鈍器本w
- カテゴリ:日記
- 2023/10/16 04:22:58
17年振りのシリィズ最新作は八百頁超。
持つのが辛いわ^^;
登場人物の誰かしらに引き摺られて、
読んでる方も境界を見失っていくのが楽しかったのに
今作は ガイガーカウンター サイクロトロン とかの単語で
一々我に帰っちゃう感、、
只、作中の時代では(今でもか?)原子力も怪異も
似た様な認識だったとして読まなければいけなかったんだろう。
『姑獲鳥の夏』から読み直したいなあ。
終幕
「虎鶫」 ippatu ヤンマガweb
評価が高かったので週間の掲載で途中から読んでいた。
時間を見付けて 待つと無料....! で最初から読む!
理研ビタミン株式会社 なのだそう。
カタチを与えて安心するシステムなんだそうです。
今作には理研、仁科博士も背景として登場します。
リケンのわかめスープ も理研だと知った時には
けっこうビックリしました^^;
当時世界一大きなサイクロトロンが沈められてるそうです。
原子をイオン化させて非常に速いスピードまで加速する装置で、
放射性ウラニュウムを同位元素の非放射性ウラニュウムから
分離するために使おうとしてたそうです。
イオン化した原子を一定速度まで加速した後、強い磁界の中を通すと、
磁界からフレミングの左手法則で示される力を受けて軌道が曲がります。
放射性同位体は中性子1個〜数個重いので、非放射性原子よりも曲がりが
緩やかになります。原子核の重さごとに違うカーブを描くので、
それぞれを分けることができるんです。
サイクロトロンと強い磁界を発生する電磁石を稼働させ続けるだけの
電力を安定的に確保出来なかったので、…兵器を作ることは出来なかった。
出来て使わずに済んだのはよかったと、当時の理化学研究所の所員だった方が
出された本には書いてありました。
身を滅ぼしそうなものであっても、好奇心に駆られてアイデアを形にしてしまう
科学者の中にある欲求も妖怪なのかもしれません。
それを利用して戦争を起こす、軍人や政治家も軍事力とか権力とかの妖怪に
引きずられる、操られてるのかも。
ネットの中にもたくさん居そうw
19世紀のエドガー・アラン・ポーの作品では、
「電気磁気の力」が怪異扱いされてました。
その時代における新規な力は、怪異と同じなんですね。。。