アート紹介 4
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2023/07/23 22:21:32
第4回は、「Doris Salcedo」
グッゲンハイムミュージアムで彼女の個展を見てから、一気に大好きになった!
コロンビア出身のアーティストで、作品は立体彫刻やインスタレーションが多い。
コロンビアの麻薬マフィアやゲリラ、軍などによる紛争などの被害者の方々から話を聞き、その経験に基づいて作品を制作してるらしいよ。
コロンビアの麻薬マフィアやゲリラ、軍などによる紛争などの被害者の方々から話を聞き、その経験に基づいて作品を制作してるらしいよ。
机や椅子、タンスなどの家具、衣類、靴など、彼女は日常のものをよく使う。
例えば、タンスをセメントで埋めてしまい、機能不全にさせてしまう。
または、テーブルとテーブルを繋ぎ合わせて、その境目をグラデーションにしていく。そのグラデーションになっている箇所をよく見てみると無数の髪の毛が縫い付けられている。
また、壁を四角くくり抜き、中に古い靴を入れる。その壁を牛の膀胱を使って覆っている作品もある。
または、テーブルとテーブルを繋ぎ合わせて、その境目をグラデーションにしていく。そのグラデーションになっている箇所をよく見てみると無数の髪の毛が縫い付けられている。
また、壁を四角くくり抜き、中に古い靴を入れる。その壁を牛の膀胱を使って覆っている作品もある。
その作品は、行方不明になり街中に残された被害者の靴を表現しているらしい。
そして、有名な作品の一つに、薔薇の花びらを一枚一枚ワックスで固めたものを丁寧に縫ってつなげて作ったシーツのような作品がある。
彼女の作品はぱっと見のインパクトはあるのだが、よく見てみるとさらにそのインパクトを増す。
そして、コロンビアの被害者の方々の命を弔う悲しさと、コロンビアの現実を世界にむけて発信している生々しさを感じる。
これだけの強いテーマがありながらも、彼女の作品はどれも儚く美しい。
これだけの強いテーマがありながらも、彼女の作品はどれも儚く美しい。
Tateで行った個展で、Tateの床に大きなひび割れを作った作品は圧巻で、ぜひ見に行きたかった作品の一つ。
https://www.youtube.com/watch?v=Cw5U48pJ9vk&t=414s
また時間ある時に紹介しますので、見ていただけたら幸いです。
作品自体はむしろ静かな存在感ですね。
未知のアートに触れさせてくれて、ありがとうございます。