Nicotto Town



5月

机の上に置かれた箱


その中に入ったボール

机を傾けると箱の中をボールが転がる

箱に、壁に、当たりながら、ゆっくりと動くボール

落ちる事なく、消える事なく、そこにあり続けるボール



箱からボールを出す

机をそっと傾ける

動き出したボールはゆっくりと転がり

机から落ちて、どこかへと消えていく



ボールを拾い、机に戻す

机を戻し、ボールをとどめる

箱を戻し、ボールを囲う

別の箱を、ボールを探して、机に戻す



その球が、命なのか心なのかは人により違うのだろうけど

その球をそこにあり続けさせる事が出来るのは

机であり箱であるその人自身でしかない

その人が落ちない机であり壊れない箱でありたいと思わなければ

球は転がり、自然と落ちていく



広く大きな机

安定した保たれた机

頑丈な壊れない箱

柔らかく優しく包む箱

どんな環境を用意しても、落とさない気持ちを持たなければ

球は転がり、自然と落ちてしまう



環境によっては、状況によっては、落とす事が正解な事もあるかも知れない

それでも、考える余裕があり、落としたくないと少しでも思うのなら

その球と同じ様に、机も、箱も、自分自身だという事を分かって欲しい

誰かでも、何かでもなく

球を守る机も、箱も、自分自身だという事を



球は自然と転がり落ちて消えてしまうものなんです

転がり落ちて消える、それが自然な事なんです



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その手の話に触れるたびに思う事ではあるのだけど

自殺の多くは防ぐ事が出来る社会的な問題、なのだそうです

この狂った世の中を見て、防げる社会的な問題です、だそうです

そう心から思っている人達が政治や社会を作っているのだとしたら

止める事も、減る事もないだろうなと私は思います

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誰か、への言葉でなく

連休での無気力を拗らせた過去未遂者のたわ言として

私個人としては、好きにしたらいいと思っています

人の迷惑にならなければ、ですが

自分が望む道を選ぶのも選択だとは思います

今、だけでなく

過去と未来も含めた自分が望む道がそれしかないのなら、ですけどね




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