Nicotto Town



学院見学【4】新設!看護兵クラス!【終】

ここは、冒険者クラスの教室。フツツカ魔法学院の教師陣は、マリアに興味津々でお喋りが止まらない!

「よぉ!マリアちゃん!
ニコレたちじゃねぇけど、アイツ(タカシ・モーリス)と堂々と渡り合うアンタにシビれたぜ!
俺は、ナナマル・フェニックス!盗賊クラス担当だ!」
「さすが、ブラン・ヨーク先生が太鼓判を押すだけあるよ!
俺は、ヤシチ・ブルーストーム。忍者クラス担当だよ」
「私は、ボタン・ナナツノ。剣闘士(グラディエーター)クラス担当よ。
そういえば、ブラン・ヨーク先生はメンドーサ隊のメンバーだったわね。
マリアちゃんが学院の先生になったら、一緒に通学することになるのね」
「そうは問屋が卸さんがな」「トリオンさん!」
「マリア、学院長室に行って辞令もらってクラス申請してこい」
「はいっ!いってきますぅ~!」マリアは教室から出ていった。
「僕も付き合う…」「待てい、ブラン・ヨーク!抜け駆けは許さんぞ!」
「ビリオン!ノエル!お前らもいつからそこに?」
トリオンは、教室の入り口で様子を見ているビリオンとノエルに声を掛けた。
「みんなで会議してる時からだよ」と、ビリオン。
「何か白熱してたわね。マリアって意外と熱血なのね…」と、ノエル。

「マリア・アレックス。先程の会議で決議した通り、あなたには冒険者クラスを担当してもらいま…」
「あの!この学院には「看護兵クラス」は、ないんですかぁ?」
「ないですね」
「新しく「看護兵クラス」を立ち上げてもよろしいですかぁ?」
「え?…ええ、構いませんけど…」さすがのトルテ学院長もあっけにとられている。
「じゃあ、冒険者クラスと看護兵クラスを兼任するということで!」
マリアは、クラス申請書に必要事項と署名をサラサラっと書いて、意気揚々と学院長室から出ていった。
「……またひとつ、クラスが増えてしまったわ」開いた口が塞がらないトルテ学院長であった。

再び、冒険者クラスの教室。
「ただいまですぅ~!看護兵クラスを新設してきましたぁ~!」
「マリア!お前、何やってんだ!?よく許可が下りたな」
「はいっ、トルテ学院長も快く承諾して下さいましたぁ~!
皆さん、これからよろしくお願いしますぅ~!」
こうして、マリアとトリオン隊長のフツツカ魔法学院の見学は終わった。

夕方になり、5人はメンドーサ隊事務所までの帰り道をダベりながら帰っていた。
「学院に通うんだから、お弁当持っていかないとですねぇ~」と、マリア。
「そうだな、当番制で弁当作るってのはどうだ?」トリオンが提案する。
「いいじゃんいいじゃん!ボクは、おにぎりに~、唐揚げに~」
「お前が食うわけじゃねーんだぞ?ビリオン」
「ブランのお弁当はアタシが作ったげようか?」
「え!?姉さんが!?…え、遠慮しとく」ノエルの発言に顔を真っ青にするブラン。
そうこうしているうちに、メンドーサ隊事務所に着いた。
フツツカ魔法学院での新生活、一体何が待ち受けているのだろうか?

ー学院見学、お疲れ様でした。ゆっくり休んでねー




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