Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


アーティスト紹介 11


今回のアーティストは、「Andreas Gursky」

初めて紹介するフォトグラファーアーティスト。

1955年ドイツ出身。
1980年代あたりから活躍している現代写真家。

彼の写真作品は他の写真とは一線を画している。
その手法が面白い。
例えば、ライン川を撮影した作品。
あえてライン川を真横から写し、まるでミニマル作品のように画面が水平線と川のラインで真っ直ぐに区切られている。
確か、デジタル加工で川の周りの建物などは全て排除されていたと思う。
そのプリントされた作品は、大きな絵画のようなサイズで、見るもの圧倒するのだが、同時に、その独自のコンポジションに何か不思議な感覚を覚えさせる。
通常、写真作品は、人物であったり何かその画面内に主役となる対象があったり、もしくは、テーマのある風景を撮影したりすると思う。
しかし、グルスキーの手法は、写真に写される対象の全てを等価に扱っており、細部にまでこだわり、写真に写されたその風景は真実ではあるのだが、その真実の切り取り方がシンプルで鋭いのだ。

ちなみにこの作品、"Rhein II" (ライン川)は、400万ドル(4億3000万円くらい)の値がついている。

もう一つの彼の代表作と言えるのは、"99 cent"。
アメリカにはたくさんの99セントショップというのがある。
日本でいうところの百円ショップなのだが、日本のそれと比べて、質が悪く、まさにゴミのようなテキトーな商品が山ほどある。
彼の"99 cent"は、99セントショップの店内を横から切り取ったような作品で、デジタル加工によってその商品たちのケバケバしい色合いをくっきりと強調させている。現代の先進国の悪き大量消費社会のグロテスクさを表現しているように思える。

他にもチューリップ畑をまるでマークロスコの絵画のように撮影した作品や、彼の写真作品は、芸術のカテゴリーを軽々と超えて、新たな表現を生み出している。

個展があったら、ぜひ観に行きたいアーティストの一人です(^-^)

https://www.youtube.com/watch?v=CdOxpTARGx4



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2023/08/02 09:33
べるさん、

はい、おれも初め見た時は驚きました。
写真でこんな表現をしてるアーティストがいるんだ。って。
そして、やはりドイツ人アーティスト特有の徹底的に無駄を排除する姿勢もあって、面白いです。
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2023/08/02 09:31
せんちゃん、

そうですね。最近は写真を作品素材として抽象絵画のように扱うアーティストが結構いますね。
たぶん、彼はその先駆けじゃないかと思います。
はい、彼の作品は考えさせられる作品もあるし、また、現代絵画のようなインパクトもありますね〜。
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2023/08/02 07:39
何だか見てて心がザワザワしました・・・写真でこんな表現が出来るんですね。
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2023/08/02 06:23
ひじょうに鋭敏に「時代」を切り取るのに写真は有効ですが、近年は
写真そのものを「絵具」として使う作家が増えましたね。
彼の手法や視点は観る人に不安感を少し与えるような。
そういう意味でメッセージ性も感じますね。



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