Nicotto Town



くまくまに弟子入り【1】イザヨイとシーゲル

ここは「くまくまベーグル&ドーナツ」。3匹のクマが店員のベーグルとドーナツのお店だ。

ベーグル担当の白クマ「ニト」、ドーナツ担当の藤色クマ「ぼぅ」、接客&レジ担当の黒い小グマの「リリ」。
おやおや?クマ耳のヘッドドレスをつけた2人の男の店員がカウンターに立っているぞ?
「い、いらっしゃいませ…」一人は、気弱そうな背の高い男「イザヨイ・アキムラ」。
「ほら、イザヨイさん。もっと明るく言わなきゃ!…いらっしゃいませ!ご注文をどうぞ!」
もう一人は、幼い顔立ちをした少年「シーゲル・セブンブリッジ」だ。
「プレーンとハニーとイチゴとチョコと抹茶のドーナツを3つずつ、持ち帰りでお願いしますぅ~!」
「はい、かしこまりました。オーダー!プレーンとハニーとイチゴとチョコと抹茶のドーナツを3つずつ!」
看護兵のマリアからのオーダーをシーゲルは承った。
「あ、キミは…あの時の…!」イザヨイは少し前のことを思い返す。

「え?「くまくまベーグル&ドーナツ」の行き方ですかぁ?ちょうど私もそこに行くので、ついてきて下さい」
イザヨイとシーゲルに声をかけられたマリアは「くまくまベーグル&ドーナツ」のお店に2人を案内する。
「あら、今日はもう閉店ですぅ~。残念ですぅ~…」今日は思いのほか売れ行きが良かったらしい。
「3匹のクマさんたちが、ベーグルもドーナツも手作りで作っていて、数も限られてるのに、
人気があって、すぐに売り切れちゃうんですぅ~。
店の品物を全部売り切ると、すぐに店を閉めちゃうんですよねぇ~」マリアは残念そうに言う。
「店の裏手にクマさんたちが住んでて、仕込みとかしてるんですよぉ~」
「そこに案内してもらえますか?」と、シーゲル。
マリアは、イザヨイとシーゲルを3匹のクマの家に案内すると、学院の方へと戻っていった。

シーゲルは、3匹のクマの家のドアをノックした。
「すみませ~ん!くまくまベーグル&ドーナツのぼぅさん、いますか?」

ーつづくー




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