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アーティスト紹介 26

最近、新しい仕事も始まって、なかなかブログをゆっくり書く時間がなく、昔の小説を載せるのは、コピペして少し手直しするくらいでいいけど、こんなふうに文章書く余力はなかったので、久しぶりにアーティスト紹介しようかな。

じゃあ、今日は、「Mariana Abramovic」

みなさんは、パフォーマンスというのをご存じだろうか?
いわゆるダンスとか演劇とかそう言った意味でのパフォーマンスではなくて、Fine Art(芸術)におけるパフォーマンス。

何か一つのコンセプトやテーマに基づいて、主に体を使って表現する芸術のことをパフォーマンス、もしくは、パフォーマンスアートなどと言われるのね。
日本のみなさんに有名なところで言うと、Yoko Onoもパフォーマンスアートやってるね。

ニューヨークにはパフォーマンスアート専門のギャラリーもあって、一度、その展覧会を見に行ったけど、面白かった。
一通り見て、外でタバコ吸ってちょっと休憩してたら、たぶん、これからパフォーマンスやるのであろうと思われるアーティストたちがいて、話しかけたら、なぜか、そのうちの一人に誘われて、おれも彼女の作品に参加することになっちゃったり。
まあ、ニューヨークらしいね。

んで、おれの大好きなパフォーマンスアーティストが、Marianaなのね。

彼女の作品はすごい。
最も有名な作品は、"The Artist Is Present"。
MOMAで、彼女が椅子に座り、そして、その正面にも椅子が置いてある。
そのもう一つの椅子に観客は座っていいのね。
んで、座ったら、何も言わずにただMarianaと目を合わせて、見つめ合う。
しばらくして、観客が席を立つと、また別の観客が座る。
確か、休憩は挟んでいたらしいけど、それを一日8時間、3ヶ月もの間続けたの。

本当にすごい作品だよ。。

彼女のパフォーマンスアートに対する考え方をMOMAのホームページで見つけたから、一部を紹介するね。

1970 年代初頭以来、マリーナ アブラモヴィッチは、自分自身と、多くの場合、感情的、知的、肉体的に参加者の両方に挑戦するパフォーマンスを通じて、身体と精神の限界を超え、アーティストと観客の複雑な関係を探求してきました。 彼女の作品にインスピレーションを与えているコンセプトは、彼女自身の身体を使ってアイデアを伝えるのと同様に重要です。 彼女は子供の頃からアートを制作しており、それがスタジオで制作される必要はなく、具体的な形をとる必要もないことに早くから気づいていました。 「私は、あらゆるものを使ってアートを作ることができることを理解しました…そして最も重要なのはコンセプトです」と彼女は語ります。 「そしてこれが私のパフォーマンスアートの始まりでした。 そして、初めて聴衆の前に自分の体を出したとき、私は理解しました:これは私のメディアです。」

なるほど。
とても、面白い考え方。
最も重要なのはコンセプトで、それがあれば、形がなくてもアートになり得る。
う〜む、、、マジで一理ある。

彼女のそれはとてもスペシフィックで、コンセプトそのものが置いたら立つほどに立体感を持って確立されているものなのだろう。
きっと、彼女はとても頭が良く、洞察力に優れ、きっと人の気づかない物事の奥やある種の真理に迫ろうとしているのかも知れない。

彼女は、本気で生と死、人間、愛に迫ろうとしているように思う。
アーティストが世の中にたくさんいるが、彼女ほどそのことに関して本気な人はなかなか稀かも知れない。

確か、The Artist Is Presentの作品の最後だけは決まっていて、元恋人が座ったのではなかったかな。
その元恋人との別れ方さえも彼女はパフォーマンスにしたらしいよ。

万里の長城の端と端に二人それぞれが分かれて、お互いに歩いていく。
そして、出会ったところで、別れたらしい。

彼女にとって、芸術は自分の人生なんだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=taKQwPTtRjg

https://www.youtube.com/watch?v=xlf68X2qEpM



アバター
2023/09/24 22:42
ルルルのルさん、

はい、彼女は独特な雰囲気がありますよね。
彼女の頭の中を覗くとあらゆるものが入っていそうな感じで、でも、それらはちゃんと収まるところに収まってるような気がします。
アバター
2023/09/24 10:34
綺麗な方ですね

不思議な感じです
アバター
2023/09/24 09:40
どうなんでしょうね?
実際に見てみないとわからないですが。
ちなみに彼女自身はニューヨークの人ではなくて、ユーゴスラビア出身のアーティストなんです。
パフォーマンスアーティストは他にも興味深い人たちがたくさんいますので、またの機会に他の人もたぶん紹介しますね!
アバター
2023/09/24 09:02
いかにもニューヨークらしい「アート」に感じました。
数年前、プラハに旅行した時に広場で(猛獣が入るような)檻に入っている女性がいました。
これもまたパフォーマンスアートなのかな。



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