Nicotto Town



チーズケーキと苦い珈琲

こんにちは^^


今回は、美味しいチーズケーキを求めて行った喫茶店についてお話ししたいと思います。

<前置き>この日記は、実際に行ったことのある喫茶店についてお話しするブログです。カテゴリを「グルメ」に設定しますので、いろんな方に読んでいただけると嬉しいです^^

喫茶店好きな友人と会う約束をするとき、いつも「どの喫茶店にする?」というやり取りからはじまります。ですが今回は、直前に会った際に、既に目的のお店が決まっていました。
そのお店とは、東京都世田谷区の下北沢駅近くにある「トロワ・シャンブル」というお店です。トロワ・シャンブルでは、2種類のチーズケーキが美味しいのだと友人が教えてくれたので、食べくらべに惹かれて即決しました。喫茶店の情報通である友人には、いつもいろんなことを教えてもらっています。
当日、下北沢の古着屋やアンティークのお店を眺めながらお店へ向かうと、「おいしいコーヒーをどうぞ…」という文字とともに、店名の書かれたアンティークな看板が出迎えてくれました。その看板のあるビルの二階に上がると、入り口が見えてきます。
店内は落ち着いた雰囲気で、カウンターの向かいにコーヒーカップなどの食器類が丁寧に並べられていることが印象的でした。また、床がコーヒーのように深い茶色のフローリングで、落ち着いた空間によく馴染んでいました。
僕たちは店内の一番奥、半分個室のようなスペースに通していただきました。背中側に窓があり、太陽の光がたっぷりと注ぎ込まれていて、素敵な空間でした。
いざメニューを決めようとしたところ、店員さんから「今日はベイクドチーズケーキしかありません」とのお言葉をいただきました。事前の情報のとおり、いつもならレアチーズケーキも含めて2種類のチーズケーキがあったとのことですが、残念ながらタイミングが合わなかったようです。
そのため、僕らはふたりとも同じベイクドチーズケーキを頼みました。そして、コーヒーは互いに違うブレンドのものを注文しました。
友人はガゼブレンド。僕はニレブレンド。それぞれ、どのような違いがあるのかはわかりませんでしたが、食べくらべの代わりに飲みくらべをしようと決めたのでした。
しばらくすると、青色の模様の入ったコーヒーカップと、それとお揃いのお皿にのったベイクドチーズケーキがやってきました。コーヒーはなみなみと注がれ、湯気がもくもくと空間を包んでいました。寒い冬の日には、ありがたい温かさです。
僕らの第一のお目当てであるベイクドチーズケーキ。こちらは、薄いタルト地のうえに、見るだにずっしりとしたチーズ生地が載っていました。チーズケーキの表面の焼かれた部分は、焼きムラなど一切なく、ケーキをつやつやに輝かせています。
ひとくち分をフォークで取り分ける時、タルト生地がサクっと優しく割れる感触がしました。チーズケーキを口へ運ぶと、全くしつこくないチーズの風味が、口いっぱいに広がります。チーズの濃厚さ、というよりも、レモンのさわやかな香りを存分に感じました。その味わいのおかげでしょうか、チーズケーキを食べる僕たちの手は進んでいくばかりでした。
チーズケーキを食べ進めながら、コーヒーも味わいます。僕の頼んだニレブレンドは、苦味が強く、深い味わいを楽しめました。僕は、酸味より苦味の強いコーヒーを好みますので、非常に気に入りました。
お互いに、自分の頼んだコーヒーを味わった後、僕たちはコーヒーカップを交換しました。友人の頼んだガゼブレンドをひとくちいただき、その味わいの違いに驚きました。ガゼブレンドは、どちらかというと酸味の強い、あっさりとした味わいだったのです。
同じものを食べ、同じ環境で飲みくらべをすると、こうも味の違いを感じられるのかと、僕はひとつ学びを得ました。きっと、別の日に、別のチーズケーキを食べながら、違うコーヒーをいただいていたら、この味わいの違いには気づけなかったことでしょう。

そうして、僕たちはこの年で最後の喫茶店巡りを堪能しました。実は、年の瀬での喫茶店巡りだったのです^^;付き合ってくれた友人には大感謝です。
そんな友人ですが、写真を撮ることが好きだそうで、この時に現像した写真を見せてくれました。友人の見た景色、感動した光景……現像された写真を見ていると、友人の隣を歩いて一緒に経験しているように錯覚してしまいました。
特に素敵だった写真が、鎌倉で撮ったという紫陽花の写真と、雨上がりの空を映した水たまりの写真でした。ハレの日の目線と、日常の目線と。いずれも友人が「いいな」と思ってシャッターを切ったのだと想像すると、特別綺麗に思えました。
この写真が素敵だ、と友人に伝えました。すると友人は、その写真を僕にプレゼントしてくださいました。まさかいただけるとは思わず、驚きながらも嬉しく感じました。
帰り道、下北沢のアンティークショップに寄りました。いただいた写真にぴったりな額縁を探すためです。小さな真四角の額縁と出会い、僕たちは家路につきました。
あの年の瀬から、幾ばくか経ちました。今も、僕の部屋の片隅から、友人の見た景色が広がっています。

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2023/11/03 21:40
波音さん、ありがとうございます。
どうしても、と言っていただけて光栄です。わざわざ遡っていただきありがとうございます。
紛らわしい時期に投稿してしまいました。こちらは年末にお邪魔した喫茶店のお話しなのです。年の瀬特有の空気感を味わっていただけるとは……自覚なく書いていたものですから、知らないうちに文章ににじみ出てしまっていたことを知ることが出来て、嬉しく思います。
年末や師走のせわしない頃に、あえて喫茶店でゆっくりと過ごすのは、なんだかとても素敵ですね。今年の冬はひとりでも行ってみようかなと、波音さんのコメントを拝読して思いました。こちらこそありがとうございます。ふふふ。
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2023/11/01 20:26
どうしても読みたいと思っていたこの日記をやっとゆっくり拝読することが出来ました。
読みすすめて行くうちに、日記を投稿されたのは夏だけれど、冬・・・?となったのですが、なるほど年の瀬の出来事だったのだと、とても納得したのでした。年の瀬の、なんとなく普段とは違う賑やかさが漂う空気の中でご友人と喫茶店で美味しい珈琲とケーキを味わいながら写真を見てお話されて・・・なんだかとても素敵な過ごし方だな、と想像しちゃいました^^
本当に良いご友人さんで、常々思っていますが蛍さんのお人柄が現れていますよねー^^
また、蛍さんの真似事をしたくなりました。年末の、あの喧噪とした雰囲気の中、喫茶店でゆっくり過ごそうとメモをとりました。ふふふ、また楽しみがひとつ増えました。蛍さんありがとうございます^^
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2023/08/11 21:27
たあさん、こんばんは^^
ラーメン屋さんのわるだくみも、非常に魅力的です。喫茶店もラーメン屋さんも、一緒に決められる相手がいることで、お出かけがますます楽しくなりますね。
僕も、苦いコーヒーとスイーツの組み合わせが当たり前と考えてしまっていました。しかし、酸味の強いコーヒーとの味わいの差を考えると、気になってしまいます。試されましたら、ぜひ感想をお聞かせくださいね。
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2023/08/11 05:55
おはようございます。
私は人と「お昼どのラーメン屋にいこうか」というのはありますが、会う喫茶店から決めるの良いですね。
チーズケーキと苦い珈琲は見るからに合いそうですが、チーズケーキと酸味の強い珈琲も面白そうですね。
機会があればやってみたいです。



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