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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④    


こんばんは!27日(月)は、西日本から東日本の日本海側では

午前を中心に雲が広がりやすい見込みです。
太平洋側は晴れますが、関東では夕方頃からにわか雨がありそうです。
北海道は午前中は雪や雨となるでしょう。
南西諸島は、曇りや雨となる見込みです。

琵琶湖に注ぐ清流
シダのジャングル
奇岩の稜線
奈良~平安の石仏

           琵琶湖を望む 奇岩の世界
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              金勝アルプス

〇登山ガイド 村田浩道さん

本業は何と住職という村田浩道さん。
琵琶湖の側で生まれ育ち、幼いころから自然に親しんできました。
そしてついには登山ガイドの資格を取るまでに。

*撮影:12月初旬

前回は竜王山の山頂に到着し、琵琶湖と三上山が見えます所までの紹介でした。
今回は天狗岩の山頂を目指します。

2日目

二日目、この日目指すのは絶景スポットの天狗岩。
まずは沢沿いに進んで行く。

「水の音が凄く気持ちが癒されますよね?」

「ちょっとね見せたいものがあるんです。
 ルートはこっちなんですけどね、こちら側にね寄り道をして行きます」

「さぁ見えてきましたね、ここが落ヶ滝(おちがたき)と呼ばれる滝ですね」

〇落ヶ滝

「一枚岩みたいになっててね、凄い格好いいですよね?」

ほんと格好いい~。

「この滝ね、高さは1段2段目合わせて20mぐらいありますね。
 そして~この流れて来てる水ですね~。
 これは川に合流をして、え~琵琶湖に注いでいるんですね」

へぇ~~。

「ところで琵琶湖って何本ぐらい川が注いでいるかご存知ですか?」

えっ、う~~~ん、50本とか?

「50本?
 う~~ん、460本注いでいるんですよ」

えっ?そんなに~?

「そのうちの一つがこの落ヶ滝から流れ出てる水になりますよね?」

こうした小さな流れの一つ一つが、あの日本一の湖を支えているんだ~?

〇琵琶湖

「さぁここの辺りが「落ヶ滝」の上部になります。
 あ~ここにも綺麗な水が流れてますね。
 この流れもさっきの落ヶ滝に繋がってるんですね~」

実に様々な表情を見せる金勝アルプス。

今度は~?

「さぁシダが沢山出てきて~、道が細くなって~、ジャングルっぽいですよね~?
 冒険っぽくなってきましたね~」

な~んか恐竜の時代って感じですね~?

「恐竜出るかも分からないですね~、もしかしたら。
 ゴリラとか住んでそうですよね?」

エッヘッヘ、ゴリラですか?

あっ、ちょっと待ってくださ~い。
そんな急がないで~。

「ヘヘヘヘ、本当に変化のある登山道で、
 ずうっと歩いててもずっとワクワクしてますよね?」

確かに、色々味わい過ぎて覚えきれないくらい。

「さぁここちょっとね足場の悪い所。
 足元確認して登って来てくださ~い」

は~い。
よ~いしょっと。

「そうで~す」

あっ、よいしょっ。

「何か楽し気なトンネルみたいな所ありますよ。
 向こうの景色が透けて見えてますよね?」

ちょっと行ってみます?

えっ、何でそっち行っちゃうんですか?

「アハハハ」

エヘヘヘヘ。

「はい、こんな風にね周って来れるんですよね~」

ちょっと~、元気過ぎでしょ~う?

「さぁ早く早く、早く~」

「あっ見てくださいよこれ。
 この景色がメチャクチャ格好いいでしょ?
 このね金勝アルプスの中で~、僕が一番ここの景色がいいな~と思ってます。
 正面がね目指す天狗岩ですよ」

〇天狗岩

「あ~見晴いいとこに来ましたね~。
 こういうね解放感溢れる所に来たら~一つおすすめしたいことがあるんですよ」

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル>
 山の上で坐禅(ざぜん)

住職の村田さんならではの楽しみ方とは?

「それはね禅を組むということです。
 まぁ坐禅ということをですね。
 まぁ坐禅というと、こ~う凄く難しいイメージであるんですけど~。
 もうそんなことは全然そんなことは無くてですね~。
 まずこういう解放感溢れる場所で~座ってみる。
 それがまず第一歩だと思いますね。
 はい、じゃあ一度座ってみましょうね。
 足を組めないようって方も胡坐(あぐら)で大丈夫ですね」

〇ポイント①
  姿勢

まずは姿勢。

〇腰をヘソの方へ引っ張り背筋を伸ばす

「腰の位置、お臍の方へキュッとこう引っ張ってもらって
 背筋を伸ばしておきましょう」

〇ポイント②
  呼吸

次は呼吸。

〇4拍吸い 8拍吐く

「鼻から4拍ぐらいね吸い込んだらお腹を凹(へこ)ましながら
 8拍ぐらいね吐いていきます。
 普段はあまり感じない風の流れであったりとか、
 またこう鳥の声であったりとか、又はこう山の香りですね。
 そういったものを感じながら、
 ほんとにこうね自然と一体になれる感じがして、至福の時間ですよね」

出発して2時間半

「もう少し頑張って歩いて行きましょ~う」

目指す天狗岩はもう目の前。

「はい、ここが天狗岩の登り口です」

「さぁここが天狗岩の頂上まで最後の岩場ですよ~。
 足元しっかり確認して登りま~す」

ついに頂へ。

〇天狗岩(509m)

「さぁ2日間頑張りましたね。
 お疲れ様でした」

ありがとうございました。

「この場所が金勝アルプスで一番景色がいい天狗岩の頂上です。
 ずうっと見えてる湖が琵琶湖、南端部ですね。
 南の端っこです」

〇琵琶湖

「そして私のちょうど正面辺りにあるちょっと大きなね、え~塊になった山。
 あれが比叡山(ひえいざん)ですね」

〇比叡山

「そこからずうっと琵琶湖の西岸の山々が見えていますよ」

〇登山ガイド 村田浩道さん

「この山の魅力はですね~。
 摩崖仏などですね~。
 まぁこの~金勝アルプスの1300年に渡る歴史。
 うって変って谷筋はシダのジャングル。
 それから~稜線へ出ると~こんなあ~岩場があって。
 まぁこれだけその変化に富んだ登山道があるというは
 なかなかあ~無いですよね?
 色んな年代から愛される。
 まだ楽しめる山だと思うんですよね」

琵琶湖の絶景を望む金勝アルプス。
そこには多彩な魅力に溢れるワンダーランドが広がっていました」

旅のスタートは琵琶湖の湖畔で村田さんと待ち合わせでした。
琵琶湖の湖畔から車で移動。
上桐生の登山口へ。
登山道へ出て来まして、この辺りから堰堤広場と呼ばれる所でした。
古い石積み、オランダ堰堤と呼ばれる堰堤がありました。
石積みの堰堤としては日本最古のオランダ堰堤です。
頻発していた土砂災害を守る為、明治22年、オランダ技術者の指導も下で
造られたそうです。
逆さ観音という仏様が逆さの三尊仏がおられました。
登山道は金勝寺へ続く参道なようです。
そして先へ進みますと、この辺りは花崗岩という岩質でした。
大雨が降りますと雨の通り道になり、川になるそうです。
この登山道は大半が花崗岩で出来ているそうです。
そして保湿性が少ない所にネズの木が生えていました。
しばらく進みますと道沿いに大きな岩が目立ち始めました。
この辺りは至る所に奇岩と呼ばれる岩が沢山ありました。
鳥の雛がお母さん鳥に餌をもらっているような奇岩がありました。
そして、リスやモアイ像に似ている奇岩もありました。
奇岩の世界を進みますと狛坂摩崖仏がありました。
平安時代に造られたそうです。
出発して3時間、最高峰の竜王山に到着しました。
金勝アルプスは幾つもの山の集まりで最も高い山でも竜王山の605mです。
それでも巨大な岩や滝がありまして、様々な遺跡がありました。
琵琶湖に注ぐ落ヶ滝の水もあり見どころ満載の金勝アルプスでした。






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