負けるが勝ち ギリシャ神話。
- カテゴリ:日記
- 2023/03/30 00:44:51
自分、頭おかしい子なんで、蛇女と名高いメデューサ様が大好きです。
ゴルゴン三姉妹の中で、とても美人だったメデューサ様。
ポセイドンとの恋仲をアテナの嫉妬?などによって、目を見ただけで石化させてしまう蛇女になってしまうというのが、みんなも知っているメデューサ様です。
そして、アテナ様の使者であるペルセウスによって、鏡の盾と剣で見事に首を切られてしまうのです。
さてさて、この話には続きがあります。
首を切られてしまったメデューサ様はペガサスを生み出します。
まさにメデューサ様の生まれ変わり。
そんなペガサスは、ゼウスとアテナの目から逃れるために変身したポセイドンの馬の姿となった海の精霊と結ばれるというギリシャ神話としてのオチがあります。
そう、結局のところ、メデューサ様はポセイドンと結ばれるのです。
アテナに負けた事によって、本当に欲しいモノを手に入れるのです。
まさに負けるが勝ちです。
ギリシャ神話の元ネタなのですが、そもそもメデューサ様はなぜ?ゴルゴン三姉妹の中で唯一美しい姿で登場したのか???
それはメデューサ様が、創造主だったからです。ゼウスたちを崇める国に滅ぼされるまでは、彼女は小国の女神であり、創造主だったのです。つまり、ガイアのような存在だったわけですね。
はい、そうなんです。ギリシャ神話とひと言に言っても…いろいろ事情があるんです。オリンポスの神々を崇める国が最終的に勝利したので、その神々が中心に描かれているのが、現在のギリシャ神話なのです。
メデューサ様は小国の創造主であり、女神だったのですね。
ただ小国の神は、どういうわけかペガサスを生み出し、海の神に愛されるという勝利を勝ち取るわけです。
はい、不思議ですね。負けるが勝ち。
元々、中国のことわざです。
負けるが勝ちの元ネタも紹介。
ある所に小坊主と和尚さんが二人で切り盛りしている小さな小さなお寺がありました。小さなお寺でしたが、街の人から饅頭(まんじゅう)をもらえるぐらいには繁盛しており、今日もお寺に饅頭が届けられたのでした。
饅頭を受け取った小坊主はさっそく和尚さんを探して、勝負を挑みます。
「和尚様、和尚様。囲碁勝負をして負けた方が饅頭を食べましょう」と、小坊主は申し立てる。
「あい、わかった」と、和尚様。
「ホントですね。」と、小坊主は囲碁盤を用意して、いつものように先手で打ち始める。小坊主にとっては簡単な事だった。いつものように本気で打って負ければいいのだから。というか、和尚様には1度も勝った事が無いのだから、誠に簡単な事。これは勝負をする前から饅頭は自分のモノと確信を持って小坊主は囲碁勝負を始めた。
ところが、和尚様。小坊主が上手く勝てるようにところどころ手を抜いて行く。
これに、小坊主は喜んでしまう。おや、おやおや。もしかして勝てる?
小坊主は饅頭の事をすっかり忘れて、勝ちを拾いに行ってしまう。
和尚様の目録通り、小坊主は勝った。
「和尚様、勝ちました!じゃあ、ま、まん…あ!」と、小坊主は口を抑える。
「ふぉふぉ。小坊主や。わしの負けじゃ。饅頭はいただくぞ」と、和尚様は饅頭を持って出て行ってしまう。
「うわーん」と、小坊主は悔し泣きするのだった。
はい、負けるが勝ちの元ネタでした。
あい