アーティスト紹介 25
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2023/09/04 07:50:07
そういえば、ここ1週間くらいこの「アーティスト紹介」の連載をストップしてたね。
ちょっと忙しくてね。
じゃあ、今日は、「Berlinde De Bruyckere」
ベルギーの女性アーティスト。
たぶん、60歳ちょい手前くらい。
何年も前から彼女のファンなんだけど、いまだに名前の読み方がわからない〜!
ヨーロッパのアーティストの名前って見た目がかっこいいんだけど、読み方が難しいんだよな〜(^-^)
彼女の作品は主に彫刻。
それもかなり特殊なオリジナリティがある。
彫刻というのは、オーソドックスなマテリアルで言えば、例えば、木彫、石彫、ブロンズなどがあるんだけど、彼女はワックス、レジン、動物の皮、布、髪の毛などを使用している。
そして、その作り方がもう、Berlinde De Bruyckereの世界なんだよ。
本当に素晴らしい。
唯一無二。という言葉があるけど、彼女はまさにそうだね。
ダイナミックで繊細で、生々しくて、匂い立つようで、そして、個人的に何より注目してしまう点は、その重量感。
例えば、その生命を感じる要素の一つに、重量感というのがあると思う。
写真や映像では伝わらない、生で命と出会った時に感じる確かにそこに存在している重量感。
そして、さらに言えば、彼女の作る作品の重量感には、命の儚さや切なさ、死、などの重みまでも加わっているんだよね。
そして、彼女はマテリアルの一つ一つのその状態の美しさを受け入れる優しさがあるような気がするんだよね。
マテリアルを強引に自分の形にするのではなく、マテリアルの美しさを活かした作品制作の姿勢があるように思える。
これはあるギャラリーの説明を和訳したもの。
「デ ブリュッケルは、フランドル ルネッサンスの伝統に多大な影響を受けています。 デ・ブリュッケルは、ヨーロッパの巨匠の遺産やキリスト教の図像、神話や文化的伝承をもとに、既存の歴史と現在の出来事が示唆する新しい物語を重ねて、哀愁、優しさ、不安の心理的地形を作り出します。 愛と苦しみ、危険と保護、生と死、そして人間の理解の必要性の二面性は、デ・ブリュッケルがキャリアの初期から取り組んできた普遍的なテーマです。 「体がいかに無力であるかを示したい」とデ・ブリュッケレは語った。 「それは何も恐れる必要はありません。それは美しいものかもしれません。」
あ、デ・ブリュッケレっていうんだね(^-^)
本当、彼女の言う通り。
儚く、朽ちていくその生命は美しい。
そこに確かな重量を持って存在しているんだけどさ、でも、いつか消えて無くなるんだ。
彼女の顔を見たらわかるけど、間違いなく優しい人なんだよ。
きっと、彼女は生命を慈しむ愛情のある人なんだろうな〜。
一回、お話しさせてほしいな〜。
あ〜、チェルシーのギャラリーで彼女の素晴らしい個展をやってたんだよ。
確か10年くらい前に。
でも、おれ、ギャラリーの閉まる時間ギリギリに行っちゃって、ほんの5分程度見たくらいで、はい、閉まりますから出てください〜!って言われたんだよな〜。。
あ〜あ、もう一回やってくれないかな〜。あの個展。
もしも、日本で彼女の展示をやることがあれば、必見です。
アートに興味のない人でも見に行ってほしい作品です。
https://www.youtube.com/watch?v=CVwhaf3xknQ
https://www.youtube.com/watch?v=3wDFoHdUS_o
そうですね。
ぐったりと重たい表現が多いですね。
確か、この紹介したyoutubeにはなかったかも知れないけど、彼女の布を重ねて押しつぶしたような作品や、布が重なり合い、どろんと一塊になっているような作品もおすすめです。
https://www.galleriacontinua.com/artists/berlinde-de-bruyckere-21
命の重さに怖さすら感じます
なんとなく吊るす・垂れるイメージがあって、
重力で重さが更にくた~~っと重く感じますね
寝てる子を抱っこするとすごく重いみたいに
ぐったりと重たい感じ
命の重さと存在感がありありと感じられて
色んな意味で重たいですね
はい、きっと優しい人だろうな〜っておれも思います。
確かに知的な感じですね。
彼女は昔のルネッサンスなどの絵画に影響されているようで、たぶん、そういった歴史も勉強なさってるのでしょうね。
作品、実際にみたら色々考えさせられそうな深さがありますね。
そうですね!
彼女の作品は紹介したyoutube以外にも、素晴らしいのがたくさんあるので、気になったらぜひ検索してみてください。
生で見ると、マジですごいので、機会があったら、ぜひ!(^-^)
奇をてらうことなく、生命の力強さと儚さを表現していて素晴らしいです。