家に帰る道標さえ
小鳥の産毛に紛れて飛んだ

空を飛んで行きたいと
夢見た昔を今も夢見る

ひとりぼっちで取り残された
あの娘はどうしているのだろうか

何十年も昔のことを　今更
どうすることもできないけれど
できることならと　想う

空を飛んでどこまでも
あの日までも行けたなら

シャボンの様に壊れやすく
クリスタルの様に透き通っていた
あの娘を迎えに行けるのに

誰かを傷つけてしまう恐ろしさ
誰かに傷つけられる恐ろしさ

何もできずに
硝子越しに向かい合い
爪を立ててた　あの頃に

あの娘を迎えに　この空を
あの頃までも飛んで行きたい