Nicotto Town


まったり時間。


【お話】月光から伸びてくる道。

月光から伸びてくる道。さあ、グラスを掲げよう。摘み取ったベリーはきらめき、心を弾ませてくれる。

もらったステキコーデ♪:24

月の光が、道を作る。


伸びてくる、金色がかった光の帯。

足を踏み出し、一歩、二歩、


さらら、さらら、りる、りるる。


歌う声が重なり、響く。

いつの間にか手にしていたグラスには、

バラ色のシャンパン。

泡がぱちんとはじけるたびに、小さな憂いを持ち去って、消えていく。

二歩、三歩。進む道の途中で、

宝石のように輝く赤や、青。黄色の実。

摘み取ったベリーもまた、魔法の夜を歌っている。


りるる、りるる、しゃら、しゃらら。


つぶやく声が、輪になって踊る。

グラスをかかげよう。

この魔法の光に。優しい輝きに。


さらら、さらら、りる、りるる。

りるる、りるる、しゃら、しゃらら。


はじける泡が、ぱちんと消えて、

気が付けば、わたしは一人。月を見上げて立っていた。

宝石のような赤いベリーを、ひとつぶ手にして。



* * *


たまに、炭酸水が飲みたくなる。

月の光を浴びた炭酸水には、なぜか、レモンのイメージが。









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