蛍とカワニナ
- カテゴリ:コーデ広場
- 2023/09/25 02:07:10
羊・ペット:キラキラ
もらったステキコーデ♪:28
・蛍の養殖が自然回復の指標であるかのように喧伝されて約30年
近畿でも 「蛍 復活」が話題になった2000年前後に、私も電車に乗って蛍を見に行ったことがある。
たしか 伊賀方面だったような気がする(昔のことなので 地名とか忘れた)
あぜ道のようなところを 暗くなってから歩いて たくさん蛍がとびかっていて
「蛍ストラップ」を記念に買った。
(今でも 飾り棚に鎮座しているw)
・ただ 当時から 疑問だったがことが一つ
カワニナって 寄生虫の中間宿主として 一時 淘汰の対象ではなかったっけ?ということ。
・その後 川魚と寄生虫の関係を調べていたら 出てきました、
「横川吸虫症」
結構面倒な寄生虫です。
カワニナで育ち やがて鮎など川魚に寄生して 最後は人間の小腸にすみついて悪さしまくり
(たしか 厚生労働省か国立感染症なんちゃらのサイトに詳しくのっていた
今 検索上位に挙がっているのは
横川吸虫症について | メディカルノート (medicalnote.jp)
https://medicalnote.jp/diseases/%E6%A8%AA%E5%B7%9D%E5%90%B8%E8%99%AB%E7%97%87
・このカワニナは 一晩で数m移動する↓とかいてあるが
ZHJ14_11-14.pdf (zenhoken-std.sakura.ne.jp)
http://zenhoken-std.sakura.ne.jp/ZHJ_pdf01-20/ZHJ14_11-14.pdf
私が以前読んだ 自然史博物館系のサイトでは 数十m移動と書いてあった記憶が
(上とは別サイトですが、ちょっと検索したら出てきた 北九州市の小学生の研究発表では、カワニナの移動距離は50センチ~30mまでとあった。
https://www.kyorin-net.co.jp/medakacon2019/pdf/m2019_006.pdf
この子の研究の見るべき点は、カワニナを飼育して、エアレーションの重要性を指摘していること、カワニナの餌に言及している点だ。
なお この子は図書館にカワニナの本がなかったと書いているが
私は 自然史博物館所蔵の絶版本で カワニナなど寄生虫中間宿主に関する専門書(昭和前半の書籍)を読んだことがある。
かつては 寄生虫撲滅が 日本人の健康を守るために 重大事案であった。
そのころにまとめられた研究書だ
こうした本の存在が忘れられ その研究成果すら忘れ去られることは
重大な損失であり、再び 日本人の健康の脅威となりうる事態につながると思う
気象の変化により 貝も蛍も大型化したりして
インドネシアだったかスリランカだったか 日本より暑かった国で見た蛍たちのように・・
・まあ 川魚も食べない昨今の状況では 観光誘致で カワニナを繁殖させて蛍を養殖するのもありなのかもなんだが・・
そのうち どっかの観光地で せっかくだから観光客に川魚も出そうとか
近くの釣り堀で 釣った魚のバーベキューとかって企画を出すと
深刻な問題が発生しそうで怖い
・そろそろ ゲンジボタルーカワニナ ではなく
ヘイケボタルータニシなど巻貝 に観光目玉を切り替えていった方がいいのではないかと思う
(もっとも 外来タニシは稲作の敵だが・・
そいつを ヘイケボタルの幼虫が食ってくれたらいいのに・・)
ヘイケボタルは 小さいから 人目をひくゲンジボタルを養殖してたんだろうけど・・
・~蛍の住む環境づくり~ゲンジボタルとヘイケボタル 甲賀市みなくち子どもの森自然館
https://www.city.koka.lg.jp/secure/13709/23-24hotaru-kankyo.pdf
などと言ったことを ↓の記事からおもったしだい
ホタルの名所ピンチ…680匹から3匹へ 6年で激減 ダム濁水増や大雨が要因? 観光船団体「早く原因突き止めて」 さつま町の川内川(南日本新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/48239717302744d5fc45e7cfdea426a5da8cab79
要約すれば、酸素の多い水の中で育つカワニナ(=寄生虫の宿主)を大量に必要とする源氏ボタルを 珍重するのはいい加減にやめましょうや
今まで 無難にきていたかもしれないが
今後 日本の平均気温が上がると
さらに むやみに川で遊んだり、川魚を取って食う外国人が急増している日本では
今後10年以内に カワニナ由来の寄生虫による病気が 突発的に増え
それを 速やかに診断できる医師不足と相まって
とんでもない事件になるかもよ!
まして 大雨で カワニナが流されて下流域に移動すると
問題が多発しそうだ。
カワニナは清流で育つのではなく
水中の酸素を多く必要としている貝にすぎないのだ!
ホストがカワニナってところが、
現代でも起こりうる+川魚に拡大したら…
と考えると、注意した方が良い事案だなと
思います。
今も世界で対策されているのですね。
詳細、ありがとうございます!
いつも勉強させて頂いてます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E7%97%85_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BD%8F%E8%A1%80%E5%90%B8%E8%99%AB%E7%97%87)
それによると、世界で最初に発見されたのが山梨県(日本)だったからで
患者は 中国・フィリピン・インドネシアで数千人~数万人規模で新規感染患者が発生して
2018年現在も WHOがいろいろ対策しているそうです
日本では 新規感染者かの確認の最後が1978年の山梨で、1996年に終息宣言が出たあとありました
山梨県では 古くから知られた病気で、明治35年1902年には住血吸虫が病の原因と特定され
1909年には経皮感染でり患することが実証されていたそうです
明治19年にすでに徴兵検査で感染者の極度の発育不良が軍部に報告されていたということですので
戦前の専門書が詳しいのもうなづけます(とにかく 寄生虫病の列挙がすさまじかった>< さらに人の健康を害する虫系の記述の詳しかったこと><、海軍兵学校出身者たちが それ系の話に詳しかったのもうなづけます、健康不良の者を船にのせたら 重病人かかえて行軍になりますから、健康管理と公衆衛生については 厳格な注意が多かった・・)
経皮感染は厄介です><
「うちのとこでは4巻 読切 地方病との闘い」のことは知りませんでした。
今度 探して読んでみます。
そうか すでに 寄生虫病が1996年に出ていたのですね!!
それにしても ゲンジボタルが天然記念物だったとは・・・
ちなみに 田んぼのヒルも明かりをともすらしいですよ
蛍と違って点滅しないのがヒルだとか(母から聞いた記憶が(;^_^A )
在来種と外来種が交雑して ホストに亜種が生まれると、寄生虫にも新種が出てくる可能性があるのですね><
ゲンジボタルがいる水辺 そしてその下流域には 絶対にちかづかないことにしよう!
先日紹介した漫画の一冊が、まさにこのことが描かれていて、ちょっと驚きました。
漫画『うちのとこでは4巻 読切 地方病との闘い』…山梨県
発見された寄生虫(当然新種)は、カワニナ亜種(当時の新種)に寄生することで
初めて人間に寄生、感染力を持つ・・・という話でした。
当時は病気撲滅優先で、ゲンジボタルを天然記念物指定から解除し、
渡り鳥の地(臼井沼)を埋め立て、水田を果樹園に変えていったそうです。
そうやって、山梨県で終息宣言が出されたのが1996年。意外と最近です。
ゲンジボタルの光は美しいです。
でも私は上記の話を知ってから、意図的にゲンジボタルを増やすことは
疑問に感じています。ヘイケボタルも地味だけど、可愛いですよ;w;