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とにかく明るい安村

教会・神社:キラキラ

もらったステキコーデ♪:29

・イギリスの「ブリデンズ・ゴット・タレント」に参加した「とにかく明るい安村」


イギリスでは 各種公開オーディション番組が人気だ。
 お菓子作りとか 歌唱とか バラエティーショーとか

 だいたい プロデゥーサーによる審査を経て、放映用の審査員によるオーディションを勝ち進んでいくことになる

 番組そのものがシーズン化されているので、勝ち進めば 出演期間もそれなりに長くなる

・イギリスの「笑い」を狙った大衆芸というのは、日本ではあまり紹介されないけど
 欧米系の番組で見ていると、かなり下品な下ネタ・女性蔑視&人種差別系の内容が多い。
  「えぐい笑い」が イギリスでは大衆受けするようだ。

 だから 一時期 イギリス女性達が かなりの勢いで、「女性蔑視で笑いをとるのをやめろ!」と激しい戦いを行った。

 イギリスのレディには、かなりシビアで知的な命がけの戦いをやる人達がいるからこそ、イギリスの「福祉と人権」の質的向上につながっていると思う

・最近のオーディション番組では、アジア系をよいしょして その良さをひきたてようとか、マイノリティを成長させようとか言った意図的構成をとるシリーズが増えて来た。

・今回 「とにかく明るい安村」が、準決勝戦で脱落しても、
 プロデューサーの特別枠で敗者復活で決勝戦に出場できたのも
 そういう背景があればこそだと思う。

・私は、安村がこの公開オーディションに参加した番組を合計3回分見た
  (最初の方 準決勝 決勝の3回を)

①初回番組では、『I’m wearing』 で みんなシーンとしていた。

 しかし ポーズを決めるたびに彼が 笑顔で『I’m wearing』とやらかすものだから、
 3・4回目からは、優しく外国人に諭す雰囲気で「パンツ」と言葉を出す司会者、やがて 審査員も・・

 しかし そういう声かけもなんのそので 安村は ひたすら『I’m wearing』 と奮闘

 私も さすが「とにかく明るい」と名乗るだけあって
とにかく頑張っているなぁと だんだん感心してきた頃から

 審査員の女性が 「パ~ンツ」と叫んではしゃぎだし
そっから 男性審査員も 彼女を見て笑顔になり

 最後は 審査員達が 「パ~ンツ」と叫んで盛り上げて
安村はニコニコと「とにかく笑顔でハッスル」演技にも熱がこもっていった。

 思わず 私は、「『パンツ』と叫ぶことを観客が楽しむ芸のなのか?これは。」と呆れながら見ているうちに
会場の雰囲気が 最初の「何これ」状態から盛り上がって行き最後はいい感じで終わった。

あの盛り上がりは、絶対 審査員女性の功績60%、途中から彼女に協力した男性審査員と司会者の功績15%での 大盛り上がりだな と思った。

②準決勝
前回は 安村が一人で舞台で奮闘していたが
準決勝になると、背景も、協力スタッフの演技と衣装も凝った物語仕立て。

そして 審査員は すでに予定調和のごとく 「パ~ンツ」と掛け声をかけたり 立って拍手したりで あっけにとられた感じの観客たちを載せていく。

そして 安村は 若干体の硬さや疲れ?によるふらつきを見せながらも 「とにかくがんばる・とにかく明るく」奮闘

ただ 肉体的パフォーマンスが、演出などに及ばず
でも 彼は ひたすら笑顔で奮闘したので
 準決勝で落ちたのも妥当だと私は思ったし
 逆に 決勝戦に特別枠ではいりこんだのもの
 まっ いいんじゃないの という範疇の出来栄えだった。

③決勝戦
 かなりお疲れ模様の安村は ずいぶんふらついていたが
 (もしかしたら テンポが速かったのかも)
 それでも 最後まで笑顔で頑張りました。

 それに イギリスで 大衆に大人気のキャラを次々と演じたので 舞台の演出の良さ 彼を補助するスタッフの楽しそうな雰囲気も相まって、良かったのではないでしょうか?

というわけで、デーブ・スペクターが
 今回の番組で 安村受けたのは「物足りない英語」=
『I’m wearing』を 安村が連呼したところにあると解説しているのは、的を得ていると思います。

それも 彼が 意図的に 客に『pants!』と言わせようとしたのではなく、
自分は正しい英語を言っているつもりで 大真面目に演技したところが 審査員たちの心をくすぐったことから始まった 一連のパフォーマンスショー

うーん 「英語を知らない外国人に 英語を教える」という大義名分があったから、淑女である審査員女性も 気楽に「パンツ」と叫ぶことができ
ついでに 日ごろ はしたなくて叫ぶことのできない「パンツ」をどうどうと連呼できたところに 今回の成功があったのかな・・・

というわけで、日本のネット上で あるいは 日本のメディアが 安村を 過度に持ち上げるのはどうかと思う

確かに 彼の嫌味の無い奮闘ぶりと「とにかく明るい」芸は良かったけどね。

あれは あくまでも 一発芸 その場の雰囲気とノリを楽しむものだったと思います。

・というわけで、今回の舞台成功の一番の功労者は
準決勝・決勝戦の演出を考えたスタッフ
安村と一緒に 舞台上でパフォーマンスを繰り広げた助演者たちにあると思います。

 もちろん「明るい安村」あっての舞台でしたけど。

 どっちかというと、番組プロデューサー達が
 「明るい安村」という素材を とても上手に料理した
 ステージだったというのが、妥当な評価だと思います。


・おまけ
イギリスでは 太った人間の裸体は どっちかというと 嘲りの対象である

がしかし 「とにかく明るい安村」は どうどうと パンツいっちょで
肉体芸を披露

その堂々たる姿 屈託のない明るい笑顔

それが イギリスのリベラル派プロデューサーたちの心に刺さったのかもしれないと 私は思う。

・逆に イギリス系の人が 日本の力士を特別視するのも
「太った裸体」を恥ずかしがることなく堂々とさらすだけでなく
むかしは 力士が 土俵上で パンパンと 自分の太もも側面を叩いていたのが
「太った肉体に自信ありと示す行動」と とらえられ
異文化!ワンダフル!な印象を与えていたからだと思う

だから 大衆からは 日本(蛮族)の愚かさという嘲りや揶揄の対象としても 日本の力士が 笑いのネタにされていたわけだ。

・そして 今回 日本人であり 太った安村の裸芸
 しかも 彼は 柔軟に自分の体をあやつり
 あるいは 舞台上で飛び上がって体の柔らかさを示すポーズ(パフォーマンス)を行ったこと
 (つまり 力士をイメージさせながら
  イギリス人が持つ従来の力士像を根底からひっくり返した演技)
 それを 大真面目に にこやかに 演じた。

 それが 予選を勝ち抜き 本選(放映舞台)にまで行った
 評価点の所以だろう。

  白人がおんなじことをやっても まったく評価されなかっただろう。

・「笑の基本は 意外性にあり」という 大道芸の極意を
 「とにかく明るい安村」に見出したのではないかな?

  イギリスのプロデューサー達は。

 

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2023/06/08 13:56
(参考)
安村の大活躍の秘密は「物足りない英語」 デーブ・スペクターが分析、羽鳥慎一も「みんな『Pants!』って言いたい」
6/6(火) 8:54配信 デイリー


TVプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが6日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。英国の大人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で大活躍した、お笑い芸人のとにかく明るい安村の“勝因”を「物足りない英語」だと分析した。

 デーブは「計算していなかったところが一番受けた」と話し、『I’m wearing』というのは日本語の『穿いてます』。ところが英語ですと主語っていうか名詞がないからおかしい。それでみんなおかしく思って、それで『pants!』って言ってあげたんですよ。違和感があったからこそ盛り上がったんですよ」と解説。

 キャスターの羽鳥慎一が「そうか。『穿いてますよ』だと『何を?』になる。我々は指さしてるから穿いてるねと思うけど」と感心すると、デーブは「そしたら観客も審査員も参加するようになったから、それで盛り上がったんですよね」と、狙わずして観客参加型になったと分析。羽鳥も「みんな『Pants!』って言いたいわけですね」とうなずいた。




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