鬼才2人
- カテゴリ:マンガ
- 2023/06/09 07:01:43
この10年ほどで、わたしが一番惹かれている漫画家はつくしあきひとと
二瓶勉。
漫画家(というかクリエイター)には2種類の型があって、一つは王道といわれるパターンに独自の新鮮味を加味したりテクニックで読ませる人たち。「鬼滅の刃」の作家はこちら。漫画を構成する一つ一つは決して珍しいものではなく、むしろ慣れ親しんだもので構成されている。鬼しかり、鬼狩りしかり。強さの序列という概念も。でも、それらに「呼吸法」という新鮮味を加え、漫画ならではのエフェクトを加えた戦闘シーンは目を奪われる。そして、鬼の哀しさにも焦点を当てる。これらの要素の構成が名作になっていると思う。
それに対して、既存のパターンに当てはまらない唯一無二の世界を作りだしているのがつくしあきひとと二瓶勉だと感じる。どちらが優れているというわけではない。このタイプの作家は読者がその世界を理解しずらいという点から「難解な作家」として一部のマニアしか受けない可能性が高い。
が、しかし「何かよくわからないけれど、どうしようもなく惹かれる」世界を
創れる稀有な作家こそ鬼才と呼ぶのにふさわしいのではないか。
続きます。
原作漫画はちょっと尻切れトンボで終わっている感じ。アニメ映画「あいつむぐほし」がその不満を
解消してくれます。他には「バイオメガ」「BLAME!」「人形の国」が代表作かな。すべての二瓶作品に
共通するワードが東亞重工。地球人類の壮大な変性譚と読むこともできるかも。
メイドインアビスはアニメがすごくお勧めです!音楽が!素晴らしいのよ。製作年代順に観ないと???になるけれど。アマプラで観られるからぜひ。
メイドインアビス、息子が買ってる。絵が独特の世界観で、イラストレーターのファンタジー一枚ものくらいのイラストで漫画連載してる感じの先生よねぇ。素敵だわ〜。
(東亞重工やなんやで、全部つながってる??!)
つくしあきひと氏『メイドインアビス』には驚きました。
可愛い絵柄で、なんつ~残酷さ。