Nicotto Town



りんごの音

こんにちは^^

今回は、焼きりんごをいただいた喫茶店についてお話ししたいと思います。

<前置き>この日記は、実際に行ったことのある喫茶店についてお話しするブログです。カテゴリを「グルメ」に設定しますので、いろんな方に読んでいただけると嬉しいです^^

以前の日記で、ミルクパンを購入した話をしました。その時に行った喫茶店が、今回お話しするお店です。ミルクパンのお話しはこちらの日記にて。↓
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1653063&aid=72171515

季節は冬。喫茶店好きな友人の勧めで、僕らは焼きりんごを求めて喫茶店へ向かいました。今回お邪魔したのは、東京都武蔵野市吉祥寺にある「茶房 武蔵野文庫」という喫茶店です。
雰囲気のある木製の看板の掲げられた扉を開けると、しゃくしゃくという音が僕らを迎えてくれました。音の出どころを見てみると、入り口の扉に背を向け座っている店員さんがいました。その方は竹串を束にして持ち、手元のりんごに一心に刺していたのです。店員さんの手先も、竹串の先も、りんごの赤に染まっていたのをよく覚えています。きっとこのりんごが、焼きりんごとして僕の元へやってくるのだと、楽しみな気持ちに拍車がかかりました。
席に案内していただき、まず昼食を済ますことにしました。友人曰く「茶房 武蔵野文庫」はカレーが美味しい、とのことでしたので、僕はカレーを注文しました。
カレーが運ばれてくる前に、セットのサラダと、3つの小皿が運ばれてきました。小皿にはらっきょうと、炒めた高菜、刻んだ紅生姜が入っていました。カレーに付け合わせる薬味なのでしょう、ちいさなトングが添えられていました。
その後、運ばれてきたカレーには、大きなチキン大きなじゃがいもが鎮座しており、見た目にも美味しいものでした。ミルクティー色の焼物で出来たカレー皿と、濃い目のルウの色の対比がとても綺麗でした。
カレーをいただいてみると、まず胡椒のような辛味が感じられました。辛味の苦手な僕には少し辛く感じましたが、ごはんをかきこむと丁度よい味わいになりました。
大きいじゃがいもは、スプーンですとんと切りこみを入れられるほど柔らかく、さらにほくほくしていました。ルウと一緒にいただくと、辛味が中和され、さらにじゃがいもの優しい味わいも口に広がりました。
そしてこのカレーで一番の目玉である、大きなチキン。こちらもスプーンでほぐせるほど柔らかく煮込まれていました。最初にいただいた鶏皮は、口の中でとろんと解けていきました。チキンのお出汁とあぶらの味わいのなかで、遠くにスパイシーなルウを感じました。
さらに厚みのあるチキンの身をほぐしていただくと、ジューシーなお肉は歯ごたえがあり、非常に食べ出がありました。もちろんルウとの相性もぴったりで、ルウとチキンを交互に食べたりしていました笑
ライスよりも、具でお腹が満たされたところで、デザートとして焼きりんごコーヒーを注文しました。お店に入ったときのことを思い出しながら待っていると、可愛らしい器に入ったコーヒーと焼きりんごが運ばれてきました。
「茶房 武蔵野文庫」は、店内に焼物の器がずらりと並んでおり、器にもこだわった喫茶店です。そのため、運ばれてきた器はどれも美しく、また焼物特有のあたたかみを感じるデザインでした。ちなみに、一部の器は実際に購入することも出来るそうです。
縞模様の入ったカップに注がれたコーヒーと、ホイップで飾られた焼きりんご。寒い冬の日にぴったりな組み合わせがテーブルに並びました。
焼きりんごは、丸ごとひとつのままお皿の上にのっていました。火が通り、見るだけで柔らかそうな焼きりんご……フォークで切りこみを入れると、皮ですら簡単に破ることが出来ました。
口に含むと、洋酒の香りとりんごの優しい甘さに包まれました。ジャムのように溶けてしまう果肉は、飲み込んでしまうことも名残惜しいほど良い食感でした。
食べ進めて行くと、りんごの中央に、ラム酒に漬けられたレーズンが入ってることに気がつきました。有難いことに、レーズンはりんごの中に惜しみなく詰まっていて、りんごの酸味によく合う甘さを堪能することが出来ました。
こんなに美味しい焼きりんごは、僕は初めていただきました。そもそも、りんごを丸ごとひとつ使った焼きりんごすら初めていただきました。
とろとろな食感も、よく染みこんだ洋酒の香りも、全部店員さんが手先を赤くしながらりんごに穴を開けているからなのでしょう。この日の僕は、「茶房 武蔵野文庫」の歴史とこだわりを感じさせる“音”に迎え入れられたのだと気がつきました。

その後、僕はミルクパンに出会い、友人はドライフラワーで出来たカスミソウのブーケと出会いました。吉祥寺は、行くたびに僕らの一歩を踏み出させる土地です。この日も例にもれず、僕らは自分の好きに向かって一歩を踏み出したのでした。

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2023/12/27 11:42
たあさん、こんにちは^^
ミルクパンのお話しを覚えていてくださってありがとうございます。カレーも最近のように寒い冬の日にぴったりな温かさです。
陶磁器の展示販売、素敵ですね。僕も町で見かけるたびについつい寄ってしまいます。たあさんのおっしゃるとおり、見るだけでも楽しいんですよね。素敵な出会いがありますように。
ありがとうございます。好きなことをつきつめる方が周りにたくさんいるからかもしれません。お酒とコーヒー好きなたあさんにも触発されています。
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2023/12/27 11:37
ことみさん、こんにちは^^
焼きりんご、やはりあまりいただく機会はありませんよね……とても美味しいのですが、手作りするには手間がかかりますし、だからこそお店でいただくことが特別に感じるのかもしれません。
アップルパイも素敵ですね。美味しいお店をご存知でしたら、ぜひ教えていただきたいものです。
お忙しいなかでお店を探されるのは少し大変かと存じます。どうかご無理なさらず。
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2023/12/15 06:03
おお、ミルクパンのお店。
カレーも美味しそうだなぁ。
そういえば地元(過疎地)でも陶磁器の展示販売してることあるなぁと思って今度行ってみようと思います。
コーヒー、紅茶関連でいいのがあるかもと。見るだけでもいいですよねぇ。
好きなことをどんどんやっていく姿勢いいですね。
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2023/11/27 15:47

焼きリンゴを食べた事がないです。
アップルパイは好きなのですが^^;
食べてみたいなぁ、記事のお店には行けそうもないので、地元で探してみようと思います!
いついけるかわからんけど。
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2023/11/10 20:32
波音さん、こんばんは^^
中央線や井の頭線沿線は、魅力的なお店がたくさんありますよね。中央線沿いにお住まいだったとのこと、なんとも羨ましい環境にいらっしゃったのですね。
素敵なお言葉をありがとうございます。季節ごとにさまざまなメニューがあるお店ですし、いつ行っても嬉しい出会いがたくさんあるかと思います。ぜひ機会がありましたら、足を運ばれてください^^
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2023/11/08 15:16
蛍さんこんにちは^^
中央線の、国立~高円寺間は、魅力的なカフェ・喫茶店が本当にたくさんあって、
都内(中央線沿い)に住んでいた頃はよく出かけたものでした。
でも、茶房 武蔵野文庫さんを存じませんでした。こんな素敵な喫茶店があったなんて。
蛍さんの文面や言葉遣いが本当にお上手で、まるでそこにいるかのように感じることが出来、
カレーやコーヒー、焼きりんご、どれも美味しそうで足を運びたくなります^^



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