Nicotto Town



シーナガルド【3】ピノのお友達

「こんにちは~!チュニスちゃ~ん、リモーネアマナツの皮を分けてほしいキュ~ン!」

「くまくまベーグル&ドーナツ」のベーグル担当の大きな白クマ「ニト」がやってきた。
「そこの木箱を~、持ってっていいよ~!マーマレードが出来たら~、お店に持っていくね~!」
「ありがとう~!リモーネアマナツのマーマレード入りベーグル、食べに来てキュ~ン!」
チュニスといつも通りのやりとりをする白クマのニトくん。
「ブランくんたち、今頃どうしてるのかな?シーナガルドの村で何してるんだろ?」
シャイナは、リモーネアマナツの皮をむきながら、やっぱりブランのことを考えている。
「ほら、シャイナ!手が留守になってるよ!?集中集中!」と、マリン。

一方その頃、シーナガルドの村では…。
「ピーノーちゃん!あーそーぼっ!」家の前に二人の女の子がいた。
「フレアちゃん!ヒルダちゃん!」ピノがフレアとヒルダに駆け寄る。
三人は仲良く家の庭で遊び始めた。「ニーベルンゲンリングごっこ」をしているようだ。
「このシーナガルド村は、様々な種族が暮らしている村なの」と、タバサ。
「私たちのように何かしら事情を抱えた人達が寄り集まって出来た村なんだ」
ヒルダとフレアと仲良く遊んでいるピノを見やりながらジグルードは語る。
「フ、フレアちゃん!オラたちも仲間に入れてほしいべ!」「入れてほしいっちゃ!」
金髪エルフ耳の男の子「ミヤギ・ハーゲン」とチビっ子忍者「ダッチャ・ワイヤー」が、
仲間に入りたそうにしている。
「いいよ~!ミヤギくん!ダッチャくん!一緒に遊ぼ~!」笑顔で手を振るフレア。
「あのミヤギとかいう奴、フレアのことが好きなんだな…」と、トリオン。
「そうよ。分かりやすいわよね」と、ノエル。
「そうなんですかぁ?」キョトンとしているマリア。
(マリア、本当にニブイな…でも、そこがまたカワイイんだけどな…)マリアの隣で独白するブラン。
「じーっ」草むらの陰からダークコーラルピンクの髪の男児が遊んでいる5人の様子を見ている。
「べ、別に羨ましくなんかないもん…」と、言いつつ指をくわえて見ている「アルヴェ・リッヒ」。
「あ!アルヴェ・リッヒくん!こっちへおいでよ!一緒に遊ぼう!」
ピノがアルヴェ・リッヒに気づいて、手招きをしている。
見つけてもらえたのが嬉しかったのか、アルヴェ・リッヒは素直にみんなの輪の中に入った。

ーつづくー




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