうなったんだろう……めっちゃ気になる。
でもきっと青い惑星で幸せになったと思いたい♪
せんちゃん、すてきなお話、ありがとね~!!