Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


古内東子



まあ今となっちゃどうでもいいんだけど

あたしゃ女心なんてまるで知らんぞなもし
そりゃ普段 自分の女性性は28%はあるぞなもし
なんて言ってるけど あれ 実はウソ臭いな


それでも女子に嫌われる女子って あ こんな感じなんだろうなというのが
わかる気がするのは何故なんだろう


シンガーソングライター 古内東子
初期10枚の CD を当時聴きに聴き込んだのよ だって素敵だったんだから

OLの教祖と(一部で)言われた二人

片方は知らぬ人がいないユーミン
片方は え?誰? 古内東子?


人の好き嫌いは決局人それぞれであります
鼻にかかったけっこう声による過激な詩は癖になり
音は地味だけどかなり今風を攻めている

うん 確かに音楽の展開性は違ったけど(そもそも予算が違う)
今思う
それはそんなには違っていない


古内東子には松任谷正隆がいなかったっていう無粋な意見は却下します
音楽ってそんなもんじゃないでしょうって んなこと当たり前ですね



あ 前に戻るね
古内さんて嫌われるタイプだったの?
一重目 美しい
キツネ目ではないね(残念)
映像を観てる限り不遜さをあたりにまき散らしてる感じは
ああ そうなんだ これが彼女の個性なんだ と思う
いいなあ



あ 今思いついた
ある会社の新入式
1人の女性新入社員が新入式に挑み 斜め前に並んで立っている2人の女性先輩を見較べた
『どっちについていこう?』

男性新入社員は幸い(不幸)にして男社会なのでその辺はパスできる
だからたいていボンクラで生涯を終わる


仕事 生活 日常 言葉遣い 態度 気遣い 段取り 事務処理
そして最後に残るのは肌合い 共感でございます 



その女性新入社員が 結局何方に着いたのかはここでは意味が無い
というか彼女は賢明だった
派手な仕事はツンツンしてる先輩に教わり あちこち連れまわされ
新しい人のコンタクトを大事にしコネクトし 時には言い過ぎて怒られたり
地味な仕事はデスクワークについている先輩に腰を据えて教えてもらい
他社の同じ環境に属する人脈との同種のネットワークを築き上げ
そもそも自らの土台を築いていった



数十年後 彼女は老齢にさしかかった社長からその社長位の譲渡を打診された
彼女は40代後半になっていた
二人の先輩は既に数年前に引退していて それぞれ彼女を後継だねと別種な笑顔で認めた





「お断りします」
ボンクラな男子社員はそれを聞いて凍り付いた

彼女の宣言は 新耐震基準をとうに守れていない
政府の建築基準を満たしていない自社ビルの放棄を意味していたからだ


社長が両脚を震わせながら「あの時採用したのは間違いだったのか!」いきなり叫んだ!



「しばらくは御安心ください 」満面の笑みを浮かべ胸に手を置き
相手を安心させるように目と目を見つめ合わせた
「まだわかりません いえ 誰にもわかりません」

不意に何処かへ目を逸らせた

「懐かしゅうございます 私がこちらの門を叩いたとき
お二人の先輩がいらっしゃいました」

社長の両足の震えが一瞬止まった

「あの二人は別物だった!」
「おわかりだったのですね」



もう既に社長の脚の震えは止まった

さまざまな表情が浮かんでは消えた
消えては浮かんだ
浮かんでは消えた
「彼女達は元気なのかな?」

私にも無理な質問をしてくる社長はとてもとても可愛らしかった



なんの話しだっけ?
そう ここはワンダーランド
けして踏み込んではいけません


古内東子から始まったこの雑文
ここまで書いてこれで終えるのもなんですが



また明日お逢いしましょう
あなたに逢いたくてたまらないんですから





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