十三夜
- カテゴリ:勉強
- 2023/10/27 00:51:25
こんばんは!27日(金)は、西日本から東日本の日本海側や北日本では
曇りや雨となるでしょう。
雷を伴った雨の降る所もある見込みです。
西日本から東日本の太平洋側は広い範囲で晴れますが、
午後を中心に所々でにわか雨や雷雨がありそうです。
南西諸島は雲が広がりやすく、所によりにわか雨があるでしょう。
【10年前は何をしてましたか?】
A、プロ野球ですと楽天さんのマー君こと田中将大選手が24勝をして、
楽天さんの監督が星野仙一監督でした。
東日本大震災からの復興に向けての励まし等が印象的です。
【十三夜】 じゅうさんや
☆中秋の名月(十五夜)に並ぶ名月として、
古くから太陰太陽暦9月13日には月見が行われてきました。
<概要>
〇十三夜
十五夜のことを中秋の名月といいますが、
十三夜は十五夜の約1か月後に巡ってきます。
@別名
その為別名を「後の名月(のちのめいげつ)」といいます。
他にも・・・
・後の月(のちのつき)
・栗や大豆(枝豆)をお供えすることから「栗名月(くりめいげつ)」や、
「豆名月(まめめいげつ)」とも呼ばれています。
@月がより美しい
十五夜の頃はまだ夏の暑さが残っておりまして、
雨が多いですのでスッキリしない夜空が多いのですが、
十三夜の頃になりますと晴れの日も多くなりまして、
涼しくなり、空気も澄んでいますので月がより美しく見えます。
その為・・・
「十三夜に曇りなし」
このような言葉があります。
〇2023年の十三夜
旧暦の9月13日は新暦では10月の中旬から下旬頃に巡ってきます。
2023年の十三夜は10月27日(金)です。
@毎年異なる
旧暦9月13日の日付を新暦に直しますと毎年ズレが生じます為、
十三夜の日付は毎年異なります。
〇十三夜の由来
@十五夜
平安時代(794年~1185年)頃に中国から日本に伝わり、
広まりました風習です。
@十三夜
日本固有の風習です。
なぜ?旧暦9月13日なのかは?諸説あります。
□宇多天皇が由来という説
藤原宗忠「(ふじわらのむねただ)さん・1062年~1141年
平安後期の公家」の「中右記(ちゅうゆうき)という日記の中に、
第59代天皇の宇多天皇・在位887年~897年)が、
旧暦9月13日の月を愛でました。
その時に・・・
「今夜の名月は並ぶものがないほど優れている」
このように称賛なさりまして、
この日を「明月の夜」と定めたと書かれていまして、
これが由来という説があります。
[中右記]
平安末期の公卿藤原宗忠さんの日記です。
原名は「愚林(ぐりん)とつけました。
*本書は「中御門(なかみかど)右大臣」と称された藤原宗忠さんの日記です。
他に「中御門右府記」「宗忠公記」等の名称がありますが、
最も通用している「中右記」を書名としました。
記主宗忠さんが京の中御門富小路(なかみかどとみのこうじ)邸に住みまして、
右大臣に上がりまして「中御門右府(うふ)」と称されましたので、
その日記を「中右記」と呼んでいます。
白河院政開始期の1087年(応徳4年)正月元日、
26歳の時から筆を起こします。
鳥羽院政期の1138年(保延4年)2月29日、
77歳で出家授戒なさるまで、52年間に渡りまして書き継がれました。
その全容は200巻を超えると推測されます膨大、克明な記録で、
現在まで百十数巻が伝来しまして、
「増補資料大成」七冊「臨川(りんせん)書店に収録されています。
記主宗忠さんは朝儀、政務に良く通じまして、
弁官、納言等の顕職を歴任して大臣に到りましたので、
記事の内容はその公事(くじ)の次第を詳細に記して、
後世に資する模範的な公家日記でありますが、
それとともに院政時代の諸事件や院と近臣、源平の武士、
南都北嶺(なんとほくれい)の僧徒らの動き、大田楽、熊野詣等の世相、
検非違使(けびいし)によります検断の実態、
盛行や貴族の家の私生活の有様等、当時を知る第一級の史料を多く含んでいます。
■醍醐天皇が由来という説
延喜19年(919年)第60代天皇の醍醐天皇(在位897年~930年)が、
十五夜の宴に加えて、旧暦9月13日にも観月(かんげつ)の宴を
行いましたのが十三夜の月見の始まりという説があります。
なぜ?旧暦9月13日だったのかは定かではありませんが、
醍醐天皇の父親であります宇多天皇が旧暦9月13日の月を愛でていたことから、
醍醐天皇の時代には既に十三夜を愛でる習慣があったのではないかと
考えられています。
□収穫祭が由来という説
旧暦9月13日は稲の収穫を迎える地域が多いことから、
十三夜は秋の収穫祭の一つだったのではないか?という説があります。
〇縁起が悪い「片見月(かたみづき)」
十三夜は十五夜に次いで美しい月といわれていまして、
一般的に十五夜にお月見をしましたら十三夜にも必ずお月見をするものと
されています。
その為・・・
どちらか一方の月しかお月見しないことを・・・
・方見月 ・方月見(かたつきみ)
このように呼びまして、縁起が良くないとされています。
〇十五夜や十三夜は2回来る?
旧暦は月の満ち欠けを基準としていまして、
1カ月は新月から次の新月までの期間で平均して29、5日間となります。
1年間では354日となります。
@調整
太陽の動きを基準とします1年(365日)より11日短くなりまして、
3年で約1か月のズレが生じることになります。
その為、実際の季節と段々ズレてしまうことになります。
そのズレを解消する為におよそ3年に1度、
「閏月(うるうづき)」を挿入しまして調整をしています。
閏月が挿入されました年は「13か月」あることになります。
@後の十五夜・後の十三夜
この閏月が8月の後に挿入された場合は「閏八月」となりまして、
8月が2度巡ってくることになる為、
二度目の十五夜が発生しまして「後の十五夜」と呼ばれます。
同様に9月の後に挿入された場合は「閏九月」となりまして、
8月が2度巡ってくることになります為、
二度目の十三夜が発生しまして「後の十三夜」と呼ばれます。
@珍しい
閏月はおよそ3年に1度挿入されますが、
毎回同じ月に挿入される訳ではありませんので、
8月や9月に挿入されることはとても珍しいことです。
この珍しい閏月によります「後の十三夜」は、
近年では2014年11月5日に約171年ぶりに発生しました。
問題 十五夜と同じように十三夜でもある植物や月見団子をお供えします。
そのある植物を教えてください。
1、葛(くず)
2、芒(すすき)
3、藤袴(ふじばかま)
〇お供え
正解の植物や月見団子以外にも、栗や大豆、カボチャ、ジャガイモ、
大根、蓮根等、秋に収穫されました野菜や秋の七草をお供えします。
@お供えの意味
収穫や豊作に感謝する意味があります。
@秋の七草(問題に載っている植物以外の4草)
・桔梗(ききょう) ・萩(はぎ)
・姫部志(おみなえし) ・瞿麦(なでしこ)
ヒント・・・〇正解の植物
正解の植物は「オバナ」や「カヤ」とも呼ばれている山野草です。
山地や空き地等で気軽に見つけられる植物です。
樹高は約50~200cmの白銀色の多年草です。
お分かりの方は数字もしくは十五夜と同じように
十三夜でもある植物や月見団子をお供えします。
そのある植物をよろしくお願いします。