Nicotto Town



王国歌合戦【2】黒い翼の乱入者

ウェルカム王国歌合戦、開催中!さて、次なる挑戦者は…!?

「エントリーナンバー2番!ミー・リドルで~す!」「ハー・レムで~す!」『ミーハー天国、歌いま~す!』
フツツカ魔法学院の魔法騎士クラスのミーハー女子二人が、キレイにハモってノリノリで歌う。
鐘は3つまでしか鳴らず、決勝には上がれなかった。

「ミーさん、ハーさん。残念でしたね~。次は、ウェルカム王国騎士団のあのお二方です!」
司会のコダマ・マイクが「どうぞ!」と二人を促す。
「エントリーナンバー3番!カノン・シードル!」「ソナタ・シードル!」『双子はつらいよ』
双子の騎士団長カノンとソナタは、コブシを聞かせて演歌を歌い始めた。
鐘はひとつしか鳴らず、決勝進出ならず。

つづく4番手「ネクロ・グレンデル」は、言霊の杖を忘れたため、声がまったく聞こえず失格。
その後も鳴かず飛ばず。鐘ひとつが続き、決勝進出者が全く出ない。
そんな中、ウェルカム王国のアイドル王妃「ヨーコ・パッセージ・ウェルカム」が歌う番になった!
「エントリーナンバー10番!ヨーコ・パッセージ・ウェルカム!『ウェルカム王国へようこそ!』」
「ちょっと待ったーっ!!」突然、どこからか「ちょっと待ったコール」が掛かる!
「ねる○んかい!番組ちゃうやろ!」歌合戦会場にいたセリカが思わずツッコんだ。
「おーっと!ヨーコ王妃が歌う前に、まさかのちょっと待ったコールだ!
一体、誰が!?あ!あれは何だ!?ステージ上空に誰かいるぞ!?鳥か!?飛行機か!?スーパーマンか!?」
コトダマイクを握りしめ、熱く実況するコトダ・マイク。背中に黒い翼が生えた女が宙に浮かんでいる。
「ブラン、元気だった?何だかみんなで楽しそうことしてるじゃない…私も混ぜてよ」
黒い翼の女がブランに話しかけた。
「ノエル・ヨーク…!どうして、ここに…!?」警戒するブラン。
「あら、姉である私が弟の顔を見に来ちゃいけないの?」
フフンと不敵に笑うノエル。

ーつづくー




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