劇場版「火の鳥 望郷編」エデンの花
- カテゴリ:映画
- 2023/11/14 13:45:58
評価★5 一応ハッピーエンドだと思う。
ネットでいろいろ評価を見ていると賛否両論ですが、絵に大きな違和感もなくヒロインのデザインには手塚アニメ「バンダーブック」を思い出したし、宇宙人と人類のハーフ種族のふんわり感は穏やかな性質を表しているし、ヒロインを助ける少年コムが可愛くて良かったと思います。
*映画版ではヒロインがつらい思いをする原始生活シーンをすっ飛ばしてヒロインは誤って1300年コールドスリープ、息子は異星人と結婚という流れです。
で 「禁断」だの「そのままではアニメ化できない」だの言われてますが、
この話原作はヒロインが人類の母になろうとした話で、創生神話から滅亡までを描いた深あーい。ふかあーい話です。「原作」を→のように読み替えてみればそれは明らか。
1)未開の惑星にやって来た駆落ち夫婦→天より降り立つ夫婦の男神と女神
2)水の発見とともに事故で夫が死亡→命の源と引き換えに男神が死亡
3)ヒロインが冷凍睡眠で息子が大人になるのを待ち息子と結婚
3)は神話にはよくある話ですね。神話では一瞬で神様は大人になっているのだろうけど。
時間の経過とともに生活レベルは原始人並みになっていき、掟に逆らおうとする7番目の息子の追放、その息子が異星人と接触するなど、思い返せば見事に神話から原始時代(人間の時代)にスライドしています。
「デューン」とか「宇宙の戦士」も同じころ読みましたね。
そういう時代の作品(今や古典)ですね。