ネット配信の利益分配がないからと役者がストライキ
- カテゴリ：その他
- 2023/07/16 06:11:05
https://www.bbc.com/japanese/66209319
この役者ストライキは年末まで続く可能性もあるという。
映画会社は映画の撮影に影響すると困惑している。
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大昔、スタートレックのスポック役をしていたレナード・ニモイは
「スポック人形の利益の一部を自分に与えてほしい」と映画会社に要求した。
当時、役者がオモチャの収益の一部を要求することは前代未聞で映画会社は拒否した。
そうするとレナード・ニモイも映画スタートレックに出演しないと言い出した。
マニア達は「スポックが映画に出てこないらしい」と大騒ぎになった。
そこで映画会社は別のバルカン人がエンタープライズに配属されたことにしてスポックは他所に転属させるシナリオを書いた。
そして新しいバルカン人を演じる役者まで用意していた。
ところがスタートレックマニアはスポックを見たいのであって、代役を見たいのではない。
当時のスポック人気は凄まじく、カーク役のウィリアム・シャトナーは「主役は俺だ」と苛立っていたという。
スタートレックマニア達はレナード・ニモイに激しいバッシングをした。
「スタートレックの映画を台無しにするつもりか」
この反応にレナード・ニモイは困惑した。
スポックだったら自分が享受するべき利益を主張するのは当然ではないか。
何でマニア達は私を批判するのだろう。
このスポック騒動は結構、長引いたらしい。
結局、映画会社はスポック人形の利益の一部をレナード・ニモイに供与することに同意。
こうして映画にスポックは無事に出演した。
ところがスタートレック第一作は見事にコケた。
特撮やセットの建造に多額の金がかかり制作費は $35,000,000
映画会社が言うには赤字だったという。
この様に映画会社は役者に利益配分するのは最小限にしようとしているのだ。
ネット配信の利益を役者にも配れ、という要求は通らないかも知れない。
マキャベリの君主論では「組織の利益を最大化しろ」と教える。
つまり労働者はいくらでも替えがきくので、できるだけ賃金を安く設定しろとマキャベリは教える。
マキャベリは労働組合によるストライキを知らなかったらしい。
