【富士S】２０年は２頭が競り合ってオーバーペースになったけど後続は実質ミドル。それ以外の４年も前後半差１秒以内と極端なペースにはなってへん。同条件のGⅠ安田記念やヴィクトリアMと比較すると道中そこまで速い流れにはならへんし時計もほどほどに収まってるからか、千四寄りというよりは千八寄りの適性の馬の好走が目立つ印象。差しもまずまず決まるレース。血統でも比較的中距離よりで主流血統にノーザンダンサーの血を併せ持つ馬が目立つ。

ナミュールはここ２戦は不利を受けてるし前走は中２週とそもそも力を出せる状況ではなかったから度外視で良い。同条件で行われた３走前の東京新聞杯は強いメンバー相手に外枠でロスがありながら２着。時計も優秀で今回も同じだけ走れば充分好走可能。まぁ、不器用なタイプやから度々不利は受けるし勝ち切れへんことも多いから本命にするかは人気次第って感じではあるけども。レッドモンレーヴはエアグルーヴの牝系でロードカナロア産駒やから広いコースでのマイル戦は合ってるイメージ。メンバー的にそこまでペースが上がりそうもないのも良さそう。あとは周りより１キロ重たい５８キロでどうか。ステラヴェローチェは出走自体１年７か月ぶり、マイル戦は２歳時以来ほぼ３年ぶり。何でここまで休んでたのかもハッキリせんし、今のこの馬がどれくらいの能力でどういう適性になってるのかさっぱりわからんから評価のしようがないというのが正直なところ。常識的には厳しいとしか言えへんね。イルーシヴパンサーは安田記念１０着ではあるけどトップマイラーが揃ってたことを考えれば０秒８差なら健闘と言って良いはず。ここでは力上位やしミライも乗れてるからね。シャンパンカラーはNHKマイルCの勝ち馬やけど展開が向いた感は強いしレースレベル自体は低かった。安田記念もシンプルに力負け。今回古馬と同じ５７キロとなるとかなり成長してな厳しい印象。面白そうなのはまずジャスティンスカイ。ここ２走は人気を裏切ってるけど恐らく速い流れで脚が溜まらんかったのが敗因。以前は中距離で走ってたように千四寄りというよりは千八寄りのタイプやからペースが落ち着くなら巻き返す可能性は充分。同じコースでレッドモンレーヴやアヴェラーレら後の重賞勝ち馬を相手に好時計で勝ってるしね。あとはこれもここでは能力的に充分上位に入るマテンロウオリオン。最後にダノンタッチダウンは正直これまでに古馬相手の重賞で好走出来るほどのパフォーマンスは出せてへんと思うけどNHKマイルCはハイペースの前崩れの展開を外から早めに仕掛けながらの４着なら今回２キロの斤量差を考えればシャンパンカラーを逆転する可能性は充分。