Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


煎兵衛の政治学 ②



(再掲)(3度目)


☆ニコッとタウン 禁止事項とマナー

〇クエスチョン ニコッとタウンでの禁止事項にはどんなことがありますか?
●アンサー ニコッとタウンを楽しんでいただくために、みなさんに守っていただきたい
ルールを設けています。ルールに反する行為が確認された場合、状況を判断した上で、
登録IDの抹消、掲載情報の変更、登録削除を含めた処置をとらせていただきます。
判断結果についての質問、苦情は受け付けておりません。

その後 一般的な ゲームの遊び方 課金のルール なりすまし 犯罪や自殺予告等々
当然の文章が並んでいます

そこに突然こんな項目が並んでいます

・ 選挙活動、特定の政党に勧誘する行為等の政治活動
・ 特定の宗教の布教、勧誘等の宗教活動

当然でしょう こんなこと 楽しくて嬉しいニコッとでこんなこと
やられた日にゃ ありゃま ジッタンバッタンです

当時同じ趣旨を日記で申し上げたうえで 戴いたご意見には
『特定の政党じゃなきゃいいんじゃね?』
『名前を出さなきゃいいんじゃね?』

そういったご支援を戴きました


(ちなみに 以上の注意事項は毎回転載させていただきますのでご容赦を)






さあ 煎兵衛の政治学 ② を始めましょう



私は少々変わっていたので 例えば日曜日の国政選挙の開票結果が
月曜日のテレビやラジオで午前中から報道されるので それに異常な関心を持っていた
(私が高校生の頃は即日開票ではなく 翌日開票がもっぱらだった)

高校生の私は学生服の裏ポケットに小型ラジオを忍ばせ
イヤフォンを左袖に通し 左耳に当て 頬杖を突くように耳を隠し
授業中にNHKラジオを聞いていた

左手は耳を隠し 右手はノートの端っこに各政党の当選者 数を書き込んでいた
午前の2時限が終わる頃には大方の開票が済んでいた

教師が去ってから(休み時間のうちに) 教室正面の右側にあるお知らせ黒板の片隅に
例えば

自民 155
社会   88
公明   33
民社   11
共産   21
残り   54
(数字テキトー)

なんてのを白いチョークで書いていた



反応は特段無かったと記憶している
各自それなりに処理してくれたんだと思う
3時限が始まり 教師はそんな書き込みに気付くはずもなく

次の休み時間には 開票が進んだ最新の数字を書き加えた


そういうことを数回 高校生の私はやっていた




とはいえ私は完全にノンポリだった
特段政治的な発言は一回もしていないと思う
なぜこんなことやったのかというと 純粋に面白かったからだ


数年後大学に進学した
安保闘争は完全に終わっていたが 学内にはそのほとぼりがまだ残っていた
でっかいペンキ描きのベニヤ板 時折り始まるピケ

その頃私は漫研部室獲得に走り回っていた
サークル会館の自治権は会館自身に任されていたが
その裏には学内の民青執行部が潜んでいたと思う

偶然なのだがその執行部の代表は我が生物学部の同級生だった


私は彼を信頼してた
彼も私を同様だと思う
どっちかというと 当たり前に仲良し
時間が空いた時にはもう一人を含めて 中庭でベースボールごっこをしてて
本当に素敵な楽しい男の子特有の若さの発露を
ワーギャー言いながら遊んでいた
中庭だったので 『あいつらホントに仲いいな』という印象を
まったく関係の無い学生達に窓越しにこれでもかと見せつけたと思う




最終的に部室獲得の許可を得るために
構内の奥深く暗い雰囲気の民青執行部室で出逢った二人は
多分お互いにこう思っただろう

『なんでここにお前が来るんだ?』彼
『なんでここにお前が居るんだ?』私
迂闊だった そういえば お前が執行部代表になったというのを
風のうわさで聞いていた


民青と聞いて 学生民主連合と聞いて
いかにも暗くて閉鎖的で排他的な集まりの総帥
暗い部屋 夕方なのに照明もつけず 澱んでいるような空気
彼は政治情勢で苦悩していた



ここからが私のアッケラカンなオッペケペーな才能である
「サークル会館の部室 一つ頂戴!」
彼から笑みがこぼれた シワの数個が瞬時に消えた
『ああ 今頑張ってるんだな 知ってる』
彼は腹の底から笑う仕草をなんとか抑えた

「大部室の一つを2分割させる工事を入れよう
業者と相手には話をつけとく 数日待っててくれ」
相手とはESS(英会話サークル ほぼ休止状態)



私は中途半端に電気工事が得意である(資格は当然ない)
数日後 一つの電源を二つに分けて



スイッチ一つで
新しく獲得した漫研部室のすべての電源が稼働した

輝いた
シャイニング
照明 ストーブの電源 数年間部員を悩ませる(低温ゆえの)レコードプレーヤー設置 
(機材が古くて回転数が遅い)

でも暖かいお茶を供給できるポット
そのお茶で漫画を語り合える



彼は今どうしてるかな
当時私はノンポリだったけど

要するに気が合った






またえらい長い話になっちゃった
二十数年間 私が投票した候補者は誰一人当選しなかった
(ま 今でもたいして変わらんけど)


でも ここで 
一緒にバットを振って
校舎の屋根を超えて向こう側にいっちゃったボールをあたふたと探し回って
共同の「光合成ゼミ」を完結させて


やっと最近政治学に目覚め(かけ)た私を
『しょうがねーなー』と
あの綺麗な澄んだ声で苦笑していたら こう言い返すしかないです

”ありがと 一緒に過ごせて良かった”



生きてろよ!

アバター
2023/06/14 00:38
Blue Spring

ですなぁ〜




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