はじめてのメイク～セバスと新人メイド～
- カテゴリ：自作小説
- 2023/06/19 18:53:46
お嬢様は明日お友達と出かける予定なので、その準備をしていました。
するとコツコツとヘアのドアをノックする音がしました。
セバスのノックの音とは違うような気がするけど・・・。
誰だろう？と思いながらも「どうぞ～」と声をかけると、メイドさんがお辞儀をしてから部屋に入って来ました。
（セバスと勝負をしているあのメイドさんだ～(*‘∀‘)）
「失礼致します。お嬢様あてのお荷物が届いておりましたのでお持ちいたしました」
と言って小包をいくつか持ってきてくれました。
「ありがとう～そこのテーブルに置いてくださいね」と答えると、また自分の作業に集中していました。
友達に勧められたメイクに挑戦していたのでした。
（う～んこんな感じかなあ？したことがないから、合ってるのかなあ。チークってどうやるんだろ・・・よく分からない～。）
「お嬢さま、あの、もしよければメイクのお手伝いをさせてもらえませんか？」と声をかけられたので、
「助かります～やったことがないからどうしたらいいかと思って(^-^;ありがとう」
メイドさんは手際よくチークを入れてくれました。
それにしてもこのメイドさんほんとに整ったお顔なのよね・・・。
ぼんやりそんなことを思いながらメイクをしている彼女を見ているお嬢様。
「お嬢様は普段メイクはされていませんでしたよね。
お肌が綺麗なのでナチュラルメイクがお似合いになると思います。もしよろしれば口紅も少し優しい色に替えても構わないでしょうか」
「うん、あなたの思うようにやってください」
メイドさんはテーブルに並べられていた化粧品の中から優しいピンク色の口紅を取って、丁寧に塗りました。
「いかがでしょうか？」と鏡を向けました。
「わ～自然な感じでとってもいいわ。私だと濃すぎたり、薄すぎたりしていたから。どうもありがとう(´▽｀*)」
「メイクは気分も変えてくれますので、色々挑戦して楽しんでくださいね」
お嬢さまは鏡を持って自分の顔をじっくり見ながら
「は～すごいわ～もっと色んなメイクができるようになれば違う印象にもなるのかな？練習してみますね」と答えました。
そしてあのコサージュを引き出しから出して、
「勉強になりました。初めてのメイク手伝ってくれてありがとう♥」とメイドさんの胸に付けました。
「お嬢さまありがとうございます。お役に立てて何よりです」と答え、静かに部屋を下がっていきました。
メイドさんがしてくれたメイクがよほど気に入ったようで、
明日はこのメイクで出かけよう～♬とうきうきするお嬢さま。
翌朝メイクと身支度を終え、部屋を出るとセバスとばったり会いました。
セバスは彼女の顔をしばらくじーーっと見ていましたが、「お友達とのお出かけ楽しんで来てください。お気をつけて行ってらっしゃいませ」と声をかけてきました
お嬢様はセバスの視線を何だろう？と思いましたが、出かける時間がせまっていたので「うん、行って来ます～！」とだけ言って出かけました。
その日は友達やボーイフレンドと映画を観て、街中でショッピングを楽しんだりして過ごして、夕方ころに帰宅しました。
部屋でのんびりしていると、セバスが紅茶をもって部屋にやってきました。
「お嬢さま、一日楽しく過ごせましたか？」
「うん、映画も凄く面白かったよ～。アクション映画だったんだけど展開が読めなくて最後までドキドキしたわ」
セバスは紅茶をいつものサイドテーブルに置くと、
また朝と同じようにお嬢様の顔をじーーっと見つめています。
（なんだろう？やっぱり私の顔をしっかり見てるわよね）
「今日はメイクなさってお出かけだったようですね」
（あ、それでなのかな？メイクのこと気が付いてたのね）
「うん、友達が勧めてくれたメイク道具を買ったから、挑戦してみたんだ。一日歩き回ったからメイクもほとんど落ちちゃってるけどね」
「朝、拝見していましたから覚えていますよ。
メイクのお顔もまた印象が違って素敵ですね」
また少しじっと顔を見てから、
「お疲れでなければちょっとよろしいでしょうか？」
「ん？大丈夫だよ」
するとセバスは持ってきた紙袋から可愛いコスモス柄のポーチを取り出し・・・さらにそこからメイク道具とメイクブラシを取り出して椅子に彼女を腰掛けさせると、
「失礼します」といって彼女の顔にメイクを始めました。
おお！セバスってメイクもできるの？！と驚いていると
腰をかがめ彼女の顔に視線を落として、真剣な顔でメイクをするセバス・・・・
こう至近距離でまじまじと見られるの久しぶりかも・・・
小さい頃はいつもこんな風だったけど。
セバスって昔から人の顔をかなりしっかり見るのよね。
それにしても姿勢が辛そうで大丈夫かな？と思わず思ってしまうお嬢様でしたが、そのうち、そのふんわりしたブラシ使いの感触にうっとりしてしまいました。
そして鏡を向けられると
「オレンジ色のメイクをしてみました。
この色の方がお嬢さまにお似合いになるかと思いまして」とセバスが言いました。
鏡の顔を見てみると、朝の可愛い印象のメイクとはまた違う自分の肌色に合う元気で健康的な感じのする顔になっていました。
「こっちの方が私って感じがする。セバスさすが～✨
普段はこっちの方が合うかも」
「メイクも服も色んな楽しみがありますが、その中でも自分に合うものを知っていることは、強みになりますから」
「そうだね～似合っているファッションの人は素敵だな～って思うもんね」
「はい、センスが良い方と言うのは自分の個性を活かせる方かと思います」
「これでメイドさんとセバスとで二種類メイクを覚えられたわ～。メイドさんのは可愛い服を着る時に使おう♬」
「服やメイクは場所に合わせて変えられるのも、またセンスのよさですね。大分印象が変わりますし。
まあ、私はお嬢さまは寝起きのお顔がいちばん可愛らしいと思いますが」
とセバスは当たり前のように言い、
その言葉に思わず、ぽか～んとする彼女に
「このポーチとメイク道具はお嬢さまに差し上げたくてお持ちしましたので、良ければお使いください」と言った後、
一礼してそのまますっと部屋を出て行きました。
寝起きの私の顔って・・・思い切りものすごい顔だと思うんだけど・・・
彼女はとてつもなく寝起きが悪いのです。
ぼんやりしてぷくぷくした顔がメイクの顔よりいいって、
セバスいったいどういう意味なのよ～！(￣▽￣)
と部屋で一人考えるお嬢様なのでした。
つづく
今回はメイドさんがコサージュを一つ獲得しました。
初めてのメイクってやっぱり難しいからお手伝いしてあげたくなったようです。
ある意味ライバルでもあるお嬢様を助けてあげるとは、メイドさん思っているよりなかなか良い子なのかもしれません。
思い出してみると自分の初メイクってどんなだったかな～？
なんだか雑誌を見たりして自力でやった気がします。
皆さんはご自分の時の事、覚えていらっしゃいますか？
そしてメイドさんに対してのセバスですが、
君はメイクもできたのか～！と作者もびっくりです。
今回はメイドさんのターンのつもりで書き始めてみて、
なんとなくメイドさんはモテメイクをしてくれそうな気がして
書いているうちに、お嬢様は多分元気なタイプだから、
違うメイクが似合うとセバスが言いそうな気がして。
気が付いたこういう展開になってました(´艸｀*)
私もメイクはピンクよりもオレンジが似合う方。
その時の流行りも楽しんだりもしますが、似合うメイク服を着ている時の方が褒められることが多い気がします。
セバスは器用そうなので、今までもメイクを誰かにしてあげてたのかも。身近にやってちょうだいっていう人がいたのかな？
いつかはその謎も明かされるかもしれません。
背中の話。
そそ！姿勢正すとバストアップするんだよ。
先生に言われて、頭を引っ張られてるように上にもっていき、肩をおとして（まき肩なので）胸を開いて、反り腰なおして（骨盤を立てて）お腹にも力を入れて・・・なんてやってたら
バストトップがぐいんと上がったのが自分でもわかったもん。
これキープしたいわあ それが難しい
ちょこころねちゃんのコメントみてからビタミンCビタミンCとフルーツをよく食べるようになりました( *´艸｀)ありがとうね
私のメイクも手伝っていただきたいわｗ
ってまともなメイクもできずいい年になりました(￣▽￣;)
先日お友達に教わったのでがんばりまーす('◇')ゞリアルな話。
マイフェアレディーなどなどのコメント(人''▽｀)ありがとう☆
長文だから読むの大変だったでしょう＾＾；ごめんね。
マイフェアレディは高校３年生の文化祭でクラスでミュージカルをしたの。
なので映画もしっかり覚えてます。っが…カタカナ弱くって誰が誰だか( *´艸｀)
ちなみに私は裏方メインで、役も村人Bとかダンスパーティーの客（男）とかでした
入れてありますし、会社からも１・８Lの大型」ペットが水分補給用に
支給されています。エアコンがガンガンにかかっていますが、動いているとのどが渇くので
水分はMAXみんなが採っていますよ。
ちょこころねさんも熱中症に気を付けてくださいね＾＾
セバスとメイドさんとお嬢様の話～
とっても可愛いし素敵だったよ♪
セバスは万能 お嬢様の事を良くわかってると思うんだけど
メイドさんも素敵な方だね～
↑メイクコーデのころねちゃんが可愛いわ。
可愛いですね（＊＾－＾＊）～～
私も御仕事柄あまり濃いメイクはしませんが、まあ、身だしなみ程度な軽いメイクですね＾＾
娘とたまに出かけるときも、あまりギラギラしたメイクはしませんが＾＾；
昔から、学校の参観日にもうすづきメイクでしたから
娘たちもあまり何も言わず、むしろそれがお母さんらしいよ＾＾と言ってくれていましたよ。
他のお母さんの中にはにおうぐらいがっつりメイクをされている方がいて
子供たちは非難ごうごうでしたが＾＾；女の子は結構そういうチェックもするようで
そこが男のことは違うんですね＾＾；
お化粧セットが気になったので、詳細も見ようと思ったのだけど残念〜
私は知らないから、古いアイテムですよね？（お化粧セットの事）
良かったら、お時間がある時に品名を教えて下さいにゃ。（全く急いでいないよ）
ぶふふ、お嬢様のお忍び？お出かけだったのね。私はザザザっと読んで、メイドさんのお休みの日のコーデかと勝手に思っていました。
ぐふふ、今読んでいる小説が、異世界の貴族のお嬢様が主役なんだけど、お付きのメイドさんがね。こんな感じで出かけそうと思ったの。
新人のメイドさんもメイクが上手なようなので、
お嬢様は色々なメイクが楽しめそうですね～いいなぁ(,,>᎑<,,)
YouTubeでもいろんなメイク技が動画で見れるのが楽しいです(๑•᎑•๑)♬
最高の誉め言葉じゃないっすか～～～(^^)/
ころねさんも、色んなメイクに目覚めちゃうんじゃ！？＾＾
メイドさんと、セバスちゃんの、激しいぶつかり合いの火花がバチバチと・・・な、感じもしますが、最強のライバル？が、とてもとても頼もしい仲良しさんになってくれる事を、陰ながら願ってます(;´∀｀)
初めてのメイクのお嬢様可愛いですね～♬
流石セバス 何でも出来ちゃうんですね(^^♪
今日のお話もとっても可愛かったです♬(#^.^#)♬
習ってもなかなかその通りにできないですよ。
メイクはしばらく慣れるまでお任せしたほうがいいかも。
今日は薄日でちょっと涼しいけどしっかり水分採ってね＾＾
セバスも秘密が多いね～(*´艸`)
今週もよろしく
私もメイドさんやセバスにメイクお願いしたいです＾＾；
それにしてもメイクまでできるとは、万能執事ですね。
わくわくしながらの挑戦でしたね。
やはり初めては口紅を付ける時がドキドキ感ですね。
赤い口紅は憧れだったけど やはり似合わない気がして
なかなか…いただいたのも使わないで持っていました。
これからは素敵に、楽しい展開になるのでしょう。
今回はセバスだけでなくメイドさんも大活躍でしたね。♪
メイドさんのメイクとセバスのメイク。
どちらも良いと思えるお嬢様の心が一番美しいのかも？
また次のお話が楽しみになる物語でした。
初メイク、実は真面目にやったのはごく最近の私です。
メイクに対してのトラウマというか、嫌な思いがあったので。
楽しんで良いのかと思えてやっと、化粧品が憎くなくなりました。
とかいいまつが
ちょこしゃんもその域に達したのでは？ ヽ(=´▽`=)ﾉ
まさかの展開(*´艸`) 次回もたのしみ～(=^・^=)
お嬢様とセバスのお話さっそく読みに伺いましたｗ
セバスは男の子なのにメイクもできるんですね！
一体どれだけ器用なんだ！！！！
自分の初メイクの時って30年以上前の話になるので
覚えていませんが・・・
ファンデを塗りすぎて白っぽくなってた気がしますｗｗｗ