レバニラ
- カテゴリ:自作小説
- 2023/09/09 09:56:45
最近、このブログによく小説を載せるんだけど、自分で書いた昔の小説を改めて読むと、もう忘れてるのもあるから、ほとんど全然話がどうなるのかもわからずに読むので、ほぼ、知らない小説を読むのと同じような感じなの。
んで、ちょっと笑っちゃった面白い小説を見つけたので、載せますね。
てゆーか、どうゆう気分でコレ書いたんだろう?
当時のおれに聞いてみたい。
てゆーか、どうゆう気分でコレ書いたんだろう?
当時のおれに聞いてみたい。
ちょっと手直ししました。
気が向いたら、どうぞ。
「レバニラ」
黒塗りのビカビカに光っているベンツのボディの上をアイスクリームが溶けて、ゆるゆるとすべっていってるのが窓から見える。どこぞのガキが隣のヤクザの事務所の車にいたずらをしたんだろう。
日差しは強く、逃げ水が見えてる。
猫も出歩かないほどの暑い夏の一日だ。
午後12時、カタカタカタカタ耳障りな音が鳴る扇風機の風を浴びながら、おれは汗だくで中国で暑さのために超巨大プールを天安門広場に設置して人民がこぞって入っている、という珍しいニュースをぼうっとした頭で眺めていると、玄関のベルが鳴った。
玄関に出ると、先ほど注文したラーメンと餃子、レバニラ炒めの出前だ。
出前持ちはひげを生やしたおやじで、水でも被ったかのように汗をだらだらと流し、白いTシャツには盛大にしみが出来ていた。
おれは財布を取りに一旦部屋へ戻るも、財布がなかなか見つからずにもたもたしていると暑さでイラついてる出前持ちのおやじが、
「早くしてくんねえかなあ?」
と、玄関からおれに声をかけた。
「うるせえ、おやじちょっと待ってろよ!」
元来、短気な性格なおれは、暑いのと、財布が見つからなくてイライラしているところに、出前持ちのヒゲのイラついた声に、ますますイライラしながら言った。
「ちっ!」
ヒゲの舌打ちが聞こえた。
財布があった。
「おい、この野郎、財布があったぞ」
「っち、なんだてめえ、1200円だよ、早くよこせ、馬鹿野郎」
「5千円だ、この野郎、おつりよこせよ、ぶち殺すぞ」
「てめえ、何が5千円だよ、もっとちいせえのねえのかああ、コラやんのかこのやろう」
「ちいせえのなんか、ねえよこのやろう、5千円でつりよこせよ、おおコラ 、、、、、お、ちょっとまてコラ、ジャリ銭でちょうど1200円あったぞこの野郎!」
「ぴったりあるんじゃねえかてめえ、コラ、その金よこせこのやろう、ぶっ殺すぞ!」
「今数えてんだろ?てめえ、馬鹿野郎、表出ろこのやろう!」
「おう、上等だコラ、耳の穴から手ぇつっこんで目ん玉ひっくり返してやるよコラ」
「きさまこのやろうばかやろうぶちころすぞこのやろう、1200円だこのやろう、受け取れよてめえ」
「おうやってやるよてめえコラ、てめえ食ったら食器玄関のドアの外に出しとけよコラ、明日必ずもう一度来るからなてめえコラおおコラ、覚えてろよこのやろう」
日差しは強く、逃げ水が見えてる。
猫も出歩かないほどの暑い夏の一日だ。
午後12時、カタカタカタカタ耳障りな音が鳴る扇風機の風を浴びながら、おれは汗だくで中国で暑さのために超巨大プールを天安門広場に設置して人民がこぞって入っている、という珍しいニュースをぼうっとした頭で眺めていると、玄関のベルが鳴った。
玄関に出ると、先ほど注文したラーメンと餃子、レバニラ炒めの出前だ。
出前持ちはひげを生やしたおやじで、水でも被ったかのように汗をだらだらと流し、白いTシャツには盛大にしみが出来ていた。
おれは財布を取りに一旦部屋へ戻るも、財布がなかなか見つからずにもたもたしていると暑さでイラついてる出前持ちのおやじが、
「早くしてくんねえかなあ?」
と、玄関からおれに声をかけた。
「うるせえ、おやじちょっと待ってろよ!」
元来、短気な性格なおれは、暑いのと、財布が見つからなくてイライラしているところに、出前持ちのヒゲのイラついた声に、ますますイライラしながら言った。
「ちっ!」
ヒゲの舌打ちが聞こえた。
財布があった。
「おい、この野郎、財布があったぞ」
「っち、なんだてめえ、1200円だよ、早くよこせ、馬鹿野郎」
「5千円だ、この野郎、おつりよこせよ、ぶち殺すぞ」
「てめえ、何が5千円だよ、もっとちいせえのねえのかああ、コラやんのかこのやろう」
「ちいせえのなんか、ねえよこのやろう、5千円でつりよこせよ、おおコラ 、、、、、お、ちょっとまてコラ、ジャリ銭でちょうど1200円あったぞこの野郎!」
「ぴったりあるんじゃねえかてめえ、コラ、その金よこせこのやろう、ぶっ殺すぞ!」
「今数えてんだろ?てめえ、馬鹿野郎、表出ろこのやろう!」
「おう、上等だコラ、耳の穴から手ぇつっこんで目ん玉ひっくり返してやるよコラ」
「きさまこのやろうばかやろうぶちころすぞこのやろう、1200円だこのやろう、受け取れよてめえ」
「おうやってやるよてめえコラ、てめえ食ったら食器玄関のドアの外に出しとけよコラ、明日必ずもう一度来るからなてめえコラおおコラ、覚えてろよこのやろう」
「てめえこそ覚えとけよこのやろう、マジでぶっ殺すからな」
そう言って、おれはドアを閉めた。
それから、おれはちゃぶ台でラーメンと餃子とレバニラを食べて、皿をきれいに洗い、舌打ちをしながら、ドアの外にきちんと食器を置き、中に、「美味しかったです。いつもありがとう。」のメモと実家から送ってきた美味しいみかんグミを一袋入れておいた。
暑い夏に汗だくで食べるラーメンと餃子、レバニラ炒めセットは最高だ。
読んでいただいて、ありがとう!
想像するに、たぶん、筒井康隆や椎名誠の不条理な小説や、北野武のアウトレイジなどの映画の影響があるのかもな〜。って思います(^-^)
おれも、これ読んでレバニラ食べたくなりました。
なるほど、ニラレバと言うこともあるのですね!
ちなみに、この天安門広場の巨大プールのニュースも創作です(^-^)
天安門広場ではやらないだろうけど、中国だったら、人がごった返したでっかいプールってありそうだなって思いまして(^-^)
ガラの悪い言葉は枕詞か挨拶みたいなもんですかね?
いつもの出前のたびにこんな会話してるのかな?って
思ったら笑っちゃった とっても美味しいんだろうな
最初に中国のプールの話があったので、
会話が中国っぽく感じちゃうけれど、
(最近の処理水放出での迷惑電話とか
乱暴なイメージが多くて中国の方々ごめんなさい)
日本でのお話かな?中華街近くとか?
天安門広場に巨大プールとか、またまたググっちゃった
ほんとにありそうって思いました
なんか、、もう、、コントみたい、、、^^
レバニラ炒め、、ニラレバ炒め、、ニラの方が好きなので、、私は ニラレバです^^