今週の重賞は大阪杯とダービー卿CTの２つ。忙しい１週間も終わってちょっとは余裕ができるかな。ああでも週末にはプロ野球開幕か。やっぱり忙しいな。

【大阪杯】ここ２年は道悪やったりハナ争いが激しくなったりで前傾ラップにはなってるけど、前半に急坂～角度のきつい１～２コーナーがあることで基本的には前半スローから後半５F前後のロンスパ戦になりやすいコース。体力のない２歳馬や下級条件の馬にとってはタフなコースやけど、GⅠに出て来るような馬にとっては高速馬場でスローやと多少ロンスパになろうと簡単にはバテへんから内や前有利になりやすい。それに加えて京都改修前はコース替わりで余計その傾向が強かった。ここ２年は８週目の最終週に行われてるけど、ロングラン開催に耐えられるように馬場をしっかり作ってるからか変わらず内前有利（２１年は道悪で参考外）。今年はここ２週道悪での開催になったからどういう傾向に出るかは土曜しっかり見極めたいけど恐らく普通に内前有利かと。血統では過去５年全頭が持ってるサンデーは言うまでもないとしてヴァイスリージェントやストームキャットといったスピードやパワーのあるノーザンダンサー系の血を併せ持つ馬が目立つ。

スターズオンアースは中距離のカテゴリーでは同世代の牝馬では１番強いと見て間違いなさそう。ただ古馬と走るのは初めてやしスタニングローズを物差しに考えてもここで１番人気になるほどかと言われるとどうかな。血統的にもそうやけど中距離色が強いと流れが速くなったら末脚に響く可能性はあるからね。前走秋華賞スタートで挟まれた不利が取り上げられるとは思うけど、それも元々はスタートがそんなに速くないからそうなったわけやしね。桜花賞や秋華賞で見せたような馬群を捌けること自体は良いけど締まった流れで前に行けるタイプでもないし、外を回して勝てるほど抜けて強い保証もない。少なくとも１，２番人気で軸にはしたくないかな。ヒシイグアスはスパッとは斬れへんから持続力が問われるコーナー４つの小回り中距離戦はベスト。去年も距離ロスがあったことを考えれば強い内容。前走は正直時計的には凡戦ではあるけど陣営からは泣きのコメントが出てたように一叩きされての上積みは見込めそう。ただ後ろからの競馬になったのは年齢的にも多少気になるところ。ジャックドールは去年は２F目が10.3と激しいハナ争いに巻き込まれて逃げるまでにかなり脚を使わされたことを考えれば負けはしたけど悪くない内容。今年はメンバー的にそこまで前に行きそうな馬は多くないし展開的には良さそう。これも前走香港やったとはいえ行きっぷりが悪かったのは少し気になる要素。ジェラルディーナは馬体の増加と比例してかなり力をつけてきた。ただ長めの距離で良さが出てきた感もあって久々のこの距離やと追走力の面でまた後ろからになりそうなのがどうかな。オールカマーではインベタで回ってくる新境地を見せたけど岩田ジュニアにそんな度胸があるかどうかも不安。ロンスパ性能自体は高いけど。ヴェルトライゼンデも血統的にスピードの血が少ない馬で鳴尾記念を勝ってるとはいえあのレースはスローやったし、より追走力を問われるこのレースは多少忙しいかもしれんって気はする。穴っぽいところならまずはマリアエレーナ。前走は鞍上の消極騎乗が全てやし愛知杯は苦手な３F瞬発力戦、秋天も実質３F瞬発力戦で序盤の不利も痛かった。小倉記念ではジェラルディーナを千切ってるように基礎スピードや持続力を問われるコーナー４つの小回りコースは好条件。あとは去年本命にしたポタジェ。これもトップスピードやギアチェンジを求められると辛いけど長く一定のペースで走れるのが強みな馬。去年は自身が前後半イーブンに近いペースで走れてハマった感はあるし、今年はもう少しペースは落ち着きそうではあるけど条件的に合う可能性が高いコースなのは間違いないから押さえておきたい。